【2024年】トヨタ ルーミーの価格や内装、納期まで最新情報をお届け|新型は早くても今年以降に登場予定だ
MōTA / 2023年2月24日 10時0分
トヨタ ルーミーは2016年に発売された、全高が1700mmを超える背の高いコンパクトカーです。ルーミーの売れ行きは好調で、販売ランキングの上位に入っています。 そんな人気のあるルーミーの価格や内装、スペックやおすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。
ルーミーのおすすめポイント
・ボディが小さくて小回りも利き、視界も良いから運転しやすい
・スライドドアや広い荷室により、日常的な使い勝手が優れている
・収納設備が豊富で、特に子育て世代のユーザーは便利に使える
ルーミーのレビュー・評価
総合評価 3.0 ★★★☆☆
外観 |
3.0 |
★★★☆☆ |
内装 |
4.0 |
★★★★☆ |
走行性能 |
2.0 |
★★☆☆☆ |
運転のしやすさ |
5.0 |
★★★★★ |
乗り心地 |
2.0 |
★★☆☆☆ |
価格の割安度・燃費・維持費 |
4.0 |
★★★★☆ |
5段階採点の解説
外観
外観が特にカッコイイわけではありませんが、車内の広さが表現され、ホンダ N-BOXやダイハツ タントといった軽自動車の人気車種に似ています。内装
内装は実用指向で、質感は特に高くないです。前席は快適です。後席は頭上と足元の空間は広いですが、座り心地はいま一歩です。走行性能
エンジンは直列3気筒1Lで、ノーマルタイプの動力性能は最小限度です。操舵に対する反応は少々曖昧で、安定性も高くはないです。
運転のしやすさ
外観は水平基調で視界も良く、四隅の位置は分かりやすいです。全長は短く、最小回転半径も4.6m(標準ボディ)で運転しやすいです。
乗り心地
路上のデコボコを乗員に伝えやすく、乗り心地に粗さを感じます。足まわりがもう少し柔軟に動くと、快適性が高まります。
価格の割安度/燃費/維持費
ノーマルエンジンのWLTCモード燃費は18.4km/Lなので平均的な数値です。高機能な割に、価格も安く抑えられています。総合評価の解説
今はホンダ N-BOX、ダイハツ タント、スズキ スペーシアなど、背の高い軽自動車の販売が好調で、ルーミーはその小型車版といえるでしょう。後席を格納すると広い荷室になり、床を反転させると汚れ防止のシートが貼られているため、自転車など屋外で使った荷物も気兼ねなく積めます。
後席の座り心地は良くないですが、チャイルドシートを装着する使い方なら不満は生じません。
エンジンやプラットフォームは、コンパクトカーのトヨタ パッソなどと共通で、ノーマルエンジンはパワー不足です。ターボの動力性能は1.4Lエンジン並みですが、2500回転付近のノイズは少し耳障りです。
走行安定性も、危険を避ける時などは左右にあおられやすく、乗り心地にも硬さを感じます。その代わり視界が優れ、小回りの利きも良いため、街中では運転しやすいです。良かった点
・後席を格納すると広い荷室になり、自転車も簡単に積める
・スライドドアが備わり、子供を抱えた状態でも乗り降りしやすい
・実用性を高める装備やシートアレンジが豊富で価格は割安
気になった点
・ノーマルエンジンはパワー不足でターボはノイズが大きめ
・危険回避を含めた走行安定性と乗り心地のバランスは良くない
・後席は足を前側に投げ出す座り方で、座面の柔軟性も乏しい
ルーミーの基本スペック・価格表
グレード |
駆動方式 |
エンジン |
トランスミッション |
価格(税込) |
X |
2WD |
1KR-FE(1.0L) |
CVT |
156万6500円 |
G |
175万3500円 |
|||
カスタムG |
192万4000円 |
|||
G-T |
1KR-VET(1.0L・ターボ) |
187万4500円 |
||
カスタムG-T |
205万6000円 |
|||
X |
4WD |
1KR-FE(1.0L) |
174万2500円 |
|
G |
192万9500円 |
|||
カスタムG |
210万円 |
ルーミーのボディサイズ
グレード |
全長 |
全幅 |
全高 |
ホイールベース |
X/G/G-T |
3700mm |
1670mm |
1735mm |
2490mm |
カスタムG/カスタムG-T |
3705mm |
ルーミーは全高が1700mmを超える背の高いコンパクトカーです。ダイハツ トールをベースに作られたOEM(相手先ブランド製造)車となります。
全長は3700mm(標準ボディ)なのでトヨタ パッソと同程度で短いですが、天井が高いため、後席を畳むと自転車なども積めます。
後席側のドアはスライド式ですから、狭い場所でも乗り降りしやすいです。
