【2024年】スバル 新型レヴォーグ レイバックは399万3000円! 徹底解説
MōTA / 2023年9月8日 21時0分
スバルの新型SUVとなる「レヴォーグ レイバック」の先行予約が2023年9月7日から開始されました。正式発表は今秋に予定されています。 新型レヴォーグ レイバックはステーションワゴンのスバル レヴォーグをベースとし、車高を上げた日本市場向けのSUVです。 さっそく、新型レヴォーグ レイバックを閉鎖されたコースでカーライフ・ジャーナリスト渡辺 陽一郎さんが試乗。そんな渡辺さんに価格やサイズ、オプション装備などを解説してもらいました。
新型レヴォーグ レイバックの価格(販売店調べ)
・リミテッドEX:399万3000円(4WDの1グレードのみ)
グレードは1種類で、駆動方式は4WDです。
それでもスバルでは上級車種のグレード名となっている「リミテッドEX」の名称が与えられました。価格は399万3000円です。
下記に示す通り、ハーマンカードンサウンドシステムまで含めてフル装備となります。
新型レヴォーグ レイバックの主要装備(標準装着品)
・アイサイトセイフティプラス
・アイサイトX(高度運転支援システム)
・サイド/カーテン/ニーエアバッグ
・歩行者保護エアバッグ
・11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム
・ハーマンカードンサウンドシステム
・運転席と助手席の電動調節機能
・18インチアルミホイール&オールシーズンタイヤ
新型レヴォーグ レイバックのメーカーオプション装着車と価格(販売店調べ)
・スマートリヤビューミラー装着車:404万8000円
・本革シート装着車:412万5000円
・スマートリヤビューミラー+本革シート装着車:418万円
・スマートリヤビューミラー+本革シート+サンルーフ装着車:429万円
新型レヴォーグ レイバックのレビュー・評価
外観 |
3.0 |
★★★☆☆ |
内装・居住性 |
4.0 |
★★★★☆ |
走行性能 |
4.0 |
★★★★☆ |
運転のしやすさ |
3.0 |
★★★☆☆ |
乗り心地 |
5.0 |
★★★★★ |
燃費 |
3.0 |
★★★☆☆ |
価格の割安度 |
3.0 |
★★★☆☆ |
良かった点
・ベースとなる新型レヴォーグに比べ、日本の使用環境に合わせて乗り心地を大幅に向上
・200mmの最低地上高で悪路の走破性能も高い
・内装の仕上げが上質で装備内容も充実している
気になった点
・カーブを曲がる時にボディが大きめに傾く
・丸みのある外観は好みが分かれそう
・充実装備ではあるが、価格も約400万円に達する
新型レヴォーグ レイバックのエンジンやプラットフォーム、ボディサイズ
新型レヴォーグ レイバック | |
---|---|
全長 |
4770mm |
全幅 |
1820mm |
全高 |
1570mm |
ホイールベース |
2670mm |
最低地上高 |
200mm |
車両重量 |
1600kg |
最小回転半径 |
5.4m |
エンジン |
水平対向4気筒1.8L直噴ターボ |
最高出力 |
177馬力(5200〜5600回転) |
最大トルク |
30.6kg-m(1600〜3600回転) |
フロントサスペンション |
ストラット |
リアサスペンション |
ダブルウイッシュボーン |
新型レヴォーグ レイバックはSUV風の仕様で、前後のフェンダーにはブラックの樹脂の縁取りが施されています。
フロントマスクやリヤバンパーの形状もベースとなる新型レヴォーグとは異なります。この外装パーツの装着によって、全長は4770mm、全幅は1820mmと新型レヴォーグに比べてボディが少し拡大されています。
最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は、新型レヴォーグの145mmに対して、新型レヴォーグ レイバックはスバル 新型クロストレックと同じ200mmに拡大されました。悪路のデコボコも乗り越えやすいです。
エンジンは新型レヴォーグと同様の水平対向4気筒1.8Lターボで、最高出力は177馬力(5200〜5600回転)、最大トルクは30.6kg-m(1600〜3600回転)。エンジン性能からギヤ比まで、新型レヴォーグと共通化されています。
新型レヴォーグ レイバックが登場した背景
この中でワゴンのスバル 新型レヴォーグは、ターボエンジンと4WDのみを搭載し、スバルのイメージリーダーカーになっています。
ちなみに以前のスバルは、ツーリングワゴンのレガシィが主力で、レガシィをベースにしたSUVのアウトバック、セダンのB4もありました。ただし近年のレガシィは北米指向を強め、日本で販売されているタイプはレガシィアウトバックのみです。
そこで以前のレガシィツーリングワゴンに相当する車種として、レヴォーグが登場しました。現行型は2代目で、全長は4755mm、全幅は1795mmです。
