NTN:超高角高効率固定式等速ジョイント「CFJ-W」を開発
MotorFan / 2018年5月24日 11時20分
NTNは、自動車の前輪用ドライブシャフトとして、高効率で 世界最高の最大作動角 55°となる固定式等速ジョイント「CFJ-W」を開発した。
自動車の前輪用ドライブシャフトのタイヤ側に使用される固定式等速ジョイントは、操舵に合わせて作動角をとりながら、エンジンやモータの動力をタイヤに伝達する重要な役割を果たす。また、等速ジョイントの最大作動角が大きいほど、車両の操舵角の拡大につながり、車両の最小回転半径(ハンドルを最大限切って旋回した際に、外側のタイヤが通る軌跡の半径)の縮小化に貢献できる。
これまでにもNTNは、2012年から最大作動角50°の高角固定式等速ジョイント「VUJ」の量産を開始し、軽自動車からSUVまで幅広く市場ニーズに対応してきた。一方、自動車の多様化が急速に進む中、固定式等速ジョイントにはさまざまな機能が求められており、特に、近年ますます人気が高まっているSUVや4WD車向けにはさらなる最大作動角の拡大と高効率化に対する要望が寄せられている。
今回開発した「CFJ-W」は、2012年に発表した「次世代高効率固定式等速ジョイント(CFJ)」をベースに、自動車の前輪用ドライブシャフトに要求される「50°を超える超高作動角」と「高効率」を実現するため、各部品の高強度化と潤滑性の改善を行うとともに、NTN独自の技術であるスフェリカル・クロスグルーブ構造(円弧状の内輪および外輪のボール転動溝を軸方向に互い違いに傾斜させた構造)を採用することで、「世界最高の最大作動角55°」と「従来品(VUJ)比でトルク損失率約50%低減」の両立を実現したもの。CFJ-WとはCross groove Fixed Joint with Wide range operating angle の略。
【開発品の特長(従来品「VUJ」比)】
1) 超高角化:最大作動角 55°(従来品:50°)
2) 高効率化:トルク損失率を約 50%低減
3) 外径、重量:同等
【販売目標】
2024 年度 34 億円/年
NTNは、今回開発した「CFJ-W」をグローバルに提案し市場展開することで、自動車の最小回転半径の縮小や低燃費などをはじめとする、顧客の要求に貢献していく。
なお、本開発品は5月23日~25日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2018」に出展される。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
斬新すぎる“操縦桿ステアリング”搭載のレクサス「ステアバイワイヤRZ」が新感覚! 即完売した「RZ “F SPORT Performance”」がスゴかった!【試乗記】
くるまのニュース / 2024年12月19日 21時10分
-
【いすゞ エルフミオ 試乗】ごくごく普通に加速、変速ショックもほぼなしの快適トラック…諸星陽一
レスポンス / 2024年12月19日 11時0分
-
ポルシェ、GT3デビュー25周年記念の新型車「ポルシェ911 GT3」「ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ」
マイナビニュース / 2024年12月8日 14時13分
-
Audi Q2/SQ2をアップデート:タッチスクリーンでインフォテインメント操作がより快適に
Digital PR Platform / 2024年12月4日 11時26分
-
トヨタの現行「スープラ」が生産終了へ - 特別仕様車「A90 Final Edition」と一部改良モデルを発売
マイナビニュース / 2024年11月29日 19時20分
ランキング
-
1ケンタッキー公式 自宅で「オリジナルチキン」を温めなおす方法 SNS「クリスマスにぴったりな情報」
オトナンサー / 2024年12月24日 20時10分
-
2「クリスマスにはシャケを食え」農水省がXで呼びかけ、トレンド入り きっかけは特撮
産経ニュース / 2024年12月24日 14時44分
-
3「1000億円投資」ジャパネットが握る長崎の"命運" 異例の「民設民営」スタジアムに見る"究極の地元愛"
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 12時5分
-
4いつから言われているの!? たまに聞く「単車」という言葉の意味とは?
バイクのニュース / 2024年12月24日 10時10分
-
52024年の「ドラマ視聴率トップ10」驚きの結果 流行語「ふてほど」は?1年のドラマ総まとめ
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 7時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください