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トヨタ 新型ルーミーの価格を完全予想

MōTA / 2024年6月26日 19時0分

トヨタ ルーミー(2020年マイナーチェンジモデル) グレード:G

トヨタのコンパクトミニバンであるルーミーは2016年に登場し、いまだに高い人気を誇る車種です。 そんなルーミーが2025年にフルモデルチェンジが行われるとの情報が入りました。 今回は注目の価格やボディサイズ、燃費、デザインなど進化するポイントをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

トヨタ ルーミー(2020年マイナーチェンジモデル) グレード:G

トヨタ ルーミーとは?

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

今はホンダ N-BOX、スズキ スペーシア、ダイハツ タントなど、全高が1700mmを超えるスライドドアを備えた軽自動車の人気が高いです。同様のことがコンパクトカーにも当てはまり、全高を1700mm以上に設定したトヨタ ルーミーが堅調に売られています。

ルーミーはダイハツ トールをベースにしたOEM車で、一時はダイハツの認証不正問題によって出荷が停止していましたが、2024年4月に再開されました。

2024年5月にはトヨタのコンパクトカー、アクアと同程度の台数が登録されています。また2023年(暦年)には、1か月平均8400台が登録され、小型/普通車販売ランキングの上位に入りました。

それでもルーミーの発売は2016年と古く、既に8年近くが経過しています。そろそろフルモデルチェンジを行って良い時期です。

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

そこでトヨタの販売店にルーミーの登場時期について尋ねると、以下のように返答されました。

「以前は、ルーミーは2024年12月から2025年の初頭にフルモデルチェンジを行って、ハイブリッドも搭載すると聞いていました。しかし諸般の事情(ダイハツの認証問題)により、延期されたようです」。

ダイハツの認証問題はルーミー・トールだけでなく幅広く影響を受けている

ダイハツの認証問題は、同社が開発する新型車の発売時期に大きな影響を与えています。

最も顕著な車種は次期ムーヴでしょう。

販売店では、2023年の5月中旬から価格を明らかにして予約受注を行い、正式な発表は2023年6月19日と案内されていました。

ところが認証問題によって延期され、1年以上を経過した今でも、次期ムーヴの正確な発売時期は未定です。

新型ルーミーも、同様に先送りされていると思われます。それでも2025年に入ると、フルモデルチェンジする可能性が高いでしょう。

前述のムーヴ、2023年に公表されたダイハツ/スズキ/トヨタの共同開発による電気自動車の軽商用バン、そして新型のルーミー/トール/スバルブランドのジャスティが続けてフルモデルチェンジを受けると思われます。

トヨタ 新型ルーミーの予想ボディサイズ

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

新型ルーミーの予想ボディサイズは、全長3800mm前後、全幅1695mm、全高1750mmです。

現行ルーミーは標準ボディで全長3700mmですが、新型ルーミーは3800mm前後まで伸びるでしょう。

ライバル車のスズキ ソリオも全長3790mmですから、同じようなサイズになる可能性は高いです。

また、新型ルーミーでは、プラットフォームがコンパクトSUVのトヨタ ライズやダイハツ ロッキーと同じタイプに刷新されると考えられます。

ライズとロッキーのボディサイズは全長3995mmx全幅1695mmx全高1620mmなので、全長は同等のサイズまで拡大する可能性もあるでしょう。

新型ルーミーの全幅は若干広がって1695mm、全高は1750mmで現行型とあまり変わらないと予想されます。

新型ルーミーの予想ボディサイズ

全長

3800mm前後

全幅

1695mm

全高

1750mm


トヨタ 新型ライズ(左)とダイハツ 新型ロッキー(右)

トヨタ 新型ルーミーの予想エンジンやプラットフォーム

新型ルーミーは、パワーユニットやプラットフォームを現行型のトヨタ ライズ/ダイハツ トール/スバル レックスと共通化されると予想されます。

そのためにエンジンも、ライズなどと同じく直列3気筒1.2Lに変更され、先に挙げた販売店のコメント通り、ハイブリッドも搭載すると思われます。

新型ライズ&新型ロッキーのハイブリッドエンジン

ハイブリッドはライズと同じタイプで、1.2Lエンジンで発電機を作動させ、その電気を使ってモーターを駆動する方式(eスマートハイブリッド)です。

日産のe-POWERに似たシリーズハイブリッドに分類されます。

新型ルーミーのプラットフォームも、ライズなどと共通化されるとすると、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値も変わります。現行ルーミーのホイールベースは2490mmですが、新型はライズと同じ2525mmに拡大されるでしょう。

トヨタ 新型ルーミーの予想外観(エクステリア)デザイン

トヨタ ルーミーの外観(写真は現行型)

新型ルーミーのボディの基本スタイルは、現行型を踏襲します。

ライバル車のソリオ、軽自動車のN-BOXなどにも当てはまることですが、大幅には変えられないからです。

例えばピラー(ルーフを支える柱)の角度は、現行型以上に直立させると、外観が真四角の箱のように見えてボリューム感が乏しくなります。

逆に角度を寝かせると、引き締まって見える代わりに車内の広々感が薄れます。全高もさらに高くすると不安定な印象になり、低くすれば車内が狭まります。

このようにルーミーのボディは、コンパクトなサイズの割に、既に最大限度の室内空間を確保できるようにデザインされています。

そのためにボディの基本スタイルはあまり変えられません。変更するとしてもフロントマスク程度でしょう。

トヨタ 新型ルーミーの予想内装や荷室、室内空間

トヨタ ルーミーのインパネ(写真は現行型)

