【2024年】スズキ 新型スペーシアの価格は153万100円から! 発売日や内装、燃費、外観などを徹底解説
MōTA / 2023年10月13日 16時30分
国内で最も多く売られているクルマのカテゴリーは、全高が1700mmを超えるスライドドアを装着した軽自動車です。そのカテゴリー主力車種になるスズキ スペーシアとスペーシアカスタムが、6年ぶりに新型へフルモデルチェンジされます。 スズキの販売店に調査をした結果、新型スペーシアの価格や燃費、発売日が明らかになりました。 この記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが新型スペーシアのグレード別の価格や外観、内装、燃費、グレードの選び方などを解説します。
新型スペーシアの価格と燃費(販売店調べ)
下記はスズキの販売店に調査をした結果、判明した価格とWLTCモード燃費です。
スペーシアのグレードと価格(2WD/販売店調べ)
ハイブリッドG |
153万100円 |
ハイブリッドX |
170万5000円 |
カスタム ハイブリッドGS |
180万1800円 |
カスタム ハイブリッドXS |
199万5400円 |
カスタム ハイブリッドXSターボ |
207万3500円 |
WLTCモード燃費(2WD/販売店調べ)
ノーマルエンジン |
23.9km/L |
ターボエンジン |
21.9km/L |
新型スペーシアの主要装備
ハイブリッドG |
ハイブリッドX |
カスタム ハイブリッドGS |
カスタム ハイブリッドXS |
カスタム ハイブリッドXSターボ |
その中で最も安価なグレードは、標準ボディのハイブリッドG(153万100円)です。デュアルセンサーブレーキサポートIIやLEDヘッドライトなどが標準装着されます。
具体的には、両側のスライドドアに電動開閉機能が備わり、荷物の衝立やオットマンのように使えて快適に過ごせる後席のマルチユースフラップ、エアコンの冷気を後席へ送るスリムサーキュレーター、ステアリングホイールと運転席の上下調節機能などが追加されます。
一方、新型スペーシアカスタムでは、エアロパーツやアルミホイールなどの外装パーツが豊富に装備されます。
新型スペーシアカスタムの中級グレードとなるカスタム ハイブリッドXS(199万5400円)になると、ヘッドアップディスプレイ、後席のマルチユースフラップ、スリムサーキュレーターなどの装備が加わります。
そして新型スペーシアの最上級グレードとなるカスタム ハイブリッドXSターボ(207万3500円)では、先に述べた高効率なターボが装着され、パドルシフトやパワーモードも備わります
新型スペーシア グレード別主要装備
グレード | 主な装備 |
---|---|
ハイブリッドG |
デュアルセンサーブレーキサポートII サイド&カーテンエアバッグ LEDヘッドランプ マルチインフォメーションディスプレイ フルオートエアコン キーレスプッシュスタート 2スピーカーなど |
ハイブリッドX |
(ハイブリッドGの装備に加えて/価格アップは17万4900円) 両側スライドドアの電動開閉機能 後席のマルチユースフラップ スリムサーキュレーター プレミアムUV&IRカットガラス USBソケット ロールサンシェード ステアリングホイールと運転席の上下調節機能 前後席のセンターアームレスト 助手席シートアンダーボックス パーソナルテーブルなど |
カスタム ハイブリッドGS |
カスタム専用外装 14インチアルミホイール デュアルセンサーブレーキサポートII アダプティブクルーズコントロール 電動パーキングブレーキ 左側スライドドアの電動開閉機能 運転席シートヒーター ロールサンシェード 2スピーカーなど |
カスタム ハイブリッドXS |
(カスタム ハイブリッドGSの装備に加えて/価格アップは19万3600円) 右側スライドドアの電動開閉機能 15インチアルミホイール ヘッドアップディスプレイ スリムサーキュレーター 後席のマルチユースフラップ パーソナルテーブル 助手席シートヒーター プレミアムUV&IRカットガラス 6スピーカーなど |
カスタム ハイブリッドXSターボ |
