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【価格判明】スズキ 新型フロンクスの価格は254万1000円~!

MōTA / 2024年8月2日 18時0分

スズキ フロンクス スズキ フロンクス(2WD・ルーセントオレンジ/ブラックルーフ)

2024年秋に発売予定のコンパクトSUV「スズキ 新型フロンクス」。生産国のインドでは、さまざまな賞を獲得した期待の1台です。 そんな新型フロンクスの価格や燃費、ボディサイズ、パワーユニット、安全装備などの情報が判明しました。 そこで当記事では、それらの情報や外観、内装、乗り心地などを詳しくご紹介。事前に撮影した新型フロンクス(プロトタイプ)の外観、内装の写真も多数掲載しています。

スズキ フロンクス スズキ フロンクス(2WD・ルーセントオレンジ/ブラックルーフ)

スズキ 新型フロンクスとは?

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)の外観

新型フロンクスは2023年に海外で発売されたスズキのコンパクトSUVです。

新型フロンクスの生産はインドにあるスズキの子会社、マルチ・スズキが受け持ち、インドを始めとする新興国を中心に同車は販売されています。

ホンダ WR-V

ちなみにホンダが輸入販売を開始したコンパクトSUVのWR-Vもインド製です。

ホンダでは「近年、海外工場の生産精度が向上しており、海外製の日本車を輸入販売することが十分に可能になりました」と述べています。

スズキも同様の考えに基づき、新型フロンクスの日本導入を決定したのでしょう。

新型フロンクスの主なスペックと主要装備

新型フロンクスのボディサイズは、全長が3995mmと短く、全高も1550mmと低めです。全幅は1765mmで3ナンバー車ですが、さほどワイドではありません。

この数値であれば立体駐車場も利用しやすいです。マンションなどに住んでいてSUVの購入を希望するユーザーにとって、フロンクスは貴重な車種です。

パワーユニットは、直列4気筒1.5Lエンジンをベースにしたマイルドハイブリッドです。駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDから選べます。

安全装備

デュアルセンサーブレーキサポート

低速時ブレーキサポート

ブラインドスポットモニター

サイド&カーテンエアバッグ など

外装

LEDヘッドランプ

LEDポジションランプ

16インチアルミホイール など

先進&快適装備

アダプティブクルーズコントロール

電動パーキングブレーキ

スマートフォンのワイヤレス充電器

レザー調&ファブリックシート表皮

全方位モニター付きメモリーナビ など

スズキ 新型フロンクスの発売日

予約受注開始

2024年8月1日

発売日

2024年9月見込み(販売店調べ)

