フォルクスワーゲン:次世代EV「I.D.シリーズ」の量産に向けて若手エンジニアを戦力に
MotorFan / 2018年6月13日 11時30分
フォルクスワーゲンブランドはEV分野における戦略を加速させており、eモビリティに関する包括的な技量プログラムを開始した。「フューチャー・エレクトロニック・エンジニア・プログラム(FEEP)」という名のもと、世界中から集められた100名の若手エンジニアや専門家が最先端のエキスパートとなるのを目指している。
ヴォルフスブルクに位置するフォルクスワーゲンブランドのパイロットホールで新たなトレーニングプログラムが発足した。中国・ブラジル・アルゼンチン・アメリカ・メキシコのフォルクスワーゲン工場や地元の大学などが協賛しており、6月からドイツ・中国・北米・南米から若きエンジニアたちがコースを始める予定だ。
各種トレーニングが終われば彼らは量産技術の専門家として設計・eモビリティモデルグループ・プレシリーズやエレクトロニクス開発などの現場に赴くことになる。この3年がかりのトレーニングプログラムの第一期生は修了後、ドイツのツヴィッカウにてI.D.シリーズをはじめとした電動車用のモジュラー・エレクトリック・プラットフォーム(MEB)の開発の現場で活躍することになる。
パイロットホールの責任者であるOliver Wessel氏はすべてのフォルクスワーゲンモデルの生産における責任者であり、モデルの量産開始がスムーズに始められるようにしている。Oliver氏は今回のFEEPで業界の中でも最も包括的な専門トレーニングプログラムの提供を目指す。「今年と来年で、我々は80ものモデルの量産を始めなければならない。これらは今までのクルマよりも更にデジタル化が進み複雑になっている。だからこそ、質の高い量産プロセスのスタートを切れるサポートを行うスペシャリストたちが必要だ」とコメントした。
FEEPプログラムの修了生はフォルクスワーゲンの電気自動車分野の戦略を進めるキープレイヤーとなる。フォルクスワーゲンブランドのEモビリティ関連の役員会のThomas Ulbrich氏は彼らの活躍に期待している。「今後3年間のうち、フォルクスワーゲンは世界3地域にまたがる4つのブランドで合計27の電気自動車モデルの量産を始める。ツヴィッカウの工場だけでも3つのグループブランドのクルマが生産される予定だ。将来的には世界中のMEB工場で実務経験の豊富な若いエンジニアの需要は高まるだろう」という。
プログラムに選ばれたエンジニアはフォルクスワーゲン パイロットホールにて各種研修を受け、コンパクトI.D.などの現行車種のプロジェクト運営に参加する。そこから専門的なプログラミングのトレーニングなどの集中的なセミナーなどを受け、より大掛かりなプロジェクトへと移る。最終的には様々な国において販売開始予定のモデルの量産の準備を進める。専門知識が豊富な指導者や先輩が有志で彼らをサポートする体制が整っている。
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