帝人、ソーラーカーによる南極点到達プロジェクトを支援
MotorFan / 2018年6月15日 12時35分
帝人は、今年6月に迎える創立100周年記念プロジェクトの一環として、ソーラーカーにより南極点到達を目指すプロジェクト「Clean 2 Antarctica」(C2A)を支援する。若者の挑戦へのサポートを通じて新たな価値を創造する。
C2Aは、オランダの冒険家であるEdwin ter Velde(エドウィン・テル・ヴェルデ)氏と、学生や若き専門家たちにより展開されるプロジェクト。「変革に向けた冒険」をテーマに、使用済みPETボトルやプラスチックごみなどのリサイクル素材を使用した環境配慮型のソーラーカーで、南極点への到達に挑戦する。
帝人は、このC2Aプロジェクトの趣旨に賛同し、ソーラーカーの車体や構造材向けの軽量・高強度素材の提供や、タイヤの設計解析サポートなどを通じて、当プロジェクトを全面的に支援する。帝人が提供した素材、製品は以下のとおり。
■ パラ系アラミド繊維「トワロン®」
鉄の6倍の強度と1/5の軽さという特性を有する「トワロン」を車体の床下に使用。南極大陸の鋭利な氷面から受ける衝撃への耐久性向上と、車体の軽量化に貢献。
■ パラ系アラミド繊維「テクノーラ®」
鉄の8倍の強度を持ち、耐衝撃性、耐疲労性、耐薬品性に優れる「テクノーラ」を、車体の補強用、およびソーラーパネルの角度などを調整するロープ用として使用。
■ 高機能ポリエチレンテープ「Endumax®(エンデュマックス)」
剛性、寸法安定性、耐久性に優れ、鉄の11倍の強度を持つ「Endumax」使用のロープをタイヤの周囲に巻きつけ、寸法安定性や転がり抵抗、牽引力の向上を実現する。
■ 炭素繊維「テナックス®」
3Dプリントによって成形されたPET製の車体を高強度、高弾性の「テナックス」でラミネートすることにより、車体の強度向上や軽量化を実現する。
■ ポリカーボネート樹脂「パンライト®」
軽量で寸法安定性に優れ、ガラスの200倍の耐衝撃性を持つ「パンライト」に、太陽光線を遮蔽するための加工を施した樹脂グレージングを、ソーラーカーの窓に使用する。
帝人グループは、C2Aへの上記の支援を通じて新たな価値の創造を図るとともに、これからの100年に向けて、未来の人々のQuality of Life向上を見据えたソリューションを創出していく方針だ。
なお、C2Aのメンバーは、8月27日に大型帆船でアムステルダム港から出航し、最初の寄港地であるカナリア諸島のテネリフェ島に到着する9月17日までの間に、課題として「将来、帝人が循環型社会を実現するリーダー企業となるための計画」を策定・提出する。そして、その後はアルゼンチン南部のパタゴニアに向けて航海を続け、12月にはソーラーカーで南極大陸西部のユニオン・グレーシャー・キャンプを出発し、南極点に到達する予定となっている。これによりC2Aは、往復で2300kmの距離を走破する。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
8月20日、国立極地研究所で小学生を対象にした「南極・北極からSDGsを考える」ワークショップを開催
PR TIMES / 2024年7月5日 15時45分
-
営業運転する炭素繊維地下鉄列車、青島で発表―中国
Record China / 2024年6月28日 13時30分
-
日本板硝子、Jパワー、新日本繊維による 環境配慮型高機能リサイクル繊維の事業化に向けた共同検討について
Digital PR Platform / 2024年6月28日 13時0分
-
高強度レーヨンに迫る強度と伸度を両立した低環境負荷カーボンナノチューブ複合セルロース繊維を開発
共同通信PRワイヤー / 2024年6月25日 14時0分
-
帝人が虎の子「めちゃコミ」売却に至った切迫事情 「潤沢に資金を使えるわけではない」と社長
東洋経済オンライン / 2024年6月24日 8時40分
ランキング
-
1「大正製薬の広告炎上?」怒る人は本当に多いのか 企業はネットでの批判に翻弄されるべきではない
東洋経済オンライン / 2024年7月5日 18時40分
-
2【早期発見のために】乳がん、大腸がん、肺がん、子宮がん、胃がん、食道がん…“予兆”の可能性がある「体からの警告」
NEWSポストセブン / 2024年7月5日 16時15分
-
3ワークマンの「暑い日に履きたい、通気性抜群のシューズ」3選 980円の「ボーンサンダル」はカワイイ&歩きやすい
Fav-Log by ITmedia / 2024年7月4日 5時55分
-
4宝くじに当たる「確率」ってどれくらいなの?
オールアバウト / 2024年7月5日 21時40分
-
5定年後に、見落とすと厄介な出費「3選」とは?
オールアバウト / 2024年7月3日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください