ルネサスとマグナ、コスト効率の高い3Dサラウンドビューシステムを開発
MotorFan / 2018年5月22日 21時5分
ルネサス エレクトロニクス(以下ルネサス)と、マグナ・インターナショナル(以下マグナ)は、エントリーレベルからミッドレンジの車両に最適となる低価格の3Dサラウンドビューシステムを開発し、ADAS(Advanced Driving Assistance System)の普及車への搭載を加速する。
マグナの3D サラウンドビューシステムは、ルネサスのスマートカメラや3Dサラウンドビューに最適な車載用SoC「R-Car V3M」を採用した。この新しいシステムにより、自動車メーカーは幅広いユーザーに、より安全で先進の自動車を提供できるようになる。
マグナの3D サラウンドビューシステムは、パーキング時や低速運転時にドライバーを支援する360度パノラマビューを提供する車両カメラシステムだ。 ドライバーは、使いやすいインタフェースで周囲の景色を操作することができ、オブジェクト検出により、経路上の障害をドライバーに警告する。 このシステムにより、ドライバーはリアリティのある360度の視界を手に入れることができ、俯瞰映像を表示するだけの既存の駐車支援システムも大幅にアップグレードが可能だ。
また、すぐに使用できる画期的なシステムのため、インテグレーションの時間や開発コストを最小限に抑えられる。これにより、自動車メーカーは3Dサラウンドビューシステムを、容易に低価格なオプションとして加えることができる。
将来の車両には3Dサラウンドビューシステムを搭載していくとしている欧州の自動車メーカーを含め、自動車メーカー数社は、すでにこの技術に強い関心を示している。
ルネサスの執行役員 兼 オートモーティブソリューション事業本部 副本部長の吉岡 真一は次のように述べている。
「ADASや自動運転システムは、ユーザーの幅広いニーズに対応するためにスケーラビリティを必要としています。世界的に車載システムへイノベーションをもたらすマグナと、車載用半導体に高い知見をもつルネサスの協業は、低価格な3Dサラウンドビューシステムを幅広いクラスの車両に普及させるための重要なステップであり、今後さまざまな価格帯の市場に安全機能を提供していくでしょう」
マグナエレクトロニクスのPresidentであるKelei Shenは、次のように述べている。
「ルネサスとの協業は、企業が協力すれば、より最適化されたコストパフォーマンスの高い運転支援の機能を、幅広い車種に展開できるようになるというすばらしい例です。両社の強みを結び付けることにより、より多くの車両やドライバーに先進の運転支援や安全技術を提供することができます」
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