今は軽自動車でも、ホンダ N-BOXやダイハツ タントなど、全高が1700mmを超えるスライドドアを備えた車種の人気が高いです。ルーミーの売れ行きも好調で、販売ランキングの上位に入っています。
ルーミーの燃費
WLTCモード |
市街地モード |
郊外モード |
高速道路モード |
|
X/G/カスタムG(2WD) |
18.4km/L |
15.5km/L |
19.7km/L |
19.2km/L |
X/G/カスタムG(4WD) |
16.8km/L |
13.9km/L |
17.9km/L |
17.7km/L |
G-T/カスタムG-T |
16.8km/L |
12.7km/L |
18.4km/L |
18.3km/L |
ルーミーの発売日と納期の目安
ルーミーは2016年9月11日に発売されました。発売当時は同じくトヨタブランドから発売された「タンク」という車名の姉妹車がありましたが、2020年9月15日のマイナーチェンジ時にタンクは廃止され、ルーミーに一本化されました。納期と今後のモデルチェンジ予想
トヨタ車は全般的に納期が長いですが、ダイハツが製造するOEM車は比較的短いです。ルーミーも約4か月に収まります。
ルーミーの発売は2016年ですから、フルモデルチェンジを実施しても良い時期ですが、今のところその予定は聞かれません。一新するとしても、2024年以降です。
最近の売れ行き&人気度
トヨタ ヤリス、トヨタ カローラ、日産 ノートの登録台数は、複数のボディを合計した数字ですが、ルーミーは単一ボディです。
ボディタイプ別の販売台数を算出すると、2022年の販売1位はホンダ N-BOX、2位がルーミーでした。
ルーミーのリセールバリュー
リセールバリューの5段階採点:3点
ルーミーは実用的なコンパクトカーで、販売も好調です。従って商品力は中古車としても高いですが、発売から5年以上が経過して、中古車市場にはルーミーが豊富に流通しています。
そのために数年後に売却する時の価値が、際立って高まることはありません。平均水準です。
ルーミーのおすすめグレード
おすすめグレード:G/標準ボディ(175万3500円/2WD)
実用的には価格が最も安いXグレードでも十分ですが、スライドドアの電動機能は左側のみで右側には装着されません。
LEDヘッドランプなどもオプションです。そこで中級のGグレードを選びます。価格はXグレードよりも18万7000円高いですが、実用装備が充実して買い得です。
ライバル車との比較
ルーミーのライバル車はスズキ ソリオです。ボディサイズはほぼ同じですが、2020年に登場したため、ルーミーに比べて設計が新しいです。
車両重量はソリオが80kgほど軽く、ノーマルエンジンの動力性能にも余裕を持たせました。動力性能、安定性、乗り心地、燃費は、ソリオが勝っています。
後席の座り心地もソリオが快適です。
その代わり収納設備や汚れを防止できる荷室の機能などは、ルーミーが上まわります。価格もルーミーが少し割安です。
ルーミーのカラーバリエーション
ボディカラー |
備考 |
|
ワントーン |
レーザーブルークリスタルシャイン |
オプション価格3万3000円 |
ターコイズブルーマイカメタリック |
||
クールバイオレットクリスタルシャイン |
オプション価格3万3000円 |
|
プラムブラウンクリスタルマイカ |
オプション価格3万3000円 |
|
ファイアークォーツレッドメタリック |
||
ブライトシルバーメタリック |
||
パールホワイトIII |
オプション価格3万3000円 |
|
ブラックマイカメタリック |
||
2トーン |
ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック |
オプション価格5万5000円 |
ブラックマイカメタリック×パールホワイトIII |
オプション価格7万7000円 |
ルーミーを販売店で試乗するときのポイント
ルーミーは、動力性能、操舵に対する車両の反応、安定性、乗り心地、エンジン音、後席の座り心地に不満を感じる場合があります。これらを販売店の試乗車で確認しましょう。登坂路も走り、パワー不足を感じた時は、ターボ(G-Tグレード、カスタムG-Tグレード)の試乗車も運転すると良いです。その一方で、ルーミーのメリットとされるスライドドアの乗降性、荷室と収納設備の使い勝手なども確かめましょう。またソリオとの比較試乗も行って優劣を判断しましょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:トヨタ自動車/MOTA編集部】
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