東芝エネルギーシステムズ:「楽天生命パーク宮城」で自立型水素エネルギー供給システム「H2One」が運転を開始
MotorFan / 2018年3月27日 11時20分
東芝エネルギーシステムズが宮城県に納入した自立型水素エネルギー供給システム「H2One」が、26日、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である「楽天生命パーク宮城」(宮城野原公園総合運動場内)内において運転を開始した。
今回運転を開始した「H2One」は、太陽光により発電した電力を水素に変換してタンクに貯め、その水素を用いて純水素燃料電池により自給自足で電力を供給するCO2フリーの発電システム。平常時には、天候にかかわらず球場内のデジタルサイネージや地域ラジオ局「Rakuten. FM TOHOKU」に電力を供給する。非常時にライフラインが寸断された場合でも、貯めた水素で発電し、地域ラジオ局やサイネージによる災害情報の発信や避難誘導用の照明、避難者の為の携帯電話等の充電用電源として利用でき、また手洗い用として温水も供給する。
今回設置する「H2One」は、水素をコンパクトに貯蔵できる水素吸蔵合金タンクの採用などにより構成機器をコンテナ1台に格納したワンコンテナモデル。従来、20フィートコンテナ3台に格納していた機器を1台に格納したため、省スペース化を実現し、最小限の配管工事で設置ができるようになった。
東芝エネルギーシステムズは、東北地方において、東北電力株式会社向けに「H2One」を納入しているほか、福島県浪江町を実証エリアとして1万kW級の水素製造装置を備えた水素エネルギーシステムを構築する再生可能エネルギー利用水素プロジェクト*に参画している。
* 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業「水素社会構築技術開発事業/水素エネルギーシステム技術開発/再エネ利用水素システムの事業モデル構築と大規模実証に係る技術開発」
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