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ボクスター&ケイマンの4気筒ボクサーエンジン

MotorFan / 2018年6月24日 14時10分

ボクスター&ケイマンの4気筒ボクサーエンジン

■2.5 DDN シリンダー配列 水平対向4気筒 排気量 2497cc 内径×行程 102.0mm×76.4mm 圧縮比 9.5 最高出力 257kW/6500rpm 最大トルク 420Nm/1900-4500rpm 給気方式 ターボチャージャー カム配置 DOHC ブロック材 アルミ合金 吸気弁/排気弁数 2/2 バルブ駆動方式 直接駆動 燃料噴射方式 DI VVT/VVL In-Ex/In-Ex

 2015年にモデルチェンジされたタイプ917ボクスター&ケイマンには、ダウンサイジングとレスシリンダーを両立したブランニュー・フラット4が搭載され、車名も「718」が付されることになった。直4では1990年代のFR・968、水平対向では70年代のMR・914以来の4気筒エンジン復活である。

 ドイツの高出力エンジンの趨勢にならってターボ過給が施され、ポルシェのボクサーはほぼターボ化が完了したことになる。水平対向レイアウトだけにストロークは76.4㎜と短く、ボアは2.0ℓ版が91.0㎜、2.5ℓ版が102.0㎜と、それぞれ6気筒の3.0/3.8ℓのディメンションを踏襲する(ボアピッチ118.0㎜も同じ)、ポルシェ流のモジュラー設計。それを裏付けるかのように、6気筒から減ったスペースに過給システムをレイアウトする。6気筒NAと同じ7500rpmという最大回転数を許容しながら、エンジンシステム全体でNAのフラット6より軽量になっている。

 ターボチャージャーは4気筒特有の排気干渉を避けつつツインとするのは排気管の取り回しに制約が大きいため、4-1集合で1基のターボに排気を導く。その排気管はボクサーサウンドを残すためあえて不等長としている。



■2.0 DDP
シリンダー配列 水平対向4気筒
排気量 1988cc
内径×行程 91.0×76.4mm
圧縮比 9.5
最高出力 220kW/6500rpm
最大トルク 380Nm/1950-4500rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直接駆動
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL In-Ex/In-Ex

これまでのポルシェの直噴インジェクターはサイド配置だったが、ガソリンの壁面付着が原因となるプレイグニッションを回避するためトップセンター配置に改められた。

ターボチャージャー関連は6気筒から2気筒落とした分の前方に集中配置、3.0ℓ6気筒と同一ラインで生産されるため、タイミングベルトやポンプ類、バルブタペット等は6気筒と共用。

2.0ℓDDP

2.5ℓDDN

2種類のターボを設定
ターボチャージャーは2.0ℓと2.5ℓでは異なり、前者は一般的なウェイストゲート制御式、後者はVTG+ウェイストゲートとなる。通常VTGターボではウェイストゲートは不要だが、あえて共用することで可変ベーンの効率を上げることが可能になるという。911ターボにも採用された、アクセルペダルをオフにしても電制スロットルは開いたままで燃料カットを行ない、負荷変動に伴うターボラグを防ぐダイナミックブースト機構を装備する。


RR用の6気筒ターボではホイールアーチ裏側、またはエンジン後部に置かれる空冷インタークーラーは、ラゲッジスペースがあるMR用では水冷式となってエンジン直上に配置される。

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