新型フロンクスは2024年7月からスズキのオフィシャルサイトにて情報が公開され、販売店では2024年8月1日から予約受注が開始されました。

販売店によると「新型フロンクスの正式発売は2024年9月の見込みで、試乗車が入るのは同年9月下旬から10月上旬」とのことです。

スズキ 新型フロンクスの価格とグレード構成

新型フロンクスの価格は、254万1000円~273万9000円です(販売店調べ)。

インド製の輸入車でもあるため、グレードは1種類です。駆動方式によって価格が異なります。

駆動方式 価格(税込)
2WD

254万1000円

4WD

273万9000円

駆動方式別の税込価格は、2WDが254万1000円、4WDが273万9000円です。

スズキ 新型フロンクスのボディサイズ

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)のサイドビュー

新型フロンクスのボディサイズは、全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2520mmです。

既存のコンパクトSUVに当てはめると、全長はトヨタ ライズ&ダイハツ ロッキーと同じ、全幅はトヨタ ヤリスクロスと同じ数値です。

全長 全幅 全高
新型フロンクス

3995mm

1765mm

1550mm

ライズ/ロッキー

3995mm

1695mm

1620mm

ヤリスクロス

4180-4200mm

1765mm

1580-1590mm

WR-V

4325mm

1790mm

1650mm

全長は4mを下まわり、全幅も3ナンバー車ながら1765mmに抑え、最小回転半径4.8mと小回りも利きます。そのため混雑した街中でも運転しやすいです。

SUVには全高の高いものが多い中、新型フロンクスの全高は1550mmと低いため、都心に多い「高さ制限1550mmの機械式駐車場」での利用も可能。

全高を1550mm以下に抑えた国産SUVは、マツダ CX-30やCX-3、レクサス UXやLBX程度で多くはありませんから、貴重なボディサイズです。

ちなみに、全長が3995mmと短めですが、インドでは全長が4m以下の車種は税額が下がるため、新型フロンクスも短く抑えられています。

スズキ 新型フロンクスのパワーユニットの種類

スズキ フロンクスのマイルドハイブリッド(写真は海外仕様)

新型フロンクスの国内仕様のパワーユニットには、直列4気筒1.5Lエンジンをベースにしたマイルドハイブリッドのみが搭載されます。

マイルドハイブリッドとは、減速時のエネルギーを利用して搭載しているリチウムイオンバッテリーに充電し、加速時にその電力を活かしてエンジンをアシストをするハイブリッドシステムです。

新型フロンクスのパワーユニットの最高出力は100馬力(6000回転)、最大トルクは135.3N・m(4400回転)、トランスミッションは6速AT。2WD仕様の車両重量は1070kgと軽量のため軽快感があります。

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)6速ATシフトレバー

海外仕様について

海外仕様でのパワーユニットは全3種類。1.0Lターボ、1.2Lノーマルエンジン、1.5Lマイルドハイブリッドが用意されており、販売地域によって採用されるパワーユニットは異なります。

同様に海外仕様のトランスミッションも全3種類。5速MT、オートギヤシフト(2ペダル式、クラッチを使う有段式AT)、6速トルクコンバーター式ATがあります。

オートギアシフト(海外仕様)

スズキ 新型フロンクスの燃費性能

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)

新型フロンクスのWLTCモード燃費は、2WDが19.0km/L、4WDが17.8km/Lです。マイルドハイブリッドの採用により、比較的優れた数値を達成しています。

ちなみにボディサイズが近いライバル車であるホンダ WR-Vの上位グレードZ+(2WD)は16.2km/L、トヨタ ヤリスクロス上位グレードのガソリン Z(2WD)が18.3km/Lであるため、良好といえるでしょう。

燃料タンク容量は37Lなので、2WD仕様の航続可能距離は700km程度。長距離のドライブも問題なく走行できます。

スズキ 新型フロンクスの外観デザイン

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)

新型フロンクスの外観は、全高1550mmに収まる低さに加え、リアゲートを寝かせたデザインにより、5ドアクーペ風に見えます。SUVと5ドアハッチバックの中間的なデザインと言えるでしょう。

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ) のフロントフェイス

一方、フロントマスクには厚みを持たせています。三菱車のダイナミックシールドのようにボディサイドから繋がったバンパー部分にライトを収めることで、コンパクトなSUVながら迫力を感じさせます。

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)

新型フロンクスのボディ側面を見ると、フェンダーにはブラックの樹脂パーツが装着され、ボディ下側にもアンダーガード風の樹脂パーツが備わります。

タイヤサイズは16インチと大きめな設定のため、SUVらしい力強い雰囲気が演出されています。

スズキ 新型フロンクスの内装

続いて新型フロンクスの内装を「インパネ周辺の視認性と操作性」「居住性とシートの座り心地」「荷室の広さと使い勝手」の3つに分けてみていきましょう。

インパネ周辺の視認性と操作性

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)のインパネ, スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)運転席周りの操作系

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)のインパネ, スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)運転席周りの操作系

新型フロンクスのインパネには、光沢のあるブラックやシルバーのパネルが使われ、コンパクトSUVながら内装は上質です。メーターも大径で見やすく、エアコンなどのスイッチも操作しやすいです。

