【2024年】スズキ ジムニーシエラの納期や価格、燃費などを紹介！ 納期を早めるコツや代わりの車なども解説

スズキ ジムニーシエラ

スズキ ジムニーシエラは、2018年に発売された軽自動車サイズの悪路向けSUV「ジムニー」をベースに開発された小型SUVです。悪路走破性が高くデザインも秀逸なクルマとして、多くのユーザーから人気を集めており、長い納期待ちも発生するほどです。 そんなジムニーシエラの納期や価格、燃費、おすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが紹介します。あわせて納期を早めるコツなど最新情報を解説します。

ジムニーシエラとは？ 人気の理由を解説

ジムニーシエラの特徴

・エンジン排気量は1.5Lなので、ジムニーの2倍以上の駆動力を発揮する

・小さなボディは狭い林道でも扱いやすく、悪路走破力はナンバーワン

・悪路走破力を高める各種の装備を充実させ、安全装備も搭載

ジムニーシエラは、軽自動車サイズの悪路向けSUVとして人気のあるスズキ ジムニーをベースに開発された3ドアボディの小型車です。

悪路を走破するのに適したジムニーシエラは、走破性が抜群に高いです。ラダーフレームや4WD、サスペンションなど、本格的なオフロード走行に必要な装備が標準で搭載されています。

ボディサイズはジムニーよりも全長が155mm長い3550mm、全幅が170mm大きい1645mmとなっています。ただし、車内の広さは同じです。

悪路走破力はジムニー以上に高く、日本で購入できるコンパクトSUVのナンバーワンと言えます。

最近の売れ行き＆人気度

ジムニーシエラの売れ行きは堅調です。ジムニーシエラの登録台数は、現行型になって大幅に増えました。

丸目ヘッドライトや角ばったデザインによる外観が好評で、価格の安さも相まって、幅広い層から人気です。

2024年の1月～6月では、各月で約2000台が登録されています。これは日産 エクストレイルやトヨタ ライズなどと同程度です。

ジムニーシエラの納期、納期を早める方法、代わりの車

ジムニーシエラは発売から5年以上が経過する車です。しかし販売店によると、ジムニーシエラの納期は依然として1年から1年半程度かかるとのことです。

オプションなどによって納期は短くなる可能性もありますが、新車で購入をする場合は納期が長いことを理解した上で注文をしましょう。

納期が待てない！ 代わりの車はある？

1年以上の納期なんて待てないという方もいるでしょう。ではジムニーシエラの代わりの車はあるのでしょうか？

ジムニーシエラは、悪路において抜群の走破力を発揮します。日本で購入できる軽〜コンパクトSUVの中で、ジムニー・ジムニーシエラ以上に悪路走破性に優れた車両は存在しません。悪路走行のニーズが高い場合は、ジムニーシエラは非常に価値の高い車です。

しかし、悪路走行に適した機能を重視しているため、一般的なSUVと比べれば快適とはいえません。後席や荷室も狭いため、人や荷物をのせるといった実用性は低いでしょう。

そのため悪路走行の機会が少ない場合は、他の車種の方が適しているかもしれません。

たとえば、スズキ クロスビーやホンダ WR-Vのような5ドアボディのコンパクトSUVは、ジムニーシエラよりも居住性、積載性、燃費性能が優れています。WR-Vは2WDのみですが、クロスビーは4WDも選択できます。

WR-Vの納期は1～3ヶ月程度、クロスビーは2～3ヶ月程度です。

できるだけ納期を短くしたい、悪路走破性はそこまで必要ないという方は、上記車種以外も含め、他のコンパクトSUVの検討も視野にいれてみてはいかがでしょうか。

悪路走破性を重視するなら納期を待つのみ

悪路を走破するのに有利な副変速機を備えた国産SUVは、ジムニーとジムニーシエラを除くと、トヨタ ランドクルーザーシリーズのみです。

ただし、ランドクルーザーシリーズはジムニーシエラ以上に長い納期となるため、代わりの車にはならないでしょう。

すなわち、悪路走破性を重視するのであれば、ジムニーシエラの競合車は実質的に存在しません。

雪道や林道など悪路を走行することが多いのであれば、納期は1年以上となりますが、ジムニーシエラの購入がおすすめです。

納期を早める5つの方法

その1：複数のディーラーに問い合わせる

ディーラーによって納期に差がある場合があります。複数のディーラーに問い合わせて、最短で納車可能なところを探しましょう。

キャンセル待ちの状況なども確認できます。

その2：ATではなくMTを選ぶ

AT（オートマチック）モデルの納期が長くなる傾向があります。

一方で、MT（マニュアル）モデルの納期はやや短くなっており、場合によっては半年程度で納車されることもあるようです。これには、AT車用の部品供給が不足しているため、MT車の生産が優先されていることが影響しています。

その3：中古車や新古車も検討する

新車にこだわらなければ、中古車も選択肢の一つです。年式や走行距離によって価格も異なりますので、予算に合わせて探してみましょう。

また、新古車（未使用車）という選択肢もあります。「新古車」とは、ほとんど使用されていないか、全く使用されていない中古車のことです。

ジムニーシエラの納期の長さや人気の高さから、新古車は非常に需要が高く、中古車市場でも価格が高騰しています。

特に、新古車の場合、新車の価格よりも高いことが一般的です。これは、納期を待たずにすぐに手に入るという利便性があるためです。

どうしてもすぐに欲しいという場合、オプションなどを追加することはできませんが、新古車も検討してみましょう。

その4：オプションを絞り込む

オプションを多く付けると、納期が遅れる可能性があります。本当に必要なオプションだけに絞り込むことで、納期を短縮できるかもしれません。

その5：人気のグレードやボディカラーを避ける

人気のグレードやボディカラーは、特に納期が長くなる傾向にあります。あまり人気のないグレードやボディカラーを選ぶことで、納期を短縮できる可能性があります。

ジムニーシエラのグレード別の価格

グレード	トランスミッション	価格（税込）
JL	5MT	196万2400円
	4AT	206万1400円
JC	5MT	208万4500円
	4AT	218万3500円

