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ホンダ N-BOXジョイの価格は184万4700円〜! 発売は2024年9月下旬

MōTA / 2024年9月2日 18時0分

ホンダ N-BOXジョイ ホンダ N-BOXジョイ

ホンダ 新型N-BOXにSUV風のデザインを取り入れた「N-BOXジョイ」が2024年9月26日(木)に発売される予定です。 今回は販売店での取材をもとに、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんがホンダ N-BOXジョイの価格や装備、デザインなどを解説します。

ホンダ N-BOXジョイ ホンダ N-BOXジョイ

ホンダ N-BOXジョイとは

ホンダ N-BOXジョイの外観

ホンダ N-BOXジョイの外観

ホンダ N-BOXジョイとは人気のスーパーハイトワゴン「ホンダ N-BOX」のSUVスタイル仕様です。

N-BOXジョイは、販売店では8月29日(木)から価格を明らかにして予約受注を行っています。正式発売は2024年9月26日(木)です。

N-BOXジョイをご紹介する前に、まずはベース車両であるN-BOXを紹介します。

N-BOXジョイのベースであるN-BOXとは?

ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOXは、国内の最多販売車種です。先代型が発売された2017年以降は、ほぼ一貫して国内販売の総合1位を保っています。

2021年にはトヨタ ヤリスシリーズに総合1位を奪われましたが、軽自動車部門ではN-BOXがトップを守っています。

ホンダ N-BOXのボディサイズ

全長 全幅 全高 ホイールベース

FF

3395mm

1475mm

1790mm

2520mm

4WD

1815mm

N-BOXは全高が1700mmを超えるスライドドアを装備した軽自動車で、「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるカテゴリーに属しています。

ホンダ N-BOXの主な特徴

現行N-BOXは2023年10月に登場しました。

N-BOXはハイブリッド仕様はないですが、高い燃費性能を誇ります。広々とした車内は、天井が高く、リアシートが独立してスライドできるなど使い勝手が抜群です。

さらに、全車に標準装備されている「ホンダセンシング」という最新の安全運転支援システムにより、安全性も高く評価されています。

ホンダ N-BOXジョイが登場する理由とは?

2023年に販売された国内新車のうち、37%が軽自動車でした。これは、軽自動車が日本の自動車市場において高い人気を集めていることが分かります。

そんな軽自動車の上位3車種は以下のとおりです。

  • 1位:ホンダ N-BOX
  • 2位:スズキ スペーシア
  • 3位:ダイハツ タント
  • これらの車種はいずれも、すべて全高が1700mmを超え、後席側のドアがスライド式のスーパーハイトワゴンです。

    広い室内空間と使い勝手の良さ、多様な荷室アレンジ、燃費性能の高さなどが特徴で、子育て世代や中高年層など、幅広い年代から支持を得ています。

    スズキやダイハツからはSUV風スーパーハイトワゴンが登場

    タントファンクロス, スペーシアギア(コンセプトモデル)

    タントファンクロス, スペーシアギア(コンセプトモデル)

    近年、SUV風のデザインを取り入れたスーパーハイトワゴンも人気を集めています。2024年9月ごろに登場予定のスズキ スペーシアギアやダイハツ タントファンクロスなどがその代表例です。

    そんな中、ホンダのN-BOXにはまだSUV風のタイプが用意されていませんでした。

    新型N-BOXは2023年10月に発売されましたが、メーカーや販売店からは売り上げが伸び悩んでいるとの話が聞かれます。そこで、N-BOXには効果的な販売促進策が求められました。その中でもN-BOXジョイの追加が重要な柱となります。

    ホンダ N-BOXジョイの価格

    N-BOXジョイの価格は184万4700円〜217万8000円です。こちらはホンダの販売店に独自調査を行ったものです。

    エンジンタイプと駆動方式別の価格は以下の通りです。

    エンジンタイプ 駆動方式 価格(税込)

    ノーマルエンジン

    2WD

    184万4700円

    4WD

    197万7800円

    ターボエンジン

    2WD

    204万4900円

    4WD

    217万8000円

    オプション追加例

    オプションを追加した場合の価格は以下のとおりです。

    ノーマルエンジン仕様のオプション価格例

    ノーマルエンジン仕様のオプション例 価格(税込)

    右側パワースライドドア+コンビニフック+シートバックテーブル付き

    191万700円

    上記に加えてマルチビューカメラシステム

    198万3300円

    2トーンカラーなどのフルオプション

    206万5800円

    ターボエンジン仕様のオプション価格例

    ターボエンジン仕様には、右側パワースライドドア+コンビニフック+シートバックテーブルのセットオプションやパドルシフト+本革巻きステアリングホイール+メッキホイールリングは標準装着されています。

    ターボエンジン仕様のオプション例 価格(税込)

    2トーンカラーなどターボのフルオプション

    220万円

    ホンダ N-BOXジョイの外観(エクステリア)

    ホンダ N-BOXジョイの外観

    N-BOXジョイは、全高が1700mmを超えるスーパーハイトワゴンのSUVモデルですが、三菱 デリカミニやダイハツ タントファンクロスに比べて外観の雰囲気は異なります。

    ホンダ N-BOXジョイの外観(フロントマスク)

    N-BOXジョイは「みんなが気楽に使えること」をコンセプトに開発され、フロントマスクのデザインはシンプルです。

    新型N-BOX(ファッションスタイル)

    そのため、N-BOXジョイの外観は丸型ヘッドランプなどを取り入れており、既存のN-BOXに設定されている、標準ボディをベースにした「ファッションスタイル」という仕様に近い印象です。

