新型スペーシアギアの価格は195万2500円〜！ 発売は2024年9月下旬

新型スペーシアギア 新型スペーシアギア（ミモザイエローパールメタリック ガンメタリック２トーンルーフ）

スズキ 新型スペーシアギアが2024年9月20日（金）に発表される予定です。新型スペーシアギアは2023年11月に登場した新型スペーシアの派生車種です。 今回は販売店での取材をもとに、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが新型スペーシアギアの価格や発売日、装備などを解説します。

スズキ 新型スペーシアギアとは

スズキ 新型スペーシアギアとは、背の高い「スーパーハイトワゴン」の軽自動車として人気の高い「スズキ スペーシア」をSUVスタイルにした派生車種で、アウトドア向けの装備が充実しています。

また、車中泊にも利用しやすい後席をフラットにできる機能もついているため、普段使いからレジャーまで幅広く活躍するモデルです。

2023年11月には、新型スペーシアギアのベースとなる新型スペーシアが発売されました。その際には標準ボディの「スペーシア」と、エアロパーツなどを装着した「スペーシアカスタム」の2種類が登場しました。

ちなみに、スペーシアには派生車種として設定されているスペーシアギアとスペーシアカスタムのほかにも、商用車の「スペーシアベース」が用意されています。

こちらはバンとして広々とした荷室を備えているモデルで、商用利用はもちろん、本格的なアウトドアで使用したい人に向けてラインアップされているモデルです。

このようにスペーシアシリーズは車種が豊富ですが、軽自動車の中でも注目され、トレンドになっているSUVスタイルのスペーシアギアは人気が高いです。

新型スペーシアギアの価格

新型スペーシアギアの価格は195万2500円〜215万7100円です。こちらはスズキの販売店に独自調査を行ったものです。

エンジンタイプと駆動方式別の価格は以下の通りです。

エンジンタイプ	駆動方式	価格（税込）
ノーマルエンジン	2WD	195万2500円
	4WD	207万2400円
ターボエンジン	2WD	203万7200円
	4WD	215万7100円

新型スペーシアギアの主要装備

新型スペーシアギアの主要装備は以下の通りです。

	主要装備
外観	スペーシアギア専用の外装パーツ 14インチ専用アルミホイールなど
内装	撥水加工ファブリックシート 防汚タイプのラゲッジフロア マルチユースフラップ ステアリングヒーター 電動パーキングブレーキなど

装備内容の詳しい説明は下記の「新型スペーシアギアの外観（エクステリア）」、「新型スペーシアギアの内装（インテリア）」に記載しています。

新型スペーシアギアの発売日や予約受注はいつ？

新型スペーシアギアの発表については、販売店によると「正式な発表は2024年9月20日です」と言われています。新型スペーシアギアの納車や生産を伴う発売日は、2024年9月20日（金）以降になるでしょう。

予約受注はすでに始まっており、販売店では「新型スペーシアギアの予約受注は2024年7月下旬に開始されています」とのことです。

新型スペーシアギアの外観（エクステリア）

新型スペーシアギアの外観（エクステリア）の基本部分は新型スペーシアと同じですが、細部は異なります。

新型スペーシアギアのフロントマスクには丸型ヘッドランプが備わり、中央のフロントグリルはシンプルで力強いデザインです。

ボディ前後の下まわりには、アンダーガード風の樹脂パーツも備わります。また、ルーフレールも採用され、SUVらしさが高まっています。

新型スペーシアギアのカラーバリエーション

新型スペーシアギアのボディカラーは9種類です。このうち6種類は2トーンで、ルーフはガンメタリックの塗装が施されています。

新型スペーシアギアのボディ下側の色彩は、イエローやブルーなど種類が豊富です。

新型スペーシアギアの内装（インテリア）

新型スペーシアギアの内装も基本的には新型スペーシアと同じ形状ですが、細部が異なります。

シート生地には撥水加工を施し、荷室の床も汚れを落としやすい工夫が凝らされています。そのため、アウトドアで使った道具なども気兼ねなく積むことができるでしょう。

そしてベースの新型スペーシアと同じく、後席にはマルチユースフラップが装着されました。

ミニバンのオットマンのように、ふくらはぎを支えたり、反転させることで後席の上に置いた荷物が床へ落ちにくくなります。

新型スペーシアギアの荷室

新型スペーシアギアは、後席を前側に倒すと座面も連動して下がり、自転車などを積める広い荷室が広がります。

荷室に汚れを落としやすい加工が施されているので、例えば自転車を運んだ時にタイヤの汚れが荷室に付着しても掃除がしやすいです。

このように新型スペーシアギアは、広くて使いやすい荷室を備えた新型スペーシアの価値をさらに高めています。

新型スペーシアに魅力を感じるユーザーにとっては、新型スペーシアギアも注目すべきモデルでしょう。

新型スペーシアギアのパワーユニット

新型スペーシアギアのパワーユニットは、新型スペーシアカスタムと同じく、ノーマルエンジンとターボが用意されています。この両方にマイルドハイブリッドが備わりました。

ノーマルエンジンの最高出力は49馬力（6500回転）、最大トルクは5.9kg-m（5000回転）で、ターボになると64馬力（6000回転）・10kg-m（3000回転）にパワーアップされます。

