価格に絶対の自信、「Gディンク250i」試乗レポート【キムコ】
MotorFan / 2018年4月10日 22時50分
巷では今年発売したばかりのヤマハXMAXが好評を博し、モーターサイクルショー2018ではホンダから新型フォルツァが初披露。今、急速に人気を高めている250ccスクーターにおいて、台湾のバイクメーカーキムコが展開する「Gディンク250i」は、432,000 円のリーズナブルな価格で勝負する。(REPORT:近田茂 PHOTO:山田俊輔)
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グランドディンクの後継モデルとして登場したキムコ最新の250㏄スクーター。赤いキャラクターラインをあしらった外観デザインとLEDラインライトを活用したフロントマスクの表情もなかなか新鮮。そして何よりもフラットなフロアを持つことが大きな特徴だ。太いメインフレームを挟んで左右のフロアに足を置くスタイルよりは、足の置き場に自由度がある。決して推奨するわけではないが小荷物を置く人もいて、実用的なメリットは大きい。
どちらかと言うと後ろ半分は昔ながらなイメージの車体に、前回りは近代的な雰囲気のデザインを組み合わせた感じ。全体的にボリュームがあり立派で車重も182㎏ある。二人乗りも快適なダブルシートは、前端左右がシェイプされている。シート高は780mmで前方視界の良い乗り味だが足着き性に難はない。後席用のハンドグリップ位置も適切で乗車時の安定性を保ちやすい。そして前ヒンジで開くシートはダブルダンパーが装備されていてメインスイッチ部の操作で自動オープンするので使い勝手が良い。収納はヘルメット+αのスペースが確保されていた。
搭載エンジンは吸気系に電子制御式燃料噴射装置を採用した2バルブのSOHC単気筒で、ユーロ4の排出ガス規制基準値を60%下回るクリーンエンジンだ。排気量はショートストロークタイプの249ccで14.6kw(19.9ps)/7500 rpmの最高出力と、20.9Nm(2.1kg・m)/6500 rpmの最大トルクを発揮する。一般的なCVT 無断変速を採用したユニットスイング方式のドライブユニットが、12インチの後輪に動力を伝達する。
走り始めると、それなりに大きく重い車重のわりにとても元気が良い。右手のスロットル操作に対する反応が良く、いつでも期待通りの加速性能が得られ、市街地でもキビキビと思い通りに走れる快適性は好印象。アナログ表示の回転計を見ると、だいたい5000rpmくらいの領域を常用する設定で、いつでもグイグイ行ける。
その一方、高めのエンジン回転域は賑やかな印象である。加速を必要としないクルージング時にはもっと回転を低くし、静かに穏やかな気分で走りたいと思えたのも正直な感想である。フロントには13インチホイールを履き直進安定性や悪路でのフットワークも普通に良い。ダブルピストンピンスライド式キャリパーを持つフロントにはφ240mm フローティングタイプのペタルディスクローターをセットする。操作性も含めて、使い勝手全般には不満のないポテンシャルを発揮してくれた。
シート下の照明、ハンドル下の12V アクセサリー電源。グローブボックス内にはUSB 電源も備え、通勤快速的な日常の足としては、やや大柄に感じられるサイズ感も含めて贅沢かつユトリを覚える乗り味がある。価格は税込みで43万2000円。なかなかお買い得感があると思えた。
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![φ35mmのテレスコピック式フロントフォークはトレーリングアクスルを採用。フローティングマウントされたペタルタイプのシングルディスクはφ240mm 。ピンスライド方式の2ポット キャリパーを備える。エアロフェンダーもなかなか格好良い。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305233_201804102216070000001.jpg)
![キチンと固定されるピリオンステップ。付け根の丸いボタンを押して出し入れする。ボディにピタリと格納されるように畳める。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305234_201804102216500000001.jpg)
![前輪の120/70-13 インチタイヤに対して後輪のタイヤサイズは140/70-12 。駆動方式にはCVTを採用。リヤサスペンションは見えないがオーソドックスな2 本ショックタイプ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305235_201804102218110000001.jpg)
![なかなか表情のあるフロントマスク。ツインライトは55w のH7バルブを使用。個性的なアイラインを披露するポジションランプはLED 式だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305236_201804102218440000001.jpg)
![アナログ式タコメーターとモノクロ液晶デジタルメーターのコンビネーション。デザイン的にはやや古さを覚えるが視認性は良い。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305237_201804102220440000001.jpg)
![上から順にディマーとウインカーとホーンスイッチ。オーソドックスなレイアウトで扱いやすい。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305238_201804102219490000001.jpg)
![右側のハンドルスイッチ。写真にはシンプルにキルスイッチとスターターボタンのみが見えるが、上の奥に黄色いハザードスイッチがある。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305239_201804102220170000001.jpg)
![大型のレンズで視認性に優れたデザインのテールランプ回り。後席ライダー用グリップも掴まりやすい。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305240_201804102219230000001.jpg)
![膝前のボードには12V5A の電源ソケットが装備されている。さらに左側のポケットの中にはUSB ポートが常備されていて、スマホの充電も賄える。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305241_201804102221450000001.jpg)
![基本的にフルフェイスヘルメット+αが収納できるシート下スペース。ダブルダンパーの働きで自動オープンしてくれる。LED の照明も装備されていた。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305242_201804102222120000001.jpg)
![フロアから少し高い位置にセットされている燃料給油口。タンク容量は9Lある。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305243_201804102222390000001.jpg)
![シート高は770mm 。腰高に感じられた旧型と比較すると着座位置も低めに改善されている。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305244_201804102223250000001.jpg)
![足着き性も両足の踵がベッタリと地面を捉えられた。](https://motor-fan.jp/images/articles/10003787/big_305245_201804102223480000001.jpg)
■Specifications■
エンジンタイプ:水冷4ストローク SOHC 2バルブ単気筒
燃料装置:フューエルインジェクション
総排気量:249cc
内径 × 行程 (mm):72.7X60.0
圧縮比:10.3
最高出力:14.6kw(19.9PS)/7,500rpm
最大トルク:20.9Nm(2.1)/6,500rpm
変速機型式:CVT
始動方式:セルフ式
装備重量:182 kg
全長×全幅×全高:2115mm x 770mm x 1360mm
シート高:770 mm
軸距:1450mm
燃料タンク容量 :9.0 リットル
タイヤ(前):120/70-13
タイヤ(後):140/70-12
ホイール:アルミニウム
サスペンション形式(前):Φ35mm テレスコピック式
サスペンション形式(後):5段階調整式ツインショック
ブレーキ形式(前):240mm フローティングぺタルディスク
ブレーキ形式(後):200mm ディスク
キャリパー(前):ピンスライド O27mmX2 ピストン
キャリパー(後):ピンスライド O25.4mmX2 ピストン
ABS:BOSCH9.1M ABS 標準装備
カラーラインナップ:ホワイト、マットレッド、ディープパープル
メーカー保証:3年保証(距離無制限)
生産地:台湾
メーカー希望小売価格(税込):432,000 円
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