ダイハツ「ハイゼット トラック」に軽トラック初の衝突回避支援システムを搭載!
MotorFan / 2018年5月14日 20時15分
ダイハツ工業株式会社(以下、ダイハツ)は軽商用車「ハイゼット トラック」を一部改良して5月29日から発売する。この改良では衝突回避支援システム「スマートアシストIII t」を採用。軽トラック初となる衝突回避支援ブレーキ機能が搭載された。
ダイハツラインナップの中でも、軽トラックの中でも、最も古い歴史をもつハイゼット トラック
ダイハツからリリースされる「ハイゼット」は1960年のデビュー以来、農業や建設業、運送業、サービス業など幅広い客層に支持され続けている軽商用車の代表的存在だ。累計生産台数は700万台を超え、ダイハツの現行ラインナップの中ではもちろん、現在販売されている軽トラックの中でも最も歴史のあるモデルなのだ。
また、現行モデルである十代目は2014年9月にフルモデルチェンジをしており、ライバルであるスズキ・キャリイ(十一代目/2013年8月フルモデルチェンジ)、ホンダ・アクティトラック(四代目/2009年12月フルモデルチェンジ)に対して最も新しいモデルとなっている。
時代の先端を行く軽トラックのトップランナー
2014年9月のフルモデルチェンジでは、積載性や耐久性、防錆性能などの基本性能を高めるほか、広い室内空間を確保するとともに乗降性も向上させた。
また、農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」と連携し、全8色のカラーバリエーションや多彩な快適装備、用途や志向に合わせたパックオプションを設定し、軽トラックのイメージを刷新している。
軽トラック初&ダイハツMT車初の衝突回避支援ブレーキを搭載!
2018年5月の一部改良では、衝突回避支援システム「スマートアシストIII t」を採用(「”SAIIIt”」グレード全車)。軽トラック初(2018年5月14日現在)の、そしてダイハツのMT車初の衝突回避支援ブレーキ搭載となった。
ダイハツは2012年以来、軽自動車初の先進安全装備「スマートアシスト」(最新型は「スマートアシストIII」)を用意しており、17年11月にはハイゼット カーゴにも採用している。これまで搭載のなかった軽トラックにも、軽トラックユーザーの業務用途と日常用途との併用という使用実態を鑑み、軽トラックに最適化した「スマートアシストIII t」を新たに開発。近年の安全志向の高まりに合わせ、軽トラックでもスマートアシストを搭載することで積極的な普及促進をはかっていく。
「スマートアシストIII t」は、「スマートアシストIII」と同じ世界最小サイズ(2018年5月14日現在)のステレオカメラを搭載。車両特性に合わせて安全に減速し、衝突回避または被害軽減させるため、作動速度域を最適化している。
加えて「スマートアシストIII t」を搭載する「”SAIIIt”」グレードにはVSC(Vehicle Stability Control)とTRC(Traction Control)、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステム(AT車のみ)、IR&UVカットガラス、運転席バニティミラーが標準装備となる。
搭載車は、政府が交通事故対策の一環として普及啓発している「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」の「ベーシック+」に該当する。
フォグランプをLED化
そのほかの改良点としては、フォグランプをLED化。「ジャンボ”SAIII t”」「ジャンボ エクストラ”SAIII t”」に標準装備し、「スタンダード”エアコン・パワステレス”」以外のグレードには「LEDパック」としてメーカーオプション設定とした。
フォグランプのLED化に伴い、「スタイリッシュ」とLEDヘッドランプを統合し「LEDパック」として新たに設定。
合わせてフロントグリルとフォグランプベゼルの意匠も、ダークメッキからシルバーメッキに変更している。
また、「選べるカラーパック」の仕様を見直し、フロントウインドウをIR&UVカットガラスとしたほか、「農業女子パック」にはトップシェイドガラスを追加している。
直列3気筒DOHC660cc自然吸気エンジン、5速MT/4速MT、2WD/4WDなどのパワートレーン系に変更はなく、メーカー希望小売価格は68万400円〜139万8600円となっている。
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