梅本まどかのGAZOOラリーチャレンジ参戦記~その3・ラリーは甘くない! 課題が見えた恐竜 勝山戦~
MotorFan / 2018年6月4日 20時55分
まさかの&うれしい優勝から1カ月。
私の初参戦初ラリーとなった八ヶ岳 茅野戦は、クロエリさんという経験豊富な方と組ませて頂いたことで、学んだことがたくさんありました。
そして、2回目のラリーとなる恐竜 勝山戦に向けての準備で重視したことは、「復習」。
ラリーは想像していた以上に間があるときとないときの差が多く、その時間に動かなくてはいけないことや、コ・ドラとしてやるべきことや準備については初戦ではわからないことばかりでした。初戦はクロエリさんをはじめ、チームの皆さんに教えていただきながら動いたといっても過言ではありません。
そこで今回は、「きちんと行動を理解して動く」ということを課題としました。
なので、メモしたことをまとめたり、前日と当日の行動を思い出しながらスケジュールを振り返ったり、必要ないことをメモしたり。
あとは、前回同様動画を見たりして、ペースノートを読むタイミングのイメージトレーニングをしました。
恐竜勝山戦は、ドライバーの菊地亜利沙さんも初めてのラリーということで、一緒にペースノートを作る練習もしました。
こういう時はもっと踏めるように言葉を足した方がいいかを聞いたり、ここはなるべく拾っていれてほしいなどと意見を出し合い、一緒に走ってドライバーにわかりやすくドライビングしやすいノートを作る練習をするなど、コミュニケーションもたくさんとることができ、当日を迎えることができました。
しかし、今回の恐竜・勝山では、まず最初に精神面からやられてしまいました。
まずはSS1がグラベル(未舗装路)になってしまったこと。そしてここがパイロンを使ったジムカーナのようなコースだということ。
ドリフト経験は豊富ということですがラリーが初めての菊地さんは、グラベルに対する苦手意識があってか少し気にしていた様子。そして、私自身もグラベルをドライバーとして走ったことがなく、ドライビングについてわからないのでアドバイスができない……。
レッキから不安が高まっていました。
レッキを終えてからというもの、どうやってSS1のペースノートを読むか、どう走るかということについて、お互い不安ばかりになってしまっていたのです。
でも、走行前の待ち時間が長かったので、他のクルーと写真を撮っていただいたりして上手く気分転換などもして本番を迎えましたが、最初のSS前のタイムコントロールでスタート時間のディレイがあったりしたことで混乱してしまい、遅着してしまったのではないかと不安になってしまいました。(編集注★実際はノーペナルティでした)
そんな心理状態だったので、ドライバーの菊地さんの不安をちゃんと取り除けずスタートしてしまったのです
そんな中スタートしたSS1ではミスコース。
ここでテンションがすごく落ちてしまいました。
個人的には逆に吹っ切る事ができたんですが、車内の空気が重くなってしまい、良い雰囲気作りがなかなかできなくなってしまいました。
午後からは気を取り直してスタートできましたが、ここでもまた問題が。
レーシングスタート(ブレーキを踏みながらアクセルをふかす)をくりかえしていたからか、クルマが少し不調になってしまいました。SSの合間に監督に電話をしてアドバイスをもらい、クルマも復活したので無事アタックすることができました。(編集注★一時的なセーフモードに入ったと想像されます)
反省点として、こうしたラリー中に起こった想定外のできごとに対して、臨機応変に動けるように知識をつけないといけないと思いました。そして、アクアというクルマについてももっと勉強しなければ、様々なトラブルがあった時に瞬時に対応することができないと思いました。
今回は監督と電話ができたことで不安は解消しましたが、実際にラリー会場は山の中なので携帯の電波が入らない場所も多く、ドライバーと2人きりで走り、サービスまで戻らなくてはいけなりません。そのことを考えると、もっと知識をつけたいと心から感じました。
そうした知識は、アタックの速さにも関わってくると思います。そして、ドライバー目線でペースノートを上手く使うことができると思うので、これは大きな課題だと思いました。
そして、何があっても動揺せず、自分を、そしてドライバーを信じて動き、空気を上手に作らないといけません。これができなかったことが、今回の反省点だと思うので、こうした結果と反省を踏まえて、次回に向けて準備していきたいと思います!
次戦はクスコの地元、そしてクロエリさんの地元の群馬でのラリーとなります。
今後も皆さんの応援をよろしくお願いいたします!
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