「ニュルブルクリンク24時間レース2018」日本勢の活躍は!?
MotorFan / 2018年5月11日 18時15分
世界最大の草レースと言われるニュルブルクリンク24時間レースが、今年も今週末に開催されます。
多くのプライベーターとともに、ポルシェやアウディ、メルセデスベンツ、BMWのワークス勢に混じり、日本の自動車メーカーやプライベーターも多く参加しており、日本での関心も年々高まっています。
現地時間12日土曜日の午後3時30分からはじまる24時間の決勝に向けて、レースプログラムが始まっています。
モーターファンjpスタッフも現地入りし、レポートを上げていく予定ですのでどうぞお楽しみに。
さっそく、今年のみどころと、現地の模様をお伝えしましょう。
(★メインカテゴリーは省略)
①GAZAOO RacingのLCがなにやら好調の模様
GAZOO RacingのLCが、走りだし好調です。
木曜日、最初のフリー走行で、総合優勝を狙うポルシェやアウディ、BMW、メルセデスのGT3勢に混ざってエントリー146台中17番手をゲットしました。
夜間に行われた予選1では、トップと30秒差の34番手となっています。
金曜日の公式予選が楽しみです。
LCが出場するのは車両スペックの関係からSP-PROクラスで出場が1台のみのクラスですが、クラス優勝ということよりも、24時間を走り切るポテンシャルを持っているのか、そしてその技術をいかに市販車開発に活かすのかということに主眼を置いているようです。
一方、そのポテンシャルがトップカテゴリーのGT3マシンとどの程度の差があるのかが明確になるということで、1セッションごとの結果が非常に意味をもってくるでしょう。
もし、ライバルと比べて燃費が非常に良く、現状のタイム差を保ちながらピットストップ回数を減らせるようなことができれば、あわよくばシングルフィニッシュを狙えるようなこともあるかもしれません。
松井孝允選手もマシンの調子には好印象の模様です。
②WRX STIは井口卓人選手の加入で戦闘力アップ!!
スバル/STIチームのWRX STIは、昨年の雪辱(エンジンからの出火によるリタイア)を晴らすべく、相当の覚悟で現地入りしています。
最初の走行セッションはコントロールラインはほぼ通過せずに1周ずつドライバーを交代しながらマシンやタイヤのマッチングを確認しながらの走行となりました。
先だって開催された予選レースではミッショントラブルによるリタイアという結果に終わり、本番は信頼性が保障されている昨年モデルの新品ミッションに戻しての走行でしたが、ひとまずはクルマの調子もよいということで一安心です。
参戦するSP3Tクラスのライバルは3台。
金曜日の予選でその差を確認してみたいところです。
また、今回から加入した井口卓人選手の活躍にも注目です。オランダ人のカルロ・ヴァン・ダム選手とドイツ人のティム・シュリック選手とともに、スバルWRX/STIのSP3Tクラス制覇に挑みます。
③SP3クラスはトヨタ車率高し!
筆者の個人的には、SP3クラスがユニークで注目しています。
このクラスへのエントリーは14台。そのうち、ドイツでのカップレースに参戦しているトヨタ86が5台、そして、タイトヨタチームのカローラ・アルティスが2台とトヨタ車が半数を占めています。
ライバルはルノー・クリオRSや、レジェンドマシンのオペル・マンタなど、おなじみのマシンとなっています。
④ワークス以外の日本勢にも注目!
また、実力派日本人ドライバーがエントリーしている42号車NOVELチーム。かつてスバルWRXでニュルを制覇している佐々木孝太選手や、VLNではニュル走行経験があるものの24時間初参戦の吉本大樹選手、といったスーパーGTでも活躍するドライバーの戦いも楽しみです。
チームメイトのドイツ人ドライバーは、ファーンバッハー兄弟。かつて日本のスーパーGTでの参戦経験があり、現在はヨーロッパでのGTレースに参戦している兄のドミニク氏を御存知の方も多いのでは? 実は大の日本車コレクターで、ランサーエボリューションやGT-R、RX-7(FD3S)、MR-Sなど、イニシャルDの出演車ラインアップをすべてそろえる勢いです。
その他、見どころたくさんなのですが、今回はこのへんで。
次のレポートをお楽しみに!
(F WATANABE)
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