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天竜精機:IoT時代に即したクリームはんだ印刷機を世界で初めて開発

MotorFan / 2018年6月7日 13時30分

天竜精機:IoT時代に即したクリームはんだ印刷機を世界で初めて開発

セレンディップ・コンサルティングの子会社である天竜精機は、世界で初めてIoT時代に即したクリームはんだ印刷機の開発に成功し、新製品「TSP-800」を6月6日から開催される「第20回実装プロセステクノロジー展2018」にて公開する。

 TSP-800は、現在使用されているクリームはんだ印刷機とは異なり、天竜精機が独自に開発したレオロジーアナライザー(クリームはんだ粘性特性解析装置)と連携し、不良を予防し、生産効率の高い安定した印刷を実現する。

【従来のクリームはんだ印刷機】
 作業者がレオロジーアナライザーにて、クリームはんだの粘性特性を計測した後、作業者の経験をもとにクリームはんだ印刷機の印刷条件を手動で設定する。
 クリームはんだ印刷機は一度設定すると、通常生産終了するまで、印刷条件を変更しない。初期設定のまま連続印刷を続けると、「クリームはんだは生き物」と言われるように粘性特性は常に変化していく。結果として、安定した印刷が出来ず、不良品が生じることがある。

【TSP-800の特徴】
 TSP-800は、従来のクリームはんだ印刷機と異なる特徴が3つある。 

1.数値化した粘性特性をデジタルで印刷機に反映することによる高品質化
 TSP-800は、レオロジーアナライザーで測定したクリームはんだの粘性特性データを取り込み、印刷条件をフルデジタルに設定することが可能。

2.小さな粘性の変化に対応可能とすることで、不良品の削減
 数値化された粘性を必要に応じて、あるいは定期的にサンプリングすることで、稼働状況や印刷条件と共に小さな変化も読み取り、印刷設定を変更できる。結果として、不良品が削減し、生産効率が向上する。

3.多様なオプション機能による省人化、高能率化、作業ミス防止
 過去の製品から定評のある優れた操作性と、データ作成サポート機能、段取りサポート機能により、誰でも簡単に段取り替えができる。さらに、サポートピン自動配置機能(プリント基板のバックアップピンを自動で配置する機能)は、段取り替え作業のミス防止とオペレータの大幅な工数削減を実現する。



【クリームはんだ印刷機 / 製品概要】
型式:TSP-800
対象基板:最大X:480mm×Y:400mm
対象メタルマスクは、アタッチメント不要で、Mマスク、Lマスクに対応
繰り返し印刷位置精度は、±10μm

【今後の目標】
 まずは、車載業界を中心とした基板実装業界への展開を考えているという。さらに、クリームはんだの粘性特性や、メタルマスク、プリント配線板などの、扱う材料の情報も含めた条件から、下流のはんだ印刷検査機のフィードバック結果との因果関係を組み合わせ、AIによる成長するデータベース構築を目指す。そして、車載業界を中心とした基板実装業界にとどまることなく他業界でも応用ができるようTSP-800を、さらに進化するシステムにしたいという。



【イベント詳細】
第20回 実装プロセステクノロジー展2018
 開催日:2018年6月6日~6月8日
 開催時間:10時~17時
 開催場所:東京ビッグサイト 東展示場
 主催:一般社団法人日本ロボット工業会
URL:https://www.jara.jp/jissoprotec2018/

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