旧型から買い換えたバイク雑誌ライターの新型PCX150生活 〜1ヶ月経過〜
MotorFan / 2018年7月1日 11時5分
全方位で改良されたと好評のPCX/PCX150を、旧型オーナーであり、バイク雑誌・自動車雑誌のライターでも筆者が気に入ったところ、気づいたところを思いのままに書いてみようと思います。 REPORT●阿部哲也(ABE Tetsuya) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)/阿部哲也(ABE Tetsuya)
ホンダPCX150……373,680円
ホンダPCX150〈ABS〉……395,280円
いや〜、今年4月の新型PCX(KF30)のデビューは衝撃的でしたね。僕は2代目PCX150(KF18)に乗っていましたが、デザイン、走り、そして機能性が向上した新型には、少し嫉妬を覚えてしまったほどです。2代目PCX150は、取材にもツーリングにも使用し、購入後1年で走行距離は1万km。リヤボックスを取り付けて利便性を上げたり、駆動系チューン(プーリー交換)をして走行性能を上げたりとそれなりにカスタムし、愛着も湧いていました。しかし、どうしても新型PCX150が気なってしまい、2代目には申し訳ないけれど、これを機会に新型に乗り換えました。
現在は購入後約1ヶ月が経ち、走行距離は約500km。まだまだ慣らし運転の途中なので、今回は装備面の使い勝手を中心にインプレッションします。
PC+一眼レフ+雨カッパも余裕の収納力
2代目PCX150で気に入っていた部分が積載性です。シート下には25ℓものラゲッジがあり、日常の買い物をはじめ、カメラなどの取材道具も余裕で収納ができました。なので普段の取材はクルマじゃなくても十分だったのです(わりとコンパクトなので渋滞にも強いですし)。そんなPCXですが、今回の新型はフレームが新設計となったことで収納スペースが28ℓに容量増! しかも嬉しいことに、リヤショックの取り付け位置が変わったおかげで、ラゲッジ底にフラットな面が増えて今まで以上に荷物を放り込みやすくなっているではありませんか!? 荷物の配置もいつもとほとんど変わりなく、納車翌日には取材に出かけることができました。
また、キーシリンダー横のスイッチ操作でシートが開く、というのは新型、2代目ともに同じですが、新型はシートがバネで自動で開くような改良もなされています。バタンと急に閉じたりもないし、なんだか高級車っぽい感じもイイですね。
そしてもう一つありがたいのが、インナーボックス(フロントの収納)。2代目のインナーボックスは開口部が小さく、手の大きいワタシは物の出し入れに苦労していたのです。しかし新型は開口部が大きくなり、物の出し入れがとても楽チンになりました。
「駐輪場が暗い」にキーレスエントリーが便利!
じつは海外仕様のPCXでは、2代目モデルからすでに採用されていたHonda SMART Keyシステム(いわゆるキーレスエントリー)ですが、国内モデルでの採用は今回の新型が初。憧れの機能がようやく手に入って、私としてはかなり大満足です!
キーシリンダーに毎回鍵を差し込む煩わしさがないことももちろんですが、私のマンションの駐輪場事情も深く関係しており……。駐輪場が真っ暗すぎて、今まで鍵の抜き差しが大変でした。2代目のキーシリンダー周りがいつの間にかズタズタだったのは、いつも見ていて心苦しくかったけれど、この新型はキー操作なしでイグニッションをオンにできるので、その心配は無用になりました。
また、納車時にイグニッションキーが2個渡されるので、万一の紛失時に、慌ててメーカーに注文! 手元に届くまでやきもき……なんてこともありません。
トップケースの導入が簡単
ちなみに筆者はトップケース(リヤボックス)を2代目から移植。トップケースの台座を取り付けるために、初代は自分で穴あけが必要でしたが、2代目以降はカバーを取り外すだけでマウントにアクセス可能に。これを考えた開発者の方々に私はありがとうと言いたい!
最後にメーターですが、視認性は抜群。私自身の好みではありますが2代目のアナログメーターは気に入っており、フルデジタルになったのは少し残念でした。でも平均燃費計が常時表示されるようになったのはありがたいポイント(2代目は液晶が小さいのでトリップ/燃燃費が切り替え式の表示だった)。
ちなみに燃費計が示す値は新型が45km/ℓくらい。2代目の頃は42km/ℓくらい(まだ現在慣らし運転中ですが)だったので、良くなっていることを期待したいですね。
装備面一式をみてみると、ほぼ全ての項目で2代目に優れているというのが、1か月使って感じた僕の印象。次回は慣らし運転も終わった頃なので、エンジンをガンガン回して走行性能についても、インプレッションしてみたいと思います!
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