【ミニ・クーパーS EクロスオーバーALL4@JAIA輸入車試乗会】PHVでもSUVでも「ミニはクルマではなく“ミニという乗り物”である」ことを実感
MotorFan / 2018年4月10日 14時55分
毎年恒例となっているJAIA(日本自動車輸入組合)の「輸入車試乗会」が、今年も神奈川県西部にある大磯プリンスホテルで開催された。今回はイギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、アメリカのSUV計7台をはじめ、最新の輸入車総計10台を一挙に試乗。 いずれもホテル敷地内での撮影と、近隣の一般道および自動車専用道路の西湘バイパスでの試乗を合わせて各45分間という短い時間ではあったものの、各車のお国柄とブランドの個性を明確に感じ取ることができた。
日本では2017年の「ミニの日」3月2日より販売が開始された新型2代目「ミニ・クロスオーバー(本国名カントリーマン)」だが、その3ヵ月後に早くもミニブランド初のPHV「ミニ・クーパーS EクロスオーバーALL4」が追加された。
日本未導入の「ミニ・クーパー・カントリーマンALL4」と同じ136ps・220Nmを発する1.5L直3ガソリンターボエンジンと6速ATで前輪を、88ps・165Nmを発する電気モーターで後輪を駆動する、プロペラシャフトを持たない4WDシステムを採用。システム最高出力は224ps、最大トルクは385Nmに達している。
また、200V普通充電によって約3時間で満充電できる、電池容量7.6kWhのリチウムイオンバッテリーを後席下に搭載。最高速度125km/h、最長約42.4kmのEV走行を可能としながら、荷室容量への影響をほぼゼロに抑えている。
一方で車重は「ミニ・クーパー・カントリーマンALL4」に対し約200kg重い1770kgとなっているため、EV走行時はその静粛性とスムーズさにこそ恩恵はあれ、絶対的な加速力においてはメリットを感じにくい。
その本領を発揮するのはやはりエンジンと電気モーターを併用した時で、アクセルペダルの踏み始めからシフトアップまでレスポンス良くスムーズに加速し続けるため、思わず「速い!」と叫ぶとともに、スピードメーターの針を見て慌ててアクセルペダルを戻すこと請け合いだ。
一方で内外装にPHV独自の演出は多くなく、Eマークのエンブレムが追加され、スターターボタンなどの色が黄色に変更されている程度。それ以外は他のイギリス系ブランドがモダニズムの最先端を邁進するのに敢えて逆行するかのように、コテコテに古典的なブリティッシュデザインを堅持している。
そして、ミニならではの「ゴーカート・フィーリング」も健在で、遊びが極めて少なくクイックなステアリングを操作すると、ドライバーにほとんどロールを感じさせず瞬時にクルマが向きを変える。これにレスポンスの良い電気モーターが後輪を駆動することで、その「ゴーカート・フィーリング」がより一層強調されているように感じられた。
SUVでしかもPHVという点から、ミニらしさは大きく損なわれているのではないかと試乗前に懸念していたのだが、それは全くの杞憂に終わった。ミニはボディ形態やパワートレインが何であろうと、ミニ以外の何者でもない。いや、「ミニはクルマではなく“ミニという乗り物”である」のだ……関東で有名な某ラーメンのように。
【Specifications】
<ミニ・クーパーS EクロスオーバーALL4(4WD・6AT)>
全長×全幅×全高:4315×1820×1595mm ホイールベース:2670mm 車両重量:1770kg エンジン形式:直列3気筒DOHC直噴ターボ 排気量:1498cc ボア×ストローク:82.0×94.6mm 圧縮比:11.0 エンジン最高出力:100kW(136ps)/4400rpm エンジン最大トルク:220Nm(22.4kgm)/1400-4300rpm モーター最高出力:65kW(88ps) モーター最大トルク:165Nm(16.8kgm) システム総合最高出力:165kW(224ps) システム総合最大トルク:385Nm(39.2kgm) JC08モード燃費:17.3km/L 充電電力使用時走行距離:42.4km 価格:4,790,000円
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