15分で500km走行分の充電! 日本電産ASIによる新世代電気自動車向け超急速充電システム
MotorFan / 2018年6月23日 17時10分
日本電産の子会社、日本電産ASI株式会社(Nidec ASI S.p.A.、以下NASI、イタリア国ミラノ)は、近い将来大きな成長市場として期待される電気自動車市場の発展の一助となる、革新的なウルトラファストチャージャー(UFC、超急速充電システム)を開発した。
最新式電力制御システムと160kWhの蓄電池を搭載したシステム
NASIが開発したこの製品は充電スタンドと国内配電網の間に設置する新システムで、世界最高クラスの充電速度で充電時間を短縮するとともに配電網への負荷を低減する。
電気自動車はすでに一部の国や市場、特に都市部においてエネルギー革新を実現する持続可能な移動手段として普及しつつありが、地方を含めた本格的な普及には、充電システムのインフラ整備は重要なポイントとなっている。今回NASIが開発したウルトラファストチャージャーは、充電スタンドからの増大するエネルギー需要に応えるとともに、配電網の安定性を最大限に維持する最新ソリューションだ。
ウルトラファストチャージャーは、既存配電網と充電スタンド間の“緩衝機能”として作動する、最新式電力制御システムと160kWhの蓄電池を搭載したシステムである。低・中圧の既存配電網と接続でき、320kWで車輛へ充電しても電力網にはわずか50kWの負荷しかかけず、配電網の6倍を超える電力を供給することができる。これにより、15分以下で標準的な新世代電気自動車のバッテリーを80%まで充電し500kmの走行を可能にする。さらに、2台同時充電や 1 台ずつの3連続充電が可能。効率性は95%と充電時のロスは最小限に抑えている。
システムのサイズが2.48m3と小型であることも、電気自動車市場の拡大にとって好条件である。NASIの充電システムは、配電網からも、また太陽光などの再生エネルギー源からも電力を供給できる。加えて、電気自動車への充電だけでなく、配電網への電気供給者(Vehicle-to-grid、略してV2G)にもなり得る双方向利用も可能だ。
NASIは160年余りに亘る社歴において、電力エネルギー分野でノウハウの蓄積を重ねており、全世界で500MWh以上の納入実績がある蓄電システム(Battery Energy Storage System、略してBESS)分野において市場のリーダーだ。今般、電力管理における幅広い知識・ノウハウを駆使して、電気自動車充電における配電網を安定維持できるソリューションを開発することに成功した。これにより、今後電気自動車が更に普及した時にも停電になるリスクを減らすことができる。
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