(カスタム ハイブリッドXSの装備に加えて/価格アップは7万8100円) ターボエンジン パドルシフト パワーモード |
新型スペーシアの今後の販売スケジュール
新型スペーシアの発表日は2023年11月7日(火)、発売日は2023年11月22日(水)が予定されています。
新型スペーシアの試乗車の配備は11月下旬以降とのことです。
新型スペーシアのレビュー・評価
外観 |
4.0 |
★★★★☆ |
内装・居住性 |
4.0 |
★★★★☆ |
走行性能 |
3.0 |
★★★☆☆ |
運転のしやすさ |
5.0 |
★★★★★ |
乗り心地 |
3.0 |
★★★☆☆ |
燃費 |
5.0 |
★★★★★ |
価格の割安度 |
4.0 |
★★★★☆ |
〇 新型スペーシアの良い点
・燃費性能は全高が1700mmを超えるスーパーハイト系軽自動車でNo.1
・右左折時にも危険を検知することができる衝突被害軽減ブレーキなどにより安全性がさらに向上
・後席にレッグレストとして利用できる「マルチユースフラップ」がついたことで、後席でも快適に過ごせる
× 新型スペーシアの気になる点
・新型スペーシアの発売時点ではSUV風のスペーシアギアや商用車風のスペーシアベースが用意されない
・ターボはカスタムのみの設定で、価格が200万円を超える
・最も安価なハイブリッドGは助手席アンダーボックスが廃止され実用性がイマイチ
新型スペーシアの外観(エクステリア)|ボディタイプは標準とカスタムの2種類で派生車種はなし
基本的なスタイルは、現行スペーシアと同じ水平基調ですが、ボディの側面にはコンテナを連想させるラインが刻まれています。自由に、使いやすい室内空間であることを想起させるデザインです。
ボディタイプは、大きく分けて標準ボディとカスタムの2種類。カスタムにはフロントマスクが精悍でエアロパーツも装着されています。
新型スペーシアが発売される2023年11月22日時点では、SUV風のスペーシアギアと商用車カテゴリーに属するスペーシアベースは設定されません。
新型スペーシアの内装(インテリア)|マルチユースフラップで後席の快適性がアップ
新型スペーシアの室内空間は現行スペーシアと同様に広くて使いやすいです。
また、新型スペーシアのインパネは、現行スペーシアに比べると上下方向の厚みを増やしたことによって、少し圧迫感がありますが、立体的で上質な印象です。
マルチユースフラップはミニバンの2列目シートに装着されるオットマンに似た機能で、前方へ張り出させると、乗員のふくらはぎが支えられ、快適にゆったりと座ることができます。
またマルチユースフラップは、座面の上側へ張り出させることも可能です。この状態では後席がバスケット状になり、座面の上に置いた荷物が床に落ちにくくなり、衝立のような役割を果たします。
新型スペーシアの燃費、エンジン|燃費はスーパーハイト軽で最も高い23.9km/Lと大幅改善
注目されるのはノーマルエンジンで、2WDでは23.9km/Lに達します。従来型のノーマルエンジンは、大半のグレードが21.2km/Lで、最も優れたグレードでも22.2km/Lでした。新型では1.7〜2.7km/L向上しており、現行スペーシアから新型スペーシアに乗り替えると、数値上はガソリン代を約7〜11%節約することができます。
新型スペーシアのライバルで、2023年10月に登場したホンダ 新型N-BOXのノーマルエンジンでは、2WDのWLTCモード燃費が21.5〜21.6km/Lです。同じく新型スペーシアのライバルであるダイハツ 新型タントは21.9〜22.7km/Lです。ライバル車との比較でも、スペーシアの23.9km/Lは際立って優れていることが分かります。
新型スペーシアとライバル車のノーマルエンジン(2WD)燃費比較
モデル | WLTCモード燃費 |
---|---|
新型スペーシア |
23.9km/L |
現行スペーシア |
21.2km/L〜22.2km/L |
新型N-BOX |
21.5km/L〜21.6km/L |
新型タント |
21.9km/L〜22.7km/L |
新型スペーシア ターボエンジンの燃費
新型スペーシアのターボエンジンの燃費についても紹介しましょう。新型スペーシアカスタムに用意される、動力性能を高めたターボエンジンのWLTCモード燃費も21.9km/Lと優れています。