このような背景を考えると、当時のレガシィに近いサイズの新型レヴォーグにも、アウトバックに相当する仕様が欲しいところです。
そこで新型レヴォーグ レイバックが投入されたという背景があります。
新型レヴォーグ レイバックのエクステリア(外観)
この点を開発者に尋ねると以下のように返答されました。
「スバルのSUVは、レガシィアウトバックからフォレスターまで、アウトドアの印象が強いです。そこで新型レヴォーグ レイバックは、最低地上高を200mmに高めながら、フロントマスクは都会的としました。トヨタ ハリアーなどの都市型SUVがライバル車です」。
新型レヴォーグ レイバックでは、新型レヴォーグのようなシャープでスポーティ感覚は薄れました。一方で、外観にはボリューム感が伴い、リラックスできる雰囲気となっています。
新型レヴォーグ レイバックのインテリア(内装)、シート
シートの色彩も、新型レヴォーグはブラックが基調ですが、新型レヴォーグ レイバックは明るいグレーなどが用いられています。
車内の広さは新型レヴォーグと同じです。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、握りコブシ2つ半です。
後席に座る乗員の足が前席の下に収まり、広々とした雰囲気があります。座面の前側が少し持ち上げられたため、腰が落ち着いて4名乗車も快適です。
新型レヴォーグ レイバックの運転のしやすさ、乗り心地
外観や内装、さらに走りまで、新型レヴォーグ レイバックはリラックス感覚を強めました。
その代わりにキビキビとした走りは苦手な傾向にあります。峠道のカーブを曲がる時は、新型レヴォーグよりも新型レヴォーグ レイバックの方がボディの傾き方が大きいと感じます。速度を少し高めてカーブに進入すると、旋回軌跡が拡大しやすく、不安定な姿勢となります。
新型レヴォーグ レイバックの走行性能
それでもステアリング操作に対する反応は穏やかで、乗り心地や安定性とのバランスも取れています。パワーステアリングの操舵感も、不安を感じさせない範囲で軽く仕上げられました。スバル車に慣れていない人でも、運転感覚は新型レヴォーグよりは馴染みやすいです。
またボディの傾き方など、新型レヴォーグよりも新型レヴォーグ レイバックの方が大きな挙動変化は穏やかに発生するため、ドライバーは操る楽しさを実感しやすいです。
速さを競えば新型レヴォーグが勝ちますが、一般的な速度で同じカーブを曲がると、姿勢の変化が大きな新型レヴォーグ レイバックの方が運転が好きな方にとっては楽しく感じられる面もあります。
新型レヴォーグ レイバックに搭載される1.8Lターボの動力性能は十分ですが、エンジン回転が2500回転以下になると、峠道などではアクセル操作に対する反応が少し緩慢に感じられます。
新型レヴォーグ レイバックのターゲットユーザー|SUVが豊富な今、あえて日本専売にする理由
日本向けだからこそ、比較的低い速度域に重点を置き、足まわりを柔和な設定にされました。
そしてターゲットユーザーは奥様です。新型レヴォーグはクルマ好きの男性が主に欲しがりますが、女性が試乗すると「乗り心地は硬いし、ハンドルも重いからダメ」と言われてしまう、ということが現場から多く聞かれました。そのため、新型レヴォーグ レイバックが開発されたという背景があります。
新型レヴォーグ レイバックもSUVらしい野性味は弱く、リラックスできる車高の少し高いワゴンです。新型レヴォーグ レイバックはレガシィグランドワゴンの再来ともいえます。
新型レヴォーグ レイバックの価格|新型レヴォーグ、新型クロストレック、新型レガシィアウトバックと比較
新型レヴォーグGT-H・EXの価格は370万7000円で、新型レヴォーグ レイバック リミテッドEXは28万6000円高いですが、ハーマンカードンサウンドシステムが標準装着されているので、実質15万円程度で外装パーツが装着されて、最低地上高も高区なります。
新型レヴォーグとの比較では、新型レヴォーグ レイバックは割高ではありません。
新型レヴォーグ レイバックと新型クロストレックの車内の広さは大差がないため、動力性能、安定性、乗り心地、さらにアイサイトXやハーマンカードンサウンドシステムなどの装備に65万円相当の価値を見い出せるか否かで、新型クロストレックか新型レヴォーグ レイバックかの選択が変わります。
このあたりは試乗して判断するのが良いでしょう。
この機能や装備内容は新型レヴォーグ レイバック リミテッドEXとほぼ同じで、価格は新型レヴォーグ レイバックが41万円安いです。
この比較では新型レヴォーグ レイバックが割安でしょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:SUBARU/小林 岳夫/堤 晋一】
車の買取価格が知りたい方や、MOTA車買取の口コミが気になる方、車を少しでも高く売りたい方は下記バナーをクリック!