    N-BOXと異なる点

    フロントグリルに設置できるアクセサリー

    N-BOXジョイの外観を見ると、フロントグリルに「HONDA」の文字をあしらったアクセサリーも用意されており、SUVで定番のスタイルにすることもできます。フロントバンパーの下側付近も、標準ボディに比べると少し台形にアレンジされて存在感を強めています。

    ボディサイドには、ドアの下側を保護するようなガーニッシュが装着されてSUVらしさを表現しましたが、悪路を走る野性的なイメージではありません。

    N-BOXジョイのボディカラーは2トーンが豊富

    ルーフがブラックの2トーンカラーのカラバリが豊富

    N-BOXジョイはボディカラーにも特徴があります。

    モノトーンはホワイトとブラックだけで、その代わり2トーンを豊富に用意しました。

    ルーフはブラックで、ボディの中央から下側は、ベージュやイエロー、グレー、グリーンという具合に選べます。外観の色彩がオシャレです。

    ホンダ N-BOXジョイの内装(インテリア)

    ホンダ N-BOXジョイの内装(インパネ)

    N-BOXジョイの内装のデザインは、基本的にN-BOXの標準ボディと同じですが、インパネに装着されるトレイの色彩は明るいコルクカラーではありません。N-BOXカスタムと同じく、深みのあるストーンカラーに変更されています。

    N-BOXジョイのシート

    ホンダ N-BOXジョイの内装(シート)

    N-BOXジョイの内装で最も目を引くのがシート生地です。

    明るいチェック柄が採用され、後席の裏側や荷室まで同じパターンで仕上げられています。したがって後席を格納すると、自宅の部屋にチェック柄のマットを敷いたようなリラックスした雰囲気になります。

    N-BOXジョイのシート生地はチェック柄の撥水ファブリックが基本で、ノーマルエンジンではシートの両脇に通気性の良いトリコットが使われ、ターボではしっとりとした素材のプライムスムースを用いることで上級化されています。

    ホンダ N-BOXジョイのパワーユニット

    ホンダ N-BOXのエンジン

    N-BOXジョイはN-BOXカスタムと同様にノーマルエンジン(NA)だけでなく、ターボも用意しています。

    駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDです。細かなグレードの区分はなく、基本的な選択肢はノーマルエンジンとターボ、2WDと4WDの4種類です。

    ホンダ N-BOXジョイの買い得グレード

    N-BOXジョイの購入時には、まずノーマルエンジンとターボの選択で悩むでしょう。

    ターボモデルは実質的な価格差9万円でコスパ良好

    N-BOXジョイの2WDモデルでは、ターボ(204万4900円)はノーマルエンジン(184万4700円)より約20万円高いですが、その分装備が充実しています。

    ターボでは標準装備として、右側スライドドアの電動機能、コンビニフック、シートバックテーブル、パドルシフト、本革巻きステアリングホイール、メッキホイールリングなどが付いており、これらの装備は約11万円相当の価値があります。

    結果的に、実質的な価格差は約9万円です。

    また、ターボの最大トルクはノーマルエンジンの1.6倍で、燃費の悪化はわずか6%にとどまります。

    N-BOXジョイはエンジン排気量に対してボディが重いため、ターボの効果が特に顕著です。したがって、登り坂が多い地域に住んでいる方や、高速道路をよく利用する方には、ターボモデルが割安でおすすめです。

    雪道や悪路を走行する場合は4WDがおすすめ

    N-BOXジョイの4WDモデルは2WDに比べて13万3100円高いですが、雪道や悪路での走行が多い場合には、この追加費用は妥当です。必要に応じて4WDを選びましょう。

    N-BOXジョイはN-BOXカスタムに近いグレード設定

    新型N-BOX(カスタム)

    N-BOXジョイの安全装備や快適装備、価格設定は、標準ボディでもターボモデルでもN-BOXカスタムに近いです。

    N-BOXカスタムのエアロパーツやアルミホイールの代わりに、N-BOXジョイではSUVテイストを強めた外装やオシャレな内装へ変更されています。

    ホンダ N-BOXジョイのレビュー・評価

    ここではN-BOXジョイのベースとなるN-BOXやトレンドをもとに予想し、評価しています。

    外観

    4.0

    ★★★★☆

    内装・居住性

    5.0

    ★★★★★

    走行性能

    3.0

    ★★★☆☆

    運転のしやすさ

    4.0

    ★★★★☆

    乗り心地

    4.0

    ★★★★☆

    燃費

    4.0

    ★★★★☆

    価格の割安度

    4.0

    ★★★★☆

    ホンダ N-BOXジョイの良い点

    ・丸型ヘッドランプを生かして外観がSUV風にカッコ良くアレンジされている

    ・シート生地は明るいチェック柄の撥水ファブリックが採用されており、オシャレ

    ・ベース車のN-BOXと同じく、軽自動車クラスの中では快適な乗り心地

    × ホンダ N-BOXジョイの気になる点

    ・軽自動車としてはボディが重く、ノーマルエンジンは少しパワー不足に感じる

    ・収納設備の数がもう少し多ければ、さらに便利に使える

    ・都会的なデザインの代わりにSUVらしい野生味が希薄

    ホンダ N-BOXジョイはどんな人におすすめ?

    ホンダ N-BOXジョイの使用イメージ

    N-BOXジョイは、三菱 デリカミニのような本格的なSUVスタイルではなく、日常使いにぴったりのモデルです。

    デリカミニがキャンプの相棒として活躍するなら、N-BOXジョイは気軽なピクニックに最適な車です。

    例えば、ファーストフードをテイクアウトして、近所の公園の駐車場に向かい、後部座席をフラットにしてリラックスするのにN-BOXジョイはぴったりです。

    N-BOXジョイの登場により、軽自動車の選択肢がさらに広がり、楽しみが増えそうです。

    【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/茂呂 幸正/MOTA編集部】

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