7名乗りの名車「スバル エクシーガ」の人気のヒミツを探る
MotorFan / 2018年4月30日 6時0分
スバルの3列シート車として2008年にデビューしたエクシーガ。登場当時はホンダオデッセイやトヨタイプサムなどヒンジドアをもつMクラスのミニバンをライバルとしながらも、レガシィ譲りの軽快な走りをアドバンテージとし、ドライビングの楽しさを犠牲にしない7シーターとして根強いファンを持つクルマだ。三代目インプレッサのSIシャシーをベースにフロントはストラット、リヤはダブルウィッシュボーンという足回りをもち、EJ20ターボエンジンを搭載したパワフルなGTグレードを設定するなど多人数乗車でも妥協のしないスバルらしい走りの良さが光るモデルだ。車内は後列に行くほど階段状にシート位置が高くなっているシアターレイアウトを採用。3列目でもエクステリアからは想像できない室内空間の広さを実現している。15年には内外装を一新し、エクシーガクロスオーバー7として7シーターSUVに転身した。エクシーガは一世代で約10年という長い期間フルモデルチェンジをすることなく生産され、毎年繰り返される年次改良で熟成を極めることで最終型でもアイサイトを搭載するなど見劣りしない商品力を持ったモデルであった。しかし、惜しまれつつも今年3月には生産が終了し、スバルの国内向け3列シート車は姿を消すこととなった。今回はエクシーガを愛してやまないエクシーガオーナーズクラブの皆さんにエクシーガの魅力について語ってもらった。
Q・国内のSUBARU車から3列シート車がなくなりますがそれについてどう思いますか?
A・アセントが国内で販売されれば検討したいですが、現状国内での販売は予定されていないようですので他のSUBARUを検討するしかないでしょうね。他メーカーのミニバンを購入するよりSUBARUを選びたいですが、メンバーの中には子供が多い人も多いのでSUBARUが好きなメンバーは乗り続けるしかなく結構死活問題ですよね。
Q・エクシーガはカスタマイズされていますか?
A・メンバーの多くの人たちがもう一台エクシーガが買えるくらい手を入れています。初期のモデルは10年を迎えますので維持を考えたメンテナンス系はもちろん、変化を求めてエンジンやミッションを載せ替えている人もいます。
Q・エクシーガオーナーズクラブの皆さんは団結力がすごいですよね?
A・元々分母の小さいモデルですから、ケンカや分裂といったこととは無縁ですね。仲間で集まって作業をいっしょにすることもありますし、年に一度の箱根のオフ会は毎年楽しみにしていますが、それ以外にもスバルやショップ主催のイベントにはメンバー一同でどこへでも参加しています。
Q・エクシーガの魅力とは?
A・7人乗れて、走りも良くて車中泊もできるクルマって国内外探していてもなかなかないですよね。もはや僕らにとってはこれしか選択肢がないですね。今日集まってるメンバーだけで100人近くの人を運べちゃうってすごくないですか?バス停で待っている人とか見ると乗せてあげようかな?とか思っちゃいます(笑)
Q・エクシーガ特有の魅力的な装備とかありますか?
A・クロスオーバー7には設定がないですが、パノラミックガラスルーフの解放感は抜群にいいですよ!3列目でも味わえる爽快感は格別です!3列目のシートの座り心地もいいですから!
Q・エクシーガならではのカスタマイズ面で楽しみ方はありますか?
A・クルマの世代としてはBP/BLレガシィ、GE/GH、GR/GVインプレッサが同世代のクルマになるのでいろいろなものを流用できるのは楽しいですね。
走りのイメージのないミニバンというジャンルで、家族や子供が増えても走りをあきらめることなく楽しめるのがエクシーガ。多人数乗車のクルマでは異例のチューニングパーツの豊富さで他メーカーのミニバンを一線を画す。オーナーの皆さんの話を聞いて10周年という長い期間、チューニングやドレスアップを思い切り楽しめる、本物志向のスバリストも満足できる1台だと感じた。これからもエクシーガ愛を貫いていろいろな場所に”出没”してほしい。
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