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メルセデスAMGが開発に使うドライビング・シュミレーターは日本製  VI-gradeと鷺宮製作所のDiM250

MotorFan / 2018年4月9日 17時20分

メルセデスAMGが開発に使うドライビング・シュミレーターは日本製  VI-gradeと鷺宮製作所のDiM250

メルセデスベンツの高性能車両部門のメルセデスAMGがVI-gradeの革新的ドライビングシミュレーション技術を導入し、乗用車の動的特性の最適化を図る。

メルセデスAMGが設計VI-grade,鷺宮製作所製のDiM250(Driver-in-Motion)というモーションプラットフォームを導入することをVI-gradeは発表した。

鷺宮製作所のドライビング・シュミレーター、DiMは、低周波領域での滑らかな動きと高周波領域での車両極限走行状態を表す圧倒的なパフォーマンスで、ドライバーは開発段階での車両モデルをリアルタイムで解析し、車両の動的挙動を台上で体験できる。
DiMシリーズは、鷺宮製作所のノウハウによって開発された電気サーボHexapod 6軸+Tripod3軸のコンビネーションシステムとエア・フローティングシステムを用いることで高いパフォーマンスを発揮する。

VI-grade GmbH(ヴイアイグレイド)は、車両運動性能開発用のシミュレーションソフトウェアとドライビング・シュミレーター技術を提供する会社だ。

AMG車のコックピットも模したシミュレーターはバーデン=ヴュルテンベルク州アファルターバッハのメルセデスAMG本社に2018年後半に設置され、全メルセデスAMGブランドの乗用車の動的特性の最適化に活用される。

VI-grade代表取締役Juergen Fett氏は
「メルセデスAMGに我々の新しいDiM250シミュレータを導入することに大変興奮しております。すでに数年間弊社のソフトウェアソリューションを活用してきたメルセデスAMGと継続的に協力していくことを楽しみにしております」
と語った。
AMG社はDiM技術の導入を決定する前にイタリアのウーディネにあるVI-grade SimCenterを数回に渡り訪問していた。現在開発中の車両にプロフェッショナルドライバーを乗せ、ニュルブルクリンク北コースにてDiM技術を試した。

メルセデスAMGの最高経営責任者、トビアス・ムアース(Tobias Moers)氏は
「我々がDiM250シミュレータを導入するひとつの大きな理由は、我々のドライバーがシミュレーションで現実とほぼ同じラップタイムを出すことができたことです。DiM250は、主に車両運動の分野で活用し、プルービンググラウンドやサーキットだけでなく開発初期にシミュレーター上で我々のクルマの性能を解析・最適化を行なう予定です」と話す。

車両の動きや加速度を再現するのに、DiMはひとつ異なったアプローチを取り、9つのアクチュエーターを用いた特許取得済の革新的な設計を用いる。得られる9自由度の動きは単純なヘキサポッドの6自由度のさらに先を行き、高い剛性を保ちつつ、より大きいワークスペースを実現する。

このため、自動車のシャシー設計で重要となる低周波・高周波の振動を再現でき、ひとつのプラットフォームで車両運動と乗り心地の両方を試験することが可能になる。
 DiM250はすでに全世界で9カ所導入されているDiM150に比べ拡張されたワークスペースを提供し、DiMシステム特有のコンパクトなレイアウトを保ちつつ改善されたフィーリングを保証する。

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