OSRAM:新たな光学部品を模索するIBELIEVE研究プロジェクト
MotorFan / 2018年4月1日 21時30分
2017年10月以来、オスラム オプトセミコンダクターズはフラウンホーファー応用光学・精密機械工学研究所、TEMICON、コンチネンタルと協力して、データ表示や灯火を想定した非常にコンパクトで目立たない光学的コンポーネントを開発している。ドイツ連邦教育研究省の後援を受けているこの「IBELIEVE研究プロジェクト」は、これらのコンポーネントの小型軽量化のための統一プロセスを模索している。プロジェクトにはヘッドアップディスプレイや超薄型のカメラフラッシュ、ディスプレイ用バックライトなど様々な業界から協賛を得ている。
この「IBELIEVE(ドイツ語で最適配光機能付き先進ハイブリッドディフューザー用小型軽量灯火システム)研究プロジェクト」は3年がかりの大プロジェクトで、コンパクトかつ多機能の光学的コンポーネントの開発を目的としている。現行のLEDチップの小型軽量化が近年頭打ちになってきている現状を打破するのが狙いだ。光学コンポーネントの小型軽量化が進めばレイアウトにさらに自由度が増し、エネルギー効率の向上も見込める。
様々な経験やノウハウを有する協賛パートナーが同プロジェクトを後押ししている。
開発の運営だけでなく、オスラム オプトセミコンダクターズはシステムコンセプトやデザインなども担当している。コンチネンタル社は2種類の軽量コンパクトHUDのデザインと開発。HUDの光源や画像投影などの中心的な技術となるハイブリッド形式のディフューザーも開発項目のひとつだ。フラウンホーファー応用光学・精密機械工学研究所はこれを担当し、開発メソッドやアルゴリズムの構築を目標としている。TEMICON社はこれらの量産技術の開発を担当する。
オスラム オプトセミコンダクターズのUlrich Streppel氏は「このIBELIEVE研究プロジェクトは膨大なノウハウを有する様々な企業や機関が合わさっている。我々の研究成果はドイツの工業技術をさらに向上させ、イノベーションの原動力となるだろう」とコメントした。
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