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)9インチディスプレイオーディオ

新型フロンクスのインパネ中央には、9インチのディスプレイオーディオが備わり、タッチパネルで操作が可能。さまざまな情報が視認性よく表示されます。

居住性とシートの座り心地

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)の前席, スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)の後席

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)の前席, スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)の後席

新型フロンクスのボディはコンパクトですが、車内は意外に広いです。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ分です。

これは全長が4490mmに達するカローラクロスに相当します。シートの座り心地も、後席を含めて欧州車風でしっかりしています。

ただし前席の左右方向のサポート性はもう少し高めたいです。峠道などを走ると、着座姿勢がいまひとつ安定しにくいと感じます。

荷室の広さと使い勝手

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ) の後席使用時の荷室

新型フロンクスは、全長が4m以下に抑えられ、後席の足元空間は広げたので、荷室長は後席を使った状態で650mmと短めです。

また、リアゲートを寝かせたボディ形状のため、背の高い荷物は積みにくいです。

スズキ 新型フロンクスの走行性能、運転のしやすさ

走行性能

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)の走行シーン

新型フロンクスの1.5Lエンジンは少し高回転指向です。6速ATの併用で適度に機敏な運転感覚を楽しめます。ただ、実用回転域の駆動力をもう少し高めだと街中でも運転がしやすいでしょう。

ステアリング操作に対する反応は機敏ではないですが、正確性が高く、曖昧な印象はありません。進路の細かな調節もしやすいです。

全高を1550mmに抑えたこともあり、重心が高い車両が多いSUVの中では、低重心で走行安定性も満足できます。下り坂のカーブでも、後輪がしっかりと接地して安心できます。

運転のしやすさ

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ) の運転視界

新型フロンクスの運転席に座ると、ボンネットが少し視界に入り、ボディの先端と車幅が分かりやすいです。側方視界は平均的で、斜め後方は少し見にくいです。

小回りの利きは良く、基本的に運転しやすいですが、試乗時には車庫入れや縦列駐車をよく試すことをおすすめします。

スズキ 新型フロンクスの乗り心地と静粛性

16インチサイズを装着した新型フロンクスのタイヤ

新型フロンクスでは、転がり抵抗を抑えて燃費を向上させるため、前輪の指定空気圧が250kPaと高いです。

この影響もあり、乗り心地が時速40km以下を中心に硬めに感じますが、粗さは抑えました。直列4気筒なので3気筒のような粗いノイズは生じません。

スズキ 新型フロンクスの安全装備

新型フロンクスの安全装備や走行アシスト機能(写真は海外仕様)

新型フロンクスの安全装備は充実しています。

2種類のセンサーで歩行者やクルマを検知する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」、走行中に隣接した車線の後方から接近する車両をレーダーで検知して運転者に知らせる「ブラインドスポットモニター」など、スズキの予防安全技術が搭載されています。

また衝突時に乗員全員の安全を確保する「サイド&カーテンエアバッグ」や、緊急時にオペレーターを呼び出せる通信機機能を使った「SOSボタン」などが備わっており、もしもの際の安全装備も十分です。

スズキ 新型フロンクスの買い得グレード、おすすめオプション

買い得グレード:2WD(254万1000円)

新型フロンクスの価格は250万円を上まわりますが、装備は充実しています。

後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットモニター、アルミホイール、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、電動パーキングブレーキ、さらに全方位モニター付きメモリーナビまで標準装着しました。

他社のコンパクトSUVと比較すると、実質的に最上級グレードの内容です。

全方位モニター付きメモリーナビなど高価な装備が標準装備され、高級感のある内装

また、4WDの価格は2WDに比べて19万8000円高いですが、滑りやすい急な下り坂を安定して走破できるヒルディセントコントロールなども併せて装着され、割高ではありません。

