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小さいけれど走りはワイルド! ルノー・トゥインゴGT試乗<Vol.1 車体編>

MotorFan / 2018年3月1日 18時5分

小さいけれど走りはワイルド! ルノー・トゥインゴGT試乗<Vol.1 車体編>

後輪駆動のコンパクトな5ドアハッチバックという、稀有なキャラクターで人気を博しているルノー・トゥインゴ。今回、200台の限定グレードだった「GT」がカタログモデルとして発売。まずはベースモデルとの違いをチェックしてみました。(PHOTO&REPORT:石川順一)

スポーティさを増したエクステリア

かわいらしいスタイリングとボディサイズに比して十分な車内空間とラゲッジスペースを持つなど高い実用性で人気を集めるトゥインゴ。ハンドル操作が軽く、小回りが効くこともあり、走りに振ったモデルを待っていた人も多いハズ。ルノーのモータースポーツ部門、ルノー・スポールがチューンした「GT」はその希望に応える一台となりそうだ。

通常のトゥインゴとの違いでまず気づくのはサイドのデカール。まるで車体前方からの流れを可視化したようなデザインで走りへの期待を感じさせてくれる。

加えて、車体左側後方にはエアインテークが設置されている。もちろん、これは見かけだけではない。ちゃんとエンジンまでつながっており、タービンに流入する空気の温度を12%低下させ、エンジンの吸気流量を23%向上させている。これによりタービンの回転を上げることができ、エンジンの出力アップも可能になっているのだ。




パワーアップしたエンジンは、荷室を圧迫することなく車体後方下のスペースにぴったりと収まっている。もともと冷却に不利なRR(リヤエンジン・リヤドライブ)ということもあり、前述のエアインテークの他、フロントには3つのラジエーターを搭載。エンジン、タービン、エアコンのそれぞれに別々の冷却系統を備えることで弱点を克服している。

排気系も専用のデュアルエキゾーストマフラーを搭載。こうしたカスタマイズも相まって、ベースモデルのZENと比べると、最高出力38psアップ、最大トルク79Nmアップと、0.9Lの小排気量ながらかなりの性能向上を果たしている。


目をひく17インチの大径ホイールはコンセプトカー「トゥインラン」から受け継いだ物。リムまで覆うスポークのデザインが大きさを強調している。


オレンジのアクセントが効いたインテリア

ドアを開けると、トリムにレザー調を使ったファブリックとのコンビシートが迎えてくれる。カラーリングやセンターのストライプも相まってかなりスポーティな印象だ。


走りを支える専用の足周り

足周りもルノー・スポールによる専用設計。フロント、リヤともに減衰力を40%アップさせたことに加え、スタビライザーも23mmと径を太くしたことで、コーナリング性能が向上している。

実際の試乗については次回の記事に譲るが、街乗りはもちろんのこと、かなり攻めた走りまで楽しめる。MT仕様だけでなくAT限定免許でも運転できるEDC仕様も選べるので、幅広い人が気軽に走りを堪能できる一台と言えそうだ。

■specifications■
全長×全幅×全高(mm):3,630×1,660×1,545
エンジンタイプ:直列3気筒DOHCターボチャージャー
総排気量:897cc
最高出力(EEC):80kW(109ps)/5750rpm
最大トルク(EEC):170Nm(17.3kgm)/2000rpm
トランスミッション:5速MT/6速DCT
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料供給装置:電子制御式マルチポイントインジェクション
エンジン型式:H4B
タイヤ:前 185/45R17、後 205/40R17
ブレーキ:前 ベンチレーテッドディスク、後 ドラム
車両重量:1,010 kg(MT)/1,040kg(EDC)
乗車定員:4人
価格:MT 229万円 EDC 239万円

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