ターボの動力性能は、排気量が1Lのノーマルエンジンを持つ普通車と同程度のパワーを発揮します。

駆動方式は、ノーマルエンジン、ターボともに、前輪駆動の2WDと4WDが設定されています。

新型スペーシアギアのグレード構成

新型スペーシアギアのグレード構成は基本的に1種類です。

その上で、上記に挙げた通り、エンジンタイプはノーマルエンジンとターボエンジン、駆動方式は2WDと4WDがあるため、合計4つの仕様から選択できます。

新型スペーシアギアの買い得グレード

新型スペーシアギアの価格（いずれも税込）は、最も安価なノーマルエンジンの2WDで195万2500円です。

装備内容は、基本的にはエアロ仕様の新型スペーシアカスタム XSグレード（199万5400円）に準じますが、価格は新型スペーシアギアの方が4万2900円安いです。

つまり新型スペーシアギアでは、ルーフレールを含めたSUV風のパーツが新型スペーシアカスタムのエアロパーツよりも割安に装着されています。

新型スペーシアギアのターボエンジンを搭載する2WDの価格は203万7200円です。

新型スペーシアギアのターボエンジンは、ノーマルエンジンに比べると、実用回転域の駆動力に大きな影響を与える最大トルクを1.7倍に向上させました。その一方で、燃費の悪化は8%に抑えています。

新型スペーシアギアのターボエンジンは効率が優れ、ノーマルエンジンと価格を比べて8万4700円の上乗せに収まるために買い得です。

また新型スペーシアギアの4WDの価格は、2WDに比べて11万9900円の上乗せに抑えました。

ほかの軽自動車では、4WDの価格は2WDよりも12〜14万円高いため、新型スペーシアギアでは割安な設定です。

以上のように新型スペーシアギアでは、ターボや4WDも買い得なので、必要に応じてどの仕様も積極的に選べます。

新型スペーシアギアのライバル比較

新型スペーシアギアのライバル車は、軽自動車に用意されたSUVスタイルのスーパーハイトワゴンになるでしょう。三菱 デリカミニやダイハツ タントファンクロスが挙げられます。

三菱 デリカミニ

デリカミニは4WDに力を入れて、最低地上高（路面とボディの最も低い部分との間隔）に余裕を持たせ、悪路のデコボコを乗り越えやすい工夫がなされています。乗り心地も2WDに比べて柔軟です。

したがってデリカミニは、悪路の走破力や乗り心地を重視するユーザーに適しています。

ダイハツ タントファンクロス

タントファンクロスは、左側のピラー（柱）をスライドドアに内蔵させ、前後のドアを両用ともに開くと開口幅が1490mmに広がります。

ワイドな開口部を使うと、例えば雨天時などに、ベビーカーを抱えながら乗り降りできます。

しかも2WDの価格（税込）は172万1500円です。そのためにタントファンクロスは、乗降性や車内の移動性、割安な価格などを大切に考えるユーザーに適しています。

新型スペーシアにおけるライバルからの優位性

新型スペーシアギアはこの2車種に比べると、マイルドハイブリッドの採用もあって燃費性能が優れています。

後席のマルチユースフラップや豊富な収納設備により、快適性や使い勝手も向上させました。

以上のように、SUVスタイルのスーパーハイトワゴンは、各車種が異なる特徴を備えています。

毎日の生活の中で、SUV風の軽自動車を便利に経済的に使いたいユーザーにとって、新型スペーシアギアはおすすめです。

2024年9月ごろにはホンダ N-BOXのSUVタイプも登場!?

新型スペーシアギアが登場する2024年9月ごろには、ホンダ N-BOXにもSUVスタイルの「ジョイ」が加わる予定です。

N-BOXは2023年10月にフルモデルチェンジされましたが、2024年1〜6月の売れ行きは前年の同時期に比べて10%以上減りました。

現行N-BOXの不人気を挽回するためにも、今回追加されるジョイは、高機能で買い得な車になるでしょう。

新型スペーシアギアのライバル車として注目されます。

新型スペーシアギアのレビュー・評価

外観	5.0	★★★★★
内装・居住性	4.0	★★★★☆
走行性能	3.0	★★★☆☆
運転のしやすさ	4.0	★★★★☆
乗り心地	3.0	★★★☆☆
燃費	4.0	★★★★☆
価格の割安度	5.0	★★★★★

〇 新型スペーシアギアの良い点

・SUV風の外観はカッコ良く、ルーフレールなどが装着されて実用的

・後席のマルチユースフラップや豊富な収納設備などに工夫を凝らしている

・ターボを含めて、機能や装備を豊富に揃えながら価格を安く抑えた

× 新型スペーシアギアの気になる点

・ボディカラーは価格の高い2トーンが中心で、割安なモノトーンは少ない

・SUV風の外観を作り上げる、人気のブラックのホイールアーチが装着されない

・新型スペーシアカスタム ハイブリッドGSに相当する安価なグレードがない

まとめ

今は外観のカッコ良さも含めて、SUVの人気が高いです。

新型スペーシアギアは、広い荷室に汚れを落としやすい素材を使うなど、外観だけでなく実用性も向上させました。しかも価格は、同等のメカニズムや装備が採用された新型スペーシアカスタムよりも安いため、人気車になりそうです。

新型スペーシアギアをはじめとするSUVスタイルの軽自動車は、今後ますます魅力的なカテゴリーになっていくでしょう。

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【筆者：渡辺 陽一郎　カメラマン：スズキ／茂呂 幸正】