新型ルーミーの居住性は、現行型で不満のあるインパネ周辺の質感と、後席の座り心地が改善されるでしょう。

新型ルーミーの後席は床と座面の間隔に余裕を持たせて着座姿勢が最適化され、座面の造りも柔軟になるでしょう。

あわせて、現行ルーミーのセールスポイントとされる収納設備は、新型ルーミーでも豊富に装着されるでしょう。

後席を格納して床を反転させると、汚れを落としやすい素材が貼ってある工夫も継続採用されるはずです。タイヤが汚れた自転車を積んだ後など、清掃がしやすく便利に使えます。

トヨタ ルーミーの荷室(写真は現行型)

トヨタ 新型ルーミーの予想先進安全機能

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

新型ルーミーの装備は、衝突被害軽減ブレーキを中心とした安全装備と運転支援機能が進化されそうです。

衝突被害軽減ブレーキは、歩行者や車両(自転車を含む)の検知能力を現行型以上に向上させるでしょう。後方の並走車両を検知して知らせる機能なども採用され、安全性をバランス良く高められるでしょう。

トヨタ 新型ルーミーの予想燃費

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

現行ルーミーのノーマルエンジン車のWLTCモード燃費は18.4km/Lですが、新型ルーミーはライズと同じく20km/Lを超えるでしょう。

ライバル車であるソリオのマイルドハイブリッドが19.6km/Lですから、20km/L台に乗せることが目標になるはずです。

さらにハイブリッドも、ライズのWLTCモード燃費が28km/Lですから、新型ルーミーもこれを目指すでしょう。

新型ルーミーの予想価格

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

新型ルーミーの予想価格は、195万円前後です。

現行型のG(175万3500円)に相当する中級の買い得グレードが、おそらく195万円前後に達するはずです。

これは安全装備や運転支援機能の充実、エンジンを従来の1Lから設計の新しい1.2Lに拡大することもあり、相応に値上げされると予想されるからです。

そしてパワーユニットをハイブリッドとした場合は224万円前後となるでしょう。これはライズのノーマルエンジンとハイブリッドの価格差の約29万円を参考としています。

ちなみにトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタでは、最も安価な2列シートのXでも199万5200円ですから、新型ルーミーの買い得グレードが195万円前後であれば、重複は避けられます。

そして実用装備を充実させた買い得グレードの価格が、ノーマルエンジン車で195万円、ハイブリッドで29万円高い224万円なら、ライバル車のソリオ、パワーユニットやプラットフォームを共通化したライズに近い価格になります。

このように新型ルーミーは優れた実用性と質感の向上によって買い得度が強まり、人気も一層高まるでしょう。

新型ルーミーの予想進化ポイントまとめ

トヨタ ルーミー(写真は現行型)

最後に、新型ルーミーで進化するであろうポイントをまとめます。

新型ルーミーの予想される進化点

  • ボディサイズは現行型より少し拡大する
  • エンジンやプラットフォームはライズ・ロッキーと同等のものに変更される
  • 外観デザインは大幅には変わらない
  • 内装ではインパネの質感と後席の座り心地を改善
  • 衝突被害軽減ブレーキを中心とした安全装備と運転支援機能は最新のものに進化
  • 燃費はノーマルエンジン車で20km/L、ハイブリッドで28km/Lを目指す
  • 新型ルーミーの外観デザインは大きく変わりませんが、ボディサイズは全長、全幅が少し大型化する可能性があります。また、商品力は大幅に向上します。

    現在のルーミーは、開発者によると「約2年」の短期間で開発されています。そのためか、内外装の質、走行安定性、操舵感、乗り心地、エンジンノイズ、後席の座り心地などに造りの粗さが散見されます。

    現行ルーミーは軽自動車に対抗できるコンパクトカーとして登場

    短期間で開発された背景には、軽自動車の販売急増がありました。

    2014年は、ダイハツとスズキの販売合戦が激化して、軽自動車の新車販売比率が40%を超えました。

    小型/普通車が中心のトヨタとしては、売れ筋軽自動車のN-BOX、スペーシア、タントに対抗できるコンパクトカーが必要になり、ルーミーが大急ぎで開発され、2年後の2016年にデビューしたという背景があります。

    開発者は「ルーミーの開発では(ライズやロッキーに採用された)新しいパワーユニットやプラットフォームを使えず、トヨタ パッソやダイハツ ブーンと同じタイプを流用するしか方法がなかった」と振り返ります。

    新型ルーミーは大幅に刷新され、満足度の高い一台になりそうだ

    それが新型ルーミーでは、現行型の反省も踏まえて、メカニズムをライズと同様のタイプに刷新すると予想できます。

    そうなると新型ルーミーは、現行型の欠点となる内外装の質、走行安定性、操舵感、乗り心地、エンジンノイズ、後席の座り心地などを大幅に進化させるでしょう。

    特にインパネ周辺の造りと、運転感覚が上質になるため、ユーザーの満足度も大きく高まるはずです。

    現行ルーミーの特徴とされる豊富な収納設備、荷室の優れた使い勝手などは踏襲されるため、新型ルーミーは買い得なファミリーカーに進化するでしょう。

    現行ルーミーの商品力は、ライバル車のソリオに負けていますが、新型ルーミーはソリオを上まわる可能性も高いです。大きく進化した新型ルーミーの登場に期待しましょう。

    スズキ 新型ソリオ

    【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/トヨタ自動車/ダイハツ工業】

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