ヒルディセントコントロールとは、エンジンブレーキだけでは十分減速できないような急な坂道を下るときに、一定の低車速を保ち走行を補助するシステム

装着したいオプションパーツ

輸入車なので、受発注をシンプルにするため、メーカーオプションの設定はありません。

スズキ 新型フロンクスのライバル車との優劣

新型フロンクスのライバル車は、同じ価格帯に属するコンパクトSUVで、ホンダ WR-V Z+ (2WD:248万9300円)とトヨタ ヤリスクロスに直列3気筒1.5Lノーマルエンジンを搭載するZ(2WD:243万5000円)です。

ホンダ WR-V

トヨタ ヤリスクロス

新型フロンクスの2WDは価格が254万1000円と高いですが、19万円相当の全方位モニター付きのカーナビを標準装着しています。つまりカーナビの価格換算額を差し引くと235万円です。

その価格ながら、マイルドハイブリッドシステムやブラインドスポットモニターなども備わり、内外装は上質です。装備や質感と価格のバランスを考えると買い得でしょう。

ホンダ WR-Vは角ばったボディ形状のため荷室も広いです

居住性と積載性はホンダ WR-Vが優れていますが、内外装の質感と装備は新型フロンクスが勝ります。

トヨタ ヤリスクロスの後席

トヨタ ヤリスクロスは上質とはいえず、後席の足元空間も狭く、直列3気筒エンジンの搭載でノイズも粗いために不利になります。質感を重視するなら新型フロンクス、実用性ならホンダ WR-Vを推奨します。

スズキ 新型フロンクスの試乗する時のチェックポイント

スズキ 新型フロンクス(プロトタイプ)

新型フロンクスを試乗する際のチェックポイントは以下のとおりです。
  • 縦列駐車を試す
  • 切り返しの多い道路で前席を試す
  • 後席の乗降性や低速時の乗り心地を試す
  • 後方視界が良くないため、縦列駐車などを試しましょう。前席の座面は腰から大腿部の支え方は良いですが、左右の支え方が甘いので、切り返しの多い峠道では不満を感じることがあります。実際に走行をしながら座り心地も確認しましょう。

    後席の乗降性も要チェックです。街中を低速で走った時に、乗り心地の硬さが気にならないか確かめましょう。

    スズキ 新型フロンクスの納期、リセールバリュー

    新型フロンクスの正式な発表と発売は2024年9月以降ですから、8月上旬時点では納期は不明です。

    新型車とあって、リセールバリュー(数年後の売却条件)は悪くないでしょう。

    スズキ 新型フロンクスの総合評価とおすすめユーザー

    スズキ 新型フロンクスの良い点

    ・ボディがコンパクトで最小回転半径も4.8mに収まり、全高も立体駐車場を利用しやすい高さなので、都市部でも購入しやすいSUVです。

    ・内外装が上質で各種の装備を充実させたため、プレミアムコンパクトSUVの雰囲気を味わえます。

    ・ステアリング操作に対する反応は正確で、運転感覚も上質です。

    × スズキ 新型フロンクスの気になる点

    ・サイドウインドウの下端を後ろに向けて持ち上げたので、斜め後方の視界が不満です。

    ・天井が低めで、後席に乗車する時は頭を下げる必要があります。乗降性に注意。

    ・指定空気圧が250kPaと高めに設定され、低速域での乗り心地が少し硬く感じます。

    全長が4m以内のSUVでは価格が高めですが、内外装が上質でボディサイズの割に後席の居住性も優れ、装備も充実しています。したがってファミリーカーとしても使いやすいです。

    また1550mm以下の機械式駐車場が利用でき、ボディはコンパクトなので、都市部に住んでいるユーザーに適したSUVです。輸入車ですが、日本で使いやすいクルマに仕上がっています。

    【筆者:渡辺 陽一郎/写真:和田 清志/マルチ・スズキ/森山 良雄/茂呂 幸正】

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