ターボエンジンでありながら、ライバル車のノーマルエンジンと同程度まで改善されました。
実用的な動力性能を左右するターボエンジンの最大トルクは、ノーマルエンジンの1.6倍に達しますが、燃費は8%しか悪化しません。ターボエンジンも燃費効率が良いと言えます。
新型スペーシアの先進安全装備|操舵支援や低速域での衝突被害を軽減する機能などを追加
デュアルセンサーブレーキサポートIIでは、車両と歩行者に加えて自転車や自動二輪車も検知可能。自車が右左折する際に、目の前を横断する歩行者や自転車にも対応しました。
また新型スペーシアには「低速時ブレーキサポート」と呼ばれる、徐行している時に衝突被害軽減ブレーキを作動させる機能も標準装着されました。これにより、前進と後退の両方で障害物を検知することができます。
さらに、新型スペーシアに装備される「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能、停止保持機能付き)」も進化しました。車間距離を自動で制御して加減速を行うだけでなく、車線の中央で安定した走行をサポートするパワーステアリングの操舵支援が行えるようになります。
こうした機能により、新型スペーシアでは長距離ドライブでも疲れにくく、快適に移動できます。
新型スペーシアの買い得グレード|おすすめはハイブリッドX(170万5000円)かカスタムハイブリッドXSターボ(207万3500円)
安価なハイブリッドGグレードに比べると、実用性を高める21万円相当の装備を加えながら、価格アップは17万4900円に抑えられました。
標準ボディのハイブリッドXの170万5000円という価格は、ホンダ 新型N-BOXの標準ボディで最も安価な164万8900円に近い価格設定で、ライバル車として比較検討しやすいです。
新型スペーシアカスタムの中では動力性能や燃費、価格のバランスを考えると、最上級グレードのカスタムハイブリッドXSターボを推奨します。
その理由としては新型スペーシアのターボエンジンは効率が優れ、なおかつ価格が割安だからです。
最上級グレードのカスタムハイブリッドXSターボは、中級グレードのカスタムハイブリッドXSよりも7万8100円高いですが、パドルシフトやパワーモードも加わるため、ターボエンジンの正味価格は6万5000円に収まります。高効率なターボエンジンがこの金額であれば買い得でしょう。
新型スペーシアは現行スペーシアより若干の値上げ
なお現行スペーシアのハイブリッドX(153万3400円)に、LEDヘッドライトなどのセットオプション(8万2500円)を加えると、合計161万5900円です。
新型スペーシアのハイブリッドXは170万5000円なので、新型スペーシアでは、原材料費の高騰などに対応した値上げも実施されています。それでも新型スペーシアは安全装備の進化や燃費の向上、マルチユースフラップの採用など、現行スペーシアに比べて大きく進化しました。
新型スペーシアの価格設定は納得できるものとなっていることででしょう。
新型スペーシアの発表と発売時期|発売は2023年11月22日に予定されている
スズキの販売店によると「新型スペーシアの正式な発表は11月7日で、発売は11月22日。試乗車の納車は11月下旬以降でしょう」とのことです。
2024年1月3日からスズキ販売店で行われる恒例の「初売りフェア」では、新型スペーシアの試乗も可能になります。
これから全高が高く、スライドドアを装着したスーパーハイト系軽自動車の購入を考えている方には、新型スペーシア、新型N-BOX、新型タントなどを比較試乗することをおすすめします。
実際に車両に乗り込み、使い勝手を確認することで、ご自身のライフスタイルに合った車が選びやすくなるはずです。
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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/MOTA編集部】
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