ジムニーシエラの車両本体価格は196万2400円～218万3500円です。

ジムニーシエラで人気なのは、LEDヘッドランプとアルミホイールを装備するJCグレードの4速AT車です。

ジムニーシエラの燃費

トランスミッション	WLTCモード燃費
5MT	15.4km/L
4AT	14.3km/L

ジムニーシエラのWLTCモード燃費は、5MT仕様が15.4km/L、4AT仕様は14.3km/Lです。

これはミドルサイズSUVのトヨタ ハリアーのノーマルガソリンエンジン・4WD搭載車と同程度です。

コンパクトSUVのノーマルガソリンエンジン・4WD仕様は17.0km/L以上が一般的なので、燃費が良いとは言えません。

ジムニーシエラのボディサイズ

全長	全幅	全高	ホイールベース
3550mm	1645mm	1730mm	2250mm

ジムニーシエラのボディサイズは、全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mmです。ホイールベースは2250mmで、最小回転半径は4.9mです。

ジムニーシエラの外観

ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーと比べるとフェンダーがワイドに張り出して、視覚的な安定感も感じられます。水平基調のボディは視界が良好です。

ジムニーシエラの内装

内装の造りや車内の広さは、ジムニーとほぼ同じです。

ジムニーシエラも3ドアボディのため、後席の広さや乗降性は悪いですが、4人乗りは可能です。

ジムニーシエラのパワーユニット

エンジンは直列4気筒1.5Lが搭載されています。ジムニーと異なりターボは装着されていませんが、排気量が軽自動車の2倍以上なので、低回転域でも十分な駆動力を発揮します。そのため、運転がしやすくて、悪路走行でも有利です。

ジムニーシエラは、全車に悪路での駆動力を高めることができる副変速機付きの4WDが搭載されています。トランスミッションは4速ATと5速MTが選択できます。

ジムニーシエラの走行性能

ジムニーシエラは悪路走行を重視したSUVなので、操舵に対する反応は鈍めです。

一方、軽自動車のジムニーと比べると運転感覚は自然で、動力性能も優れています。

ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーと同じように悪路走行に強いSUVです。搭載されている4WDシステムはカーブで前後輪の回転数を調節できないパートタイム式のため、悪路以外では4輪駆動を使えません。そのため、悪路走行の機会が少ない場合は、機能を十分に発揮できません。

ジムニーシエラの運転のしやすさ、乗り心地

コンパクトなボディと4.9mの最小回転半径により、狭い裏道でも運転しやすいでしょう。水平基調のボディで視界が良好なため、ボディの四隅も把握しやすいです。

悪路走行に適した足回りと短いホイールベース（前輪と後輪の間隔）により、前後方向の揺れが大きくなっています。

しかし、突き上げ感は抑えられています。

ジムニーシエラのメリット・デメリットまとめ

〇 ジムニーシエラの良い点

・全車に4WDと悪路での走破性を高める副変速機を装備

・最低地上高（地面から車体の下部までの高さ）は210mmあるので、悪路の段差も乗り越えやすい

・見切りのよい水平基調のボディで、運転しやすい

× ジムニーシエラの気になる点

・コンパクトなSUVでありながら、燃費はハリアーなどのMサイズSUVと同様に悪い

・後席の足元空間が狭く、荷室の奥行き寸法や高さも不足しているため荷物も積みにくい

・乗り心地やステアリングの操作感が独特で、少し慣れが必要

ジムニーシエラのおすすめグレード

おすすめグレード

JC（208万4500円／5MT）

ジムニーシエラのエンジンは、直列4気筒1.5Lのみで、駆動方式は4WDのみです。

グレードはJLと上級のJCの2種類があります。一般的におすすめなのは、LEDヘッドランプやアルミホイールを標準装備したJCグレードです。

一方、悪路走破性を重視するなら、JLグレードを選択するのも良いでしょう。JLグレードのホイールは耐久性の優れるスチール製なので、悪路でも安心して走行できます。

ジムニーシエラのリセールバリュー

ジムニーシエラのリセールバリューは高いです。

ジムニーとジムニーシエラは、納期が長いため、中古車の需要が高まり、中古車価格が高騰しています。

ジムニーシエラJCグレード（4速AT）の場合、新車価格は218万3500円ですが、中古車価格は240万円から270万円が中心です。

つまり、中古車価格が新車価格を大幅に上回っています。そのため、売却時の金額も高くなり、好条件で手放すことがでしょう。

ジムニーシエラを販売店で試乗するときのポイント

ジムニーシエラを実車で確かめる際、室内空間では、運転席周辺の収納スペースが少ないため、不満がないか確かめましょう。

また、後席を使わないユーザーも、後席の座り心地や足元空間を確認したいところです。荷室は、後席を使った状態での広さや、後席を格納したときの広さの両方をチェックしましょう。

運転感覚では、乗り心地に注意しましょう。上下に揺すられる感覚が気にならないか確認しておくと安心です。

また、ステアリング操作に対する車両の反応もチェックしましょう。悪路向けのSUVであるため、舗装路を走る乗用車と比べると、乗り心地や操作感に違和感を感じる可能性があります。

購入時には必ず試乗をして、自分の使い方に合っているかどうかを確かめましょう。

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【筆者：渡辺 陽一郎】