日産セレナe-POWER ノートe-POWERと同型モーターながら出力25%アップできた理由
MotorFan / 2018年4月15日 12時5分
シリーズハイブリッド方式の日産e-POWER。ノートe-POWERに続いてセレナe-POWERもヒットしている。1.2ℓ3気筒エンジン+モーターのパワートレーンは共通だが、モーターの最高出力は25%引き上げられている。EM57型モーターを使うのは同じだが、ではどうやってパワーアップをしたのだろうか? TEXT◎髙橋一平
パワーモジュールは、新型リーフと同じ新世代タイプ
セレナに追加されたe-Powerバージョン。パワートレーンはEM57型モーターからHR12DE型エンジンまでノートe-Powerと共通だが、500kg以上重くなる車重に対応すべく、エンジン出力を7%アップの62kW、走行用バッテリーは容量を20%拡大(1.8kWhに)し、モーターの最高出力も25%引き上げられている(100kW)。そして注目すべきはこのモーター出力。25%の高出力化はすなわち電流量の増加も意味するということで、セレナe-Powerのインバーターには現行リーフと同様の新世代のパワーモジュールが採用されている。


パワーモジュールのヒートシンクを直接クーラントに浸すという冷却方法も同じだ。つまり、セレナe-Powerはこのパワーモジュールと冷却方法の開発なしには成立しなかったといっても過言でない。同車に限らず、現在の電動パワートレーンはこうした電子技術の限界を見極めながら進歩していると思って間違いない。
ノートe-Powerで初めて登場したシリーズハイブリッドも2016年あのタイミングでないと実現は難しかったはずだ。考え方は古くからあったものの、エネルギー効率に優れるパワー半導体(前述のパワーモジュールの中核部分)と制御技術がなければ、世に問えるほどのエネルギー効率のメリットは見出せなかった。それが正確にいつかと特定するのも難しいが、10年前に可能だったのかと聞かれれば、自信を持ってNOといえる。
なお、セレナe-Powerにはリーフやノートe-Powerのような強烈なまでの“EV感”はない。その分、電動ならではのスムーズなパワーフィールと静粛性に重点を置いて開発されたという。最後にe-Powerと初めて組み合わせられることとなったプロパイロット。専用チューニングが施され、その動作はよりスムーズで自然なものに進化していた。

外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「こりゃ素晴らしい!」 新型SUV「キャシュカイ」に初採用! 新e-POWERが日産を救うのか
くるまのニュース / 2021年2月22日 14時10分
-
ライバルとは次元の違う走り、新型日産ノートは「小さな高級車」
MONEYPLUS / 2021年2月22日 7時0分
-
期待通りの実力? 日産の新型「ノート」に公道で試乗!
マイナビニュース / 2021年2月19日 7時30分
-
日産・新型「ノート」、200万円とは思えない上質さ…基本性能を突き詰めた日産の本気度
Business Journal / 2021年2月19日 5時55分
-
日産ノートe-POWERプロトタイプ試乗記・評価 燃費以外は、クラストップレベル!?
CORISM / 2021年2月15日 11時57分
ランキング
-
1信号待ちでライト消灯 なぜ? 過去の慣習になりつつあるも根強い「消す派」
乗りものニュース / 2021年2月28日 14時10分
-
2サザエさんは「政略結婚」だった? 誕生から75年、国民的マンガに驚きの事実も
マグミクス / 2021年2月28日 13時50分
-
3SNSで話題すぎて入手困難?!カルディ『ぬって焼いたらカレーパン』をやっと食べてみた
LIMO / 2021年2月28日 18時5分
-
41000万円貯蓄がある人は「未来」にお金を使っている
オールアバウト / 2021年2月26日 21時20分
-
5プリウスはオワコンなのか!?【みんなの声を聞いてみた】
MōTA / 2021年2月28日 15時0分