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超ハイテン“超”軽量&薄型シートとは、何が「超」なのか [人とくるまのテクノロジー展2018横浜]

MotorFan / 2018年5月23日 18時45分

超ハイテン“超”軽量&薄型シートとは、何が「超」なのか [人とくるまのテクノロジー展2018横浜]

ニッパツのブースに仲良く並ぶ2脚のフロントシート。よく見ると片方は開発品だという。果たして何が違うのだろうか。

 向かって左のシートは日産やスバルで採用されている現行品「超ハイテン軽量&薄型フロントシートフレーム」。フレーム材に1180MPa級の超ハイテン材を用いていて、6way式で20%の軽量化を果たしている。座面が薄い構造で床面が高いEVや室内高に制限のある車両にも適応、背面も薄くすることで後席の居住性を高めている。

 さて、本稿の主役である右側のシート。形状は一瞥した限りまったく同じに見えるが、テーラードブランク材を用いて、さらなる軽量化に努めているのが特長だ。適用部位は座面のサイドフレーム、および背面のサイドフレーム。座面においては、強度が求められるところは従来品と同じ板厚(t=1.4)ながら、大きな応力を受けない中間部に薄板(t=1.0)を、背面は同じく1.0/0.8を用いて接いでいる。

座面側のテーラードウェルドブランク部。

 一般に、接いでいるところは弱くなりがちだ。訊いてみたところ、厳密にいえば接合部周辺には一部弱くなるところも生じるが、基本的には損壊時には母材部が破壊されるくらいまで強度は確保できているという。もちろん、接合方法には連続溶接を用いるとともに溶接長も斜めに長くとる工夫が盛り込まれている。これらにより、従来品比(軽量薄型フレーム比)で15%の軽量化を実現している。

背面側のTWB部。斜めに接合して溶接長を稼いでいる。

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