川崎重工、世界最高水準の発電効率を誇る100MW級ガスタービンコンバインドサイクル発電プラントの営業活動開始
MotorFan / 2018年3月23日 16時5分
川崎重工は、同社製ガスタービンの最大出力機種である30MW級の純国産高効率ガスタービン「L30A」を用いた世界最高水準の発電効率を誇るコンバインドサイクル発電プラント(CCPP)の開発を完了し、このたび営業活動を開始したと発表した。
コンバインドサイクル発電プラント(以下、CCPP)とは、ガスタービンで一次発電を行ない、その排熱を利用して排熱回収ボイラーにより蒸気を発生させ、蒸気タービンで二次発電を行なう複合火力発電プラントをいう。
CCPPは、同じ出力の蒸気タービン発電よりも始動時間が短く負荷応答性に優れ、発電効率が高いという特長がある。また、発電効率が上昇する分、廃棄される熱エネルギーが少ないという利点がある。
今回開発したCCPPは、「L30A」ガスタービン2基、排熱回収ボイラー2基、蒸気タービン1基を基本構成とし、全て自社製品を採用した川崎重工グループ独自の発電プラントだ。川崎重工が長年培ってきた製品技術力とプラントエンジニアリング力を結集し、ガスタービン単体に加え、コンバインドサイクル全体としても高効率化を実現した。
特に、発電効率は100MW級で55.2%(再熱式)、90MW級で54.4%となり、ともに世界最高水準の発電効率を達成している。
川崎重工はこれまでに、発電用ガスタービンでは1万2000基以上、排熱回収ボイラーでは67基、蒸気タービンでは370基以上の納入実績を国内外で有しており、豊富な経験や実績に裏付けられた信頼性を築いている。
今後、世界の電力使用量は経済発展が著しい東南アジアを中心に増加していくとともに、従来の天然ガス産出に加えて、米国以外の新たなシェールガス供給国の増加も期待され、これにともなうガス火力発電所の建設需要の拡大によって、CCPPの市場も容量・地域ともに拡大が見込まれている。なかでも、出力が不安定な再生可能エネルギーの利用拡大等を背景に、新規導入や設備更新が進む分散型発電市場においては、高効率な設備や優れた負荷応答性への要求が顕著であり、川崎重工のCCPPはそれらのニーズに応えることが可能となる。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
捨てられるはずの熱を再利用!「リサイクルエネルギー」でCO2削減へ…一足早く導入した帯広の病院を徹底取材!
テレビ北海道 / 2024年9月19日 20時3分
-
三菱重工の技術を用いた欧州初のCO2回収プラントが稼働開始 イタリアのCCSプロジェクト向け
PR TIMES / 2024年9月18日 13時21分
-
東南アジア最大級のボイラー製造タイGETABEC社、日本法人を設立
PR TIMES / 2024年9月9日 12時15分
-
上海電気、2024年度上半期の売上高は498億6,900万人民元、純利益は前年同期比22.6%増と発表
共同通信PRワイヤー / 2024年9月9日 9時46分
-
トリシマは、三菱重工からCO2 分離回収プロセス向けポンプに関する技術支援を受ける契約を締結しました
PR TIMES / 2024年8月29日 18時15分
ランキング
-
1中国、犬を偽装したパンダが「ワンワン!」吠えてバレる パンダ犬が裏ブームとなる闇事情
もぐもぐニュース / 2024年9月24日 10時28分
-
2和田アキ子の限界「アッコにおまかせ!」に終了説 強面キャラが本物の権力者として批判されるように
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 12時0分
-
3「そうだったのか!」料理長が教える玉ねぎの剥き方が参考になる
おたくま経済新聞 / 2024年9月23日 18時0分
-
4広島に瀬戸内の自然×シャトレーゼの魅力感じるリゾートホテル誕生
モデルプレス / 2024年9月24日 7時32分
-
5「撤退するヤツも容赦なし!」“異形の戦車”主体のロシア軍部隊 ウ軍陣地に突撃するも返り討ちに
乗りものニュース / 2024年9月24日 11時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください