住友重機械が開発を進めるSTAF、バンパービームを試作。ライバルはアルミ [人とくるまのテクノロジー展2018横浜]
MotorFan / 2018年5月23日 14時50分
住友重機械工業が開発を進めるSTAF技術。クルマの構造を変えるかもしれない革新的な技術としてMotorFan TECHでは注目しているSTAF。今回は、一歩進んでバンパービームの試作品を展示した。
STAFは、Steel TUbe Air Formingの頭文字をとったもので、鋼管をプレス機の金型にセットした後、通電加熱→高圧空気注入→成形→焼入れの工程を制御システムによって管理し、フランジ付き連続異閉断面を高精度に成形加工できるのが特徴だ。
今回、住友重機が展示したのは、STAF部材を使ったバンパーレインフォースメントである。衝突要件も絡むバンパーレインフォースメントは、現在はスチールが主流。しかし、より軽量化を進めたい自動車メーカーは、モデルによってはアルミ合金化を図っている。
今回の試作品は、現在市販車のバンパーレインフォースメントをSTAF部材(高強度な連続異形閉断面構造)に置き換え、静的フルラップ試験で、アッセンブリー剛性同等で23%の軽量化を図った。
重量は、バンパーレインフォースメントで4.1kg→2.9kgへ、アッセンブリーとして7.1kg→5.5kgへ軽量化できた。板厚は、1.6/1.8mm→1.2mmにできた。これは、静的フルラップ試験で市販部材とほぼ同等の性能を保ちつつ23%の軽量化が見込めるということだ。
コストではライバルとなるアルミ合金に対して大きなアドバンテージがあるが、重量はアルミ合金と同等というわけにはさすがにいかない。しかし、現在でもすでに1.2倍程度までに重量を抑える軽量化はできているという。
STAFは、将来的にはAピラー、さらにはスペースフレーム構造などにも使える技術だ。しかし、まずはバンパーレインフォースメントなどからの採用を狙っているわけだ。
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