F1開幕、2018ニューマシンへの期待度を勝手にランキング
MotorFan / 2018年3月23日 21時35分
2018年のF1世界選手権はオーストラリアGP(3月25日決勝)にて開幕。技術規定の大改革から2年目を迎える2018年シーズン、全10チームの新車を見た津川氏が、独断で期待度を順位づけする。
2018年F1の見どころは、やはりドライバーの戦い。昨年チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)が連覇となれば自身5度目のタイトルとなり、ファン・マヌエル・ファンジオの記録に並ぶ。それを阻むのは誰なのか?
そんなドライバーたちのバトルを大きく左右するのが、チームが独自に開発する車体+パワーユニットの総合力だ。2015年からパワーユニット供給でF1に復帰しているホンダは、昨年かぎりでマクラーレンと離別。今季から新たにトロロッソとタッグを組む。
最初に断っておきたいのは、これはコンストラクターズ順位の予想ではなく、あくまで個人的な期待度に基づくランキングであるということだ。残念ながら期待度の低いチームから、順に紹介していこう。
10位:ウイリアムズ FW41
新車を見る前から、ファンへの裏切りを強く感じた。マシンに誇りを持ち、ドライバーは実力で選ぶという信念は遠い昔の話。ペイドライバーに頼るチーム運営に、もはやフランクの頑固な闘志は欠片も感じられない。空力コンセプトなど大きな変更もなく、今季レギュレーションに対応しただけの進化型。質実剛健ではなく、現状維持の保守と感じてしまうのが残念だ。
9位:ルノー R.S.18
ワークス活動3年目。ワークスにしてはテンポが遅く、チームの信頼感を取り戻すのが第一義。対レッドブル、対マクラーレンに政治的圧力を使わず、戦うことを期待したい。向上はしているが、速度が遅いため他チームの開発速度に追いつけていない。車体性能よりもドライバー頼みという状況では「ワークス」の看板が泣く。
8位:マクラーレン MCL33
自らを窮地に追い込んでしまった。2017年に「業界一の車体」と豪語した以上はレッドブルやワークスルノーに負けるわけにはいかない。パワーユニットをホンダからルノーに変えたところで、どれほどトップコンテンダーに迫れるのだろうか。大きな疑問だが、マシンそのものはスマートに仕上がっているので、きちんと走れば、それなりのパフォーマンスは見せてくれそうだが……。
7位:フォース・インディア VJM11
それなりに攻めの姿勢は認めるが、期待したほどの独創性は見せてくれなかった。新車を見る前より、大幅に期待度ダウン。今季トレンドと言える、シャシー後方の絞り込みはフォース・インディアの得意技だったが今季は至って普通。どこかでトップ3チームを喰ってしまうかもしれないと期待していただけに若干、不満だ。
6位:ザウバー C37
フォース・インディアとは逆に、新車を見て期待が高まった。アルファロメオのブランドを冠して、チームの軸が安定。アップ・ビートな雰囲気に乗って、かつてのザウバーらしい自由な発想での開発が始まっている。フェラーリ製パワーユニットもギヤボックスも最新型に。昨年までのネガティブ要素は見当たらず、上昇への期待度は高い。
5位:メルセデス W09
王者メルセデスを、この順位にするのは怒られるかもしれない。だが、新しいパワーユニットには未知の部分があり、これまで以上のアドバンテージを得るのは難しそう。コンサバなマシンづくりで、トップ争いは言うまでもないだろうが、現状維持であれば期待感は減ってしまう。とくに車体、空力では他の猛追に晒されるはず。真正面から受け止める横綱相撲が取れるかどうか。
4位:ハース VF-18
上昇してきての3年目。確実に進歩を続けて、上を見過ぎないチームの真摯な態度が好ましい。ゆっくりとしたステップアップは今季も続くと信じられる。フェラーリ製パワーユニットもその他パーツも最新型。近代の新興チームとしては手堅く無駄がない。
3位:トロロッソ STR13
ホンダへの大きな期待と勘違いしてはいけない。余裕の出た資金をトロロッソなりに、どう開発に昇華できるか。残念なのは昨年のスムーズなナローノーズが親指ノーズへ変わったこと。それでも先端処理は、やはりトロロッソ的で美しい。昨年型と大きくは変わらないが、空力でもメカニカルでも攻め込む姿勢は好ましく、勝手に期待度アップ。
2位:レッドブル RB14
新車を見る限り、レッドブル・エアロの神髄は充分に発揮されていて、もしかすると正統派で最も攻め込んだマシンかもしれない。サイドポッドとフロア・フロント部分でフェラーリに似た手法は見られるが、全体的には見事なレッドブル・スタイル。心配なのは、ルノーからのバックアップが昨年以下となるのは必至で、真骨頂を見せられるのか。
1位:フェラーリ SF71H
タイトル奪還という成績につながるかどうかはわからないが、純粋にマシンがかなり面白そう。機械的な期待度は、きわめて高い。昨年のトリックサスペンション禁止、今年のトリックジオメトリー規制、オイルバーニング規制など明文化されたのは、フェラーリがFIAに詰め寄ったから。ライバルの利点をつぶし、それを承知したうえでの開発が、フェラーリに有利となるか。
この記事に関連するニュース
-
角田裕毅は「ホンダと提携しているが…」 レッドブル代表に英放送局が直撃、昇格への影響は?
THE ANSWER / 2024年12月19日 16時51分
-
ハミルトン惜別の“ドーナツターン”「歴史に残る旅に…」12年過ごしたメルセデスを離れ来季フェラーリへ
スポニチアネックス / 2024年12月9日 1時3分
-
マクラーレンに26年ぶりVをもたらしたノリス「素晴らしい旅路だった。来年はドライバーズタイトルを」
スポニチアネックス / 2024年12月9日 0時18分
-
マクラーレンが26年ぶり製造者部門V! ノリス4勝目、スタート失敗の角田裕毅12位…F1今季最終戦
スポニチアネックス / 2024年12月8日 23時38分
-
製造者部門26年ぶりVへマクラーレンのノリスPP 角田裕毅11番手、ハミルトン18番手…F1最終戦
スポニチアネックス / 2024年12月8日 0時19分
ランキング
-
1DeNA育成・渡辺明貴「自主退団」報道 ファン悲痛「残念だし何で?」「支配下目前だったのに」
J-CASTニュース / 2024年12月20日 11時45分
-
2フィギュア練習で接触→転倒の河辺愛菜が涙目 「右手の感覚がなく…ずっと痺れてる」「悔しい」【全日本】
THE ANSWER / 2024年12月20日 19時19分
-
3【有馬記念】ドウデュースが出走取消 右前肢ハ行のため 引退レース目前に 友道調教師「ファンの皆様に申し訳ないです」
スポーツ報知 / 2024年12月20日 14時47分
-
4イチロー氏の胸中「無理できる時に無理したい」 貴重な激白…2夜連続「情熱大陸」に登場
Full-Count / 2024年12月20日 18時0分
-
5菅野智之 4年越しのメジャーへの思い「去年のオフに本気でやらなきゃ」2020年に一度断念 メジャー目指したきっかけは?
日テレNEWS NNN / 2024年12月20日 15時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください