マツダの気筒休止システム:モーターファンフェスタ2018
MotorFan / 2018年4月22日 13時15分
マツダがSKYACTIV-G2.5に新たに搭載した気筒休止システム。そのメカニズムを示すカットモデルがモーターファンフェスタ2018のマツダブースに展示されていました。
ブースの最奥にひっそりと、しかしひときわ存在感を放って置かれていたこのカットモデル。クランク軸にはハンドルが備わっていて、スイッチひとつでラッシュアジャスタへの油圧On/Offを切り替えられる仕組み。訊けば、このためにわざわざ仕立てたそう。恐れ入ります。
気筒休止の構造としては可変ストローク式のラッシュアジャスタを用いるというもの。油圧の有無でロッカアームの支点として支える/スコスコ抜けることで支えないという使い分けをすることでカム運動をロストモーションにしてしまうという仕組みです。写真をよく眺めると、左側はボディ中間部のピンが見えている、右側はそれが抜けているのがわかります。案外大きいものなんだなあというのが正直な感想、サプライヤはシェフラーのようでした。
直列4気筒の気筒休止を図るとき、1/4番か2/3番かという選択があります。マツダは前者の1/4番休止。「これってどっちを選ぶっていうのはどういった流儀によるんですか」と訊いてみたら、いろいろ計算して実験して検討して──という泥臭い結果によるもののよう。とはいうものの、両端を止めることで燃焼圧がかからなくなることによるクランクのストレス低減は期待できるようで、しかし振動の発生はいずれの休止方式を選択しようとも不可避で──ということを説明してくれました。
その振動を抑えるのはトランスミッション側で、スターティングデバイス内に収められているトーショナルダンパが担っています。気筒休止システム搭載にともなってトーショナルダンパにも手が加えられたとのこと。このあたり、原動機も変速機も内製なマツダのフレキシブルさが光ります。
気筒休止を搭載しているのは先述のようにG2.5。CO2排出量抑制という目的を考えれば、さらに量販帯のG1.5やG2.0のほうが効果的なのではないかと思うのですが、欧州市場で主力な2.5Gからまず開始したとのこと。システム搭載に当たってのシリンダヘッドの大きな改変はなし、油圧サーキットの取り回しと可変式ラッシュアジャスタを載せるところのみにとどめたそうです。これならきっと小排気量判も早晩登場することでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
電動SUV『ポールスター3』にクラス最長「航続706km」の新グレード
レスポンス / 2024年12月9日 13時0分
-
トヨタ、AE86「新エンジン&BEV」で事業化の本気 「ハチロクの楽しさ」をこの先に残すための提案
東洋経済オンライン / 2024年12月5日 12時0分
-
Audi Q3/Q3 Sportbackをアップデート:クリーンディーゼルモデルがより力強い走りを実現
Digital PR Platform / 2024年12月4日 12時56分
-
約1178万円! レクサスが新型「小さな高級車」初公開! 全長4.1m“ちょうどイイサイズ”に「匠仕上げ」の超豪華インテリア採用! 史上初の最高峰仕様「LBX Bespoke」発表
くるまのニュース / 2024年12月2日 15時10分
-
約299万円!? マツダ新型「スポーティ“セダン”」公開! 半円4連テール×流麗ボディが超カッコイイ! 全長4.9m級の「イージーシックス」中国に登場
くるまのニュース / 2024年11月27日 18時10分
ランキング
-
1ガサガサ肌が簡単に潤う!40・50代に使ってほしいボディケア商品3つ
つやプラ / 2024年12月22日 12時0分
-
2お金で何でも解決できそうな“超富裕層”に共通している3つの悩み。「絶対に負けられない戦い」も
日刊SPA! / 2024年12月22日 8時53分
-
3「海に眠るダイヤ」2018年を描く"最大の謎"の真相 現代編の設定が、なぜ「2024年」ではないのか
東洋経済オンライン / 2024年12月22日 14時0分
-
440歳から運動不足解消は何から始めたら良いの?
JIJICO / 2018年3月30日 7時30分
-
5たまに見かける!「クルマに垂れ下がった謎のゴム」冬の重要アイテムだった過去
乗りものニュース / 2024年12月22日 14時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください