ふるさと納税の返納品としても手に入る!? マン島TTスペックのアクスルシャフト【東京モーターサイクルショー2018】
MotorFan / 2018年3月27日 20時10分
笑顔のまぶしいコ萌えキャラのコンパニオンが目を引くP.E.Oのブースに置かれていたのは、一見するとキレイなクロモリのアクセルシャフト。ところが、見た目だけでなく加工精度も高く、数々のレーシングチームでも採用している優れものなのです。(PHOTO&REPORT:石川順一)
対応車種は1500以上
奈良県のP.E.Oはもともと金属加工を手掛ける会社で、工作機械用の部品を製造していたという。例えばそのうちの一つが新聞や雑誌を印刷する大型印刷機、輪転機だが、これは2時間以上連続運転するうえに、印刷のズレは決して許されない。そうなると部品にも確かな精度が求められる。「こういった部品と比べると市販のバイク用アクセルシャフトはかなり作りが甘いと感じたんです」とP.E.O代表の水田信之さんは語る。
計測すると、一般的なアクセルシャフトはミクロンレベルで左右の径の大きさが違うそうだ。実はこの歪みがバイクの駆動系の負担を増やしている。そもそもアクセルシャフトはベアリングと組み合わせて使うが、シャフトに歪みがあると、ベアリングとのリンクがうまくいかず回転抵抗となってしまう。そのため、パワーロスや燃費が悪くなるなどの悪影響が出てくるのだ。
そこでP.E.Oでは工作機械などで培った加工技術をアクセルシャフトの製造に応用。特に靭性や硬度を決める熱処理後は、一か月寝かせることで素材を落ち着かせる期間を設けている。そうすることで加工後の変形が抑えられ、精度が高まる。
表面処理にも秘密がある。 0.1ミクロン単位で厚みを設定できる特殊なメッキが用いられており、ムラなく全体に施されている。そのため、ベアリングとシャフトの間に理想的なクリアランスを確保でき、スムーズな回転が実現するわけだ。
その性能はレース界でも折り紙付き。近年ではMUGENから直接注文を受け、マン島TTゼロチャレンジクラスのマシン・神電用のアクセルシャフトを開発したという。水田さん曰く、こうしたレース用のものと市販用のパーツでは、「ほとんど性能差はない」そうだ。レースで培った技術は製品にもフォードバックして、常にアップデートを図っているという。世界のトップカテゴリーで戦うマシンと同じパーツが自分のバイクにも使えるというのはうれしい。対応も1500以上とかなりの車種を網羅している。
なお、こちらのZero Point Shaftは、地方自治体への寄付を通じて地域創生に参加できる制度「ふるさと納税」の返礼品としても申し込むことが可能。お得に入手したい方はぜひチェックを!
ZERO POINT SHAFT 小売価格
●対応車種参考
・HONDA CB400 NC39-NC42
フロント用 17,820円
リア用 17,820円
・MV Agsuta F4 1000 MY10-MY13
フロント用 21,600円
リア用 21,600円
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