見積もり後でも無料でキャンセル可能です。まずはお気軽にお申込みください。
外部リンク
- 【2023年】スバル 新型クロストレックの値段、燃費、納期、ライバル比較など最新情報をお届け|人気のコンパクトSUVが200万円台で購入できるお買い得モデルだ
- 【2023年】スバル 新型インプレッサの燃費やサイズ、スペックなど最新情報をお届け|ベーシックなSTグレードでも満足できるがe-BOXERエンジンの満足度は高い
- グッドデザイン賞を受賞したスバル レヴォーグ! 選ばれた理由はスバルこだわりのクルマづくりが評価された結果だった!
- 新型ヴェゼル vs ライバル人気コンパクトSUV対決7番勝負! CX-30に比べヴェゼルが勝る4つのポイントとは
- 売れ行き好調な「カローラクロス」が狙いを定めたのは、ミニバン代替後の“ポストミニバン”層だった
この記事に関連するニュース
-
【解説】スバル「クロストレック」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?
くるまのニュース / 2024年6月14日 17時40分
-
スバルが新型「ステーションワゴン“SUV”」発表! 上品ブルー×ブラック装備が超カッコイイ! アンダー700万円の「アウトバック“ウィルダネス”」に“熱望の声”も…中国に登場
くるまのニュース / 2024年6月4日 11時50分
-
スバルのSUVとアウトドアの相性は実際どうなの? 八丈島で乗り尽くす!
マイナビニュース / 2024年6月4日 11時30分
-
スバル新型「コンパクトSUV」絶妙なサイズ&高い安全性で“女性ウケ”もバッチリ! 「クロストレック」何がいい?
くるまのニュース / 2024年6月4日 10時10分
-
スバルの「最上級SUV」精悍デザイン×高級内装がスゴい! アウトドア最適な「アウトバック」とは?
くるまのニュース / 2024年6月3日 14時50分
ランキング
-
1Q. 納豆をより健康的に食べるには、どのような食べ合わせがおすすめですか? 【管理栄養士が解説】
オールアバウト / 2024年7月2日 20時45分
-
2藤井聡太“八冠再独占”への道 最大の難関は伊藤匠・新叡王への挑戦権獲得、トーナメントでの4連勝が必須
NEWSポストセブン / 2024年7月3日 7時15分
-
318÷0=?物議を醸した小3の宿題に東大生が反応。「教員の力不足」「思考力を磨く良問」などの声
日刊SPA! / 2024年6月30日 15時52分
-
4洗濯用洗剤、計量せず詰め替えパウチから注ぐ人がいるって本当!? メーカー「目分量はNG、原液こぼすと洗濯機が傷むことも」
まいどなニュース / 2024年7月1日 11時44分
-
5"ホワイト化"する企業で急増中…産業医が聞いた過剰なストレスを抱えてメンタル不調に陥る中間管理職の悲鳴
プレジデントオンライン / 2024年7月3日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)