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グッドイヤー:電気自動車の性能を向上させる新しいタイヤ技術を発表

MotorFan / 2018年3月15日 14時55分

グッドイヤー:電気自動車の性能を向上させる新しいタイヤ技術を発表

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(グッドイヤー)は、2018年のジュネーブ国際モーターショーにおいて、「Electric Drive Technology」(電気駆動技術)を搭載した「EfficientGrip Performance」(エフィシェントグリップ パフォーマンス)を披露した。これは、成長を続ける電気自動車市場に向けた試作タイヤで、2019年までの導入を目指す。

グッドイヤーが実施した試験では、電気自動車における電動モーターからの強力で瞬間的なトルクの立ち上がりと重いバッテリーパックの付加重量により、従来のタイヤでは最大で30%早く摩耗する可能性があることが明らかになった。

グッドイヤーEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)の社長、クリス・デラニー(Chris Delaney)氏は、次のように述べている。 「CO2排出削減のための規制強化、化石燃料依存からの脱却、バッテリー技術の急速な発展などの世界動向は、電気自動車にとって追い風となる環境を作り出しています。この成長を続ける電気自動車における独自の性能要件に対応するためのElectric Drive Technology(電気駆動技術)を、来年の導入に向け、自動車メーカーと協力しながら開発を継続しています 」

自動車メーカーは電気自動車におけるタイヤの耐久性の要件に加えて、転がり抵抗を低減することを求めている。ほとんどの国では電気自動車の充電スタンドインフラがまだまだ未発達のため、走行可能距離を伸ばすことは消費者にとっての優先順位は高くなる。また、電気自動車から発生する音は、低速走行時に従来のガソリン車に比べほぼ半分になるので、タイヤにおける静粛性および乗り心地も考慮すべき点だ。

「Electric Drive Technology」(電気駆動技術)
これらの課題に対処するため、「Electric Drive Technology」(電気駆動技術)を搭載した「EfficientGrip Performance」(エフィシェントグリップ パフォーマンス)のプロトタイプは、以下のパフォーマンスソリューションを提供している。

● 革新的なトレッド設計による延長された走行距離
トレッドのより薄いサイプ(小さな溝)は、従来よりも路面に対し横方向に広い面積でのトレッドゴムの接触を可能にする。より多くのトレッドゴムが路面に接触するため、タイヤは濡れた路面でも高いグリップ性能を維持しながら、高いレベルのトルクを実現する。また、このトレッド設計は音波がトレッドの溝に入るのを防ぎ、タイヤの車内音および通過ノイズを低減する。

● 高負荷荷重構造
タイヤの空洞形状は、高性能を実現するために最適なトレッド接地形状を維持しながら、バッテリーによる車両への付加重量に対応できるように最適化されている。

● 走行可能距離の延長
トレッドコンパウンドの材料特性は、超低転がり抵抗実現のために調整されており、高レベルのトルクに対応しながら車両の走行可能距離の延長に寄与している。さらに、サイドウォールは空気力学的抵抗を低減するように設計されており、プロファイルは回転質量を低減し、結果としてエネルギー消費を低減する。

「輸送の世界を変える革新的な製品を提供し続ける120年の伝統を持つ企業として、「Electric Drive Technology」(電気駆動技術)を搭載した「EfficientGrip Performance」(エフィシェントグリップ パフォーマンス)のプロトタイプは、Goodyearが今後のモビリティの未来をリードし続ける証です」(クリス・デラニー氏)


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