セリカのフロントを延長して誕生 初代セリカXX
MotorFan / 2018年5月26日 6時0分
二代目セリカ登場時点では、まさか3ナンバーのセリカが登場するとは夢にも想像できなかったが、北米ではより上質なGTモデルが望稀ていた。そして誕生したのは、セリカとは全く性格の異なるラグジュアリーなモデルだった。
このセリカXXは日本市場においては、セリカとは全く異なる車として捉えられるが、この製品の本命は北米市場。(車名はスープラ)初代セリカは北米のポニーカーをヒントに開発されたもので、とりわけマスタングの世界観が大きく影響した。日本ではこのコンセプトが多いにあたり大ヒットを記録したのだが、北米市場を見据えた時に4気筒エンジンではあまりに小さい印象があった。基本はV型8気筒であり、最低でも6気筒は欲しい。
そんな中で登場したのが、日本名セリカXXだったのだ。北米進出も踏まえて、フェアレディZの競合車として捉えられがちだが、果たしてそうだったのか。
ベースとなった二代目セリカは、初代同様にクーペとリフトバックをラインナップする。このリフトバックとは、ハッチバックのことだがトヨタは独自の世界観を表現して”リフトバック”と名乗っていた。XXはこのリフトバックのフロントセクションを130mm延長することで誕生した。
デザインはともにトヨタのカリフォルニアのデザインセンターであるCALTY(キャルティ)で、このデザインセンターが立ち上げられ製品として最初の仕事となった。
面白いのは作り分けの見事さで共通部品を多用しながら、スポーツ性を明確にするセリカに対して、XXはラグジュアリーさをしっかりと表現できている点だ。明確に異なるのはヘッドライト、リヤコンビランプ、そしてハッチゲートの造形。これらによってロングノーズのXXは、よりしっとりとした大人のGTをも演出できた。
このセリカXXは、発表の前年の第22回東京モーターショーで、コンセプトカーとして紹介されていた。ラグジュアリークルーザーとして、大きなGTが日本でどのように受け止められるかのリサーチだっただろうが、フロントの造形はほぼ生産型であり、その印象についても調査したものと思われる。
しかし見事なのは、リヤセクションを改造してリフトバックを感じさせないことで、この時点では何をベースとしているのか全く分からないことだ。XXだということは今だからこそわかる話で、全くブランニューのモデルという感じがしていたのではないだろうか。(歴代セリカXX/スープラのすべて 5/26発売 より)
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