1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

Hacobu:タイ国におけるオンライン求車プラットフォームの実証実験について

MotorFan / 2018年3月30日 16時40分

Hacobu:タイ国におけるオンライン求車プラットフォームの実証実験について

Hacobuは、2018年2月19日、豊田通商との間で、タイ国における遊休中のトラック車両を利用した車両シェアリングの実証実験を2018年前半中に開始することに合意した。豊田通商グループはタイ国における企業間物流の豊富な実績があり、Hacobuは豊田通商グループと連携しながら、企業間物流の領域を中心に、ミッションである「運ぶを最適化する」の実現に向けて、ASEAN地域への展開に取り組んでいく。

Hacobuは「運ぶを最適化する」をミッションとして、企業間物流の最適化を目指し、IoTとクラウドを統合した物流情報統合プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」を開発・運営する会社。輸配送の課題にテクノロジーを活用して解決することを目指し、オンライン求車(スポット車両をHacobuの車両ネットワークを活用して調達)、オンライン受発注(3PL等が既に保有している自社の傭車ネットワークをオンライン化)、車両のリアルタイム動態管理、納品車両・バース管理ソリューション等を、クラウド上で月額課金ベースで提供している。

2015年の創業後、もっぱら日本で営業してきたが、海外での事業展開の余地を並行して検討してきた。また海外でのプロジェクト推進経験を持つメンバーを重点的に採用してきた(米国・英国・シンガポール・インドネシア等)。
今回、Hacobuが日本で展開しているオンライン求車プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」をベースとしたソリューションを、豊田通商グループのリソースを活用しながら、18年前半より実証実験を行う。

(1)Hacobuが、MOVOをベースとしたクラウドベースのオンライン求車機能の国際対応版をタイ国にて提供
(2)豊田通商のタイ国連結法人であるTTK Asia Transport が運用するトラックを、上記プラットフォームに登録
(3)バンコク地域周辺のメーカー、物流事業者等を荷主としてプラットフォームに登録
(4)荷主が配送案件を登録し、TTKATの空きトラック、及び関連するビジネスパートナーのトラックとマッチングさせ、荷物を運ぶ

豊田通商グループは、トヨタグループの総合商社としてグローバルにおける強力なネットワークを保有。タイ国においても、グローバル製造業各社と商流上の深い繋がりを持っており、物流に関しては、物流拠点の運営を行うTTK Logistics (Thailand) CO.,LTDや製造業向け輸配送を担うTTKATといった子会社を運営し、一般的な商社機能に留まらず、物流の現場に自ら入り込んでいる。
今回Hacobuの実証事業に協力するTTKATは、自動車メーカー等の輸配送を長年請け負うなど、高い配送品質に定評がある。HacobuはASEAN展開を検討するにあたり、商流/物流両面で強力なネットワークを持つ豊田通商グループと取り組むことにより、迅速かつ確固たる事業の立ち上がりを実現していく。

TTK Logistics (Thailand) CO.,LTDの事業所

タイ国の物流市場について

タイ国の物流市場規模は2014年には717億ドルだったが、2019年に965億ドルに達するという観測もある(Frost & Sullivan、2016年)など、急速な成長が見込まれる。また日本の2015年度における市場規模が20兆1,755億円(矢野経済研究所、2017年)と推計されていることと比べても、日本の半分程度の規模にまで拡大している。
タイ国政府は、今後タイ国を大メコン圏の貿易・サービスの中心として位置づける方針であり、その中でロジスティクス、特にミャンマー、カンボジア、ラオス等とのクロスボーダーも含めた陸上運送の存在感は、必然的に高まっていくとHacobuは考えている。

Hacobuは、タイ国の物流市場の規模・成長性だけではなく、デジタルインフラの成熟度という観点からも、クラウドプラットフォームを使った物流情報のデジタル化に取り組む意義があると考えている。タイ国におけるスマートフォンの普及率は70%(グーグル、2016年)と日本の56.8%(総務省、2016年)よりも高く、また3Gもしくは4G回線普及率は2016年時点で92.81%(OpenSignal)となっている。
このように物流情報デジタル化の前提となるインフラが整いつつあること、また将来的に人件費が高騰する可能性が高いと見ていることから、Hacobuはタイ国において、遠くない将来に物流オペレーションのアナログからデジタルへのシフトが進むと考え、今のうちから布石を打つことに意義があると考えている。

Hacobuは、今回の実証実験を成功させ、タイを起点として、豊田通商グループと共に、物流情報プラットフォームをASEAN全域に拡大していくことを企図している。それによって、製造業をはじめとするB to B物流のユーザーに対して、物流情報のデジタル化を支援し、ビッグデータを用いた最適化の実現を図っていく。また提供するサービスの範囲も、今回実証実験を開始するオンライン求車(配送マッチング)に留まらず、日本でHacobuが提供しているサービスの横展開や、ASEAN地域を対象とした新たなサービスの開発も柔軟に行っていく。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください