7人乗り、3列シート、でもミニバンはいや! という人のためのスバル・エクシーガ/エクシーガクロスオーバー7ってアリだった
MotorFan / 2018年7月12日 19時5分
7人乗りのクルマがほしい。そうなると3列シート。で、3列シートといえば、ミニバン。という図式になるわけだが、やっぱり走りもちゃんとしていてほしいし、なによりミニバンは……という人も多いはず。そこを狙って2008年に市場に投入されたのが、スバルのエクシーガなのだ。どんなクルマだったのだろうか?
エクシーガのデビューは、2008年6月。「7シーターパノラマツーリング」をコンセプトに開発された。2008年から2015年3月まで作られ、2015年4月には大幅改良を受けて「エクシーガクロスオーバー7」として生まれ変わった。生産は、今年3月まで続けられた。ほほ10年間作られたから長寿モデルと言えるだろう。
シャシーは、フロントフレームからフロントフロアにかけてはインプレッサ/フォレスター(先代)と共用するが、それ以外は専用設計となる。
当初は、FFモデルとAWDモデルを設定していた。
デビュー当時、パワートレーンは、2.0ℓ水平対向4気筒(EJ20型)の自然吸気モデルは4ATとターボモデルは5ATと組み合わせていた。ATは、アイシン・エィ・ダブリュ製。
あれっ? スバルと言えばリニアトロニックCVTじゃないの? と思う方もいらっしゃるだろうが、最初の1年ほどは、リニアトロニックCVTではなくオーソドックスなトルコンATだったのだ。つまり、エクシーガのATモデル、というのは、ごく初期だけにある「レアなモデル」と言える。
2009年9月の改良で、ステップATからスバル得意のリニアトロニックCVTに変更された。09年11月にはエクシーガtuned by STIというモデルも登場している。
エクシーガ 全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm ホイールベース:2750mm
さて、そのエクシーガのボディサイズは、というと
全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm ホイールベース:2750mm
である。
このボディサイズで7人乗りができて、シンメトリカルAWDを実現していたのだから、いまから思うと、存在意義のあるモデルだったと言えるだろう。
エクシーガ2.0i-L
全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm ホイールベース:2750mm
エンジン:EJ20型
2.0ℓ水平対向4気筒DOHC
最高出力:148ps(109kW)/6000rpm
最大トルク:191Nm/3200rpm
フルタイム4WD
トランスミッション:4AT
2.0GT
全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm ホイールベース:2750mm
エンジン:EJ20ターボ
2.0ℓ水平対向4気筒DOHCターボ
最高出力:225ps(165kW)/5600rpm
最大トルク:326Nm/4400rpm
フルタイム4WD
トランスミッション:5AT
そしてエクシーガクロスオーバー7へ変身!
2015年4月にデビューしたのが、エクシーガクロスオーバー7。
テーマは、都市型SUV×多人数車の新型クロスオーバーということで、流行始めていた「クロスオーバー」的な要素を随所に採り入れたモデルとなっていた。
エンジンは、2.5ℓ水平対向エンジン+リニアトロニックCVTのみ。エンジンはFB25型だから、エクシーガ時代の「EJ型」から新世代に移行したパワーユニットを搭載していた。
エクシーガより地上高を10mmほどアップ。存在感のあるルーフレールを装着。ホイールアーチにバンパー、サイドシルなどのブラックのプロテクターをつけて、クロスオーバーっぽいお化粧を施していた。
エクシーガから全高を10mm、全幅を25mm拡大したボディ寸法となっていた。
エクシーガクロスオーバー7 全長×全幅×全高:4780×1800×1670mm ホイールベース:2750mm
エクシーガクロスオーバー7 2.5iアイサイト
全長×全幅×全高:4780×1800×1670mm ホイールベース:2750mm
エンジン:FB25型
2.5ℓ水平対向4気筒DOHC
最高出力:173ps(127kW)/5600rpm
最大トルク:235Nm/4100rpm
フルタイム4WD
トランスミッション:リニアトロニックCVT
今年3月で姿を消したエクシーガクロスオーバー7に代わって登場したのが、アセント(ASCENT)だ。だが、こちらは北米向けモデルで、残念ながら日本導入はなさそうだ。
その理由は、ボディサイズにあるだろう。
全長×全幅×全高:4998×1930×1819mm ホイールベース:2890mm
というサイズは、国内では少し大きすぎるのかもしれない。
エクシーガクロスオーバー7と比べて
全長で218mm長く
全幅で130mm広く
全高で149mm高い
つまり、一回り以上大きいということだ。
エンジンは、新開発のFA24型2.4ℓ水平対向4気筒直噴ターボ。従来の3.6ℓ水平対向6気筒(EZ36型)を代替するダウンサイジング過給エンジンの位置づけである。
アセント(ASCENT)北米仕様
全長×全幅×全高:4998×1930×1819mm ホイールベース:2890mm
エンジン:FA24ターボ
2.4ℓ水平対向4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力:260hp//5600rpm
最大トルク:376Nm/2000-4800rpm
フルタイム4WD
トランスミッション:リニアトロニックCVT
日本で、3列シートのモデルを探すと、いま筆頭にあがるのは、マツダのCX-8だろう。
こちらのボディサイズは、
全長×全幅×全高:4900×1840×1730mm ホイールベース:2930mm
CX-8 XD
全長×全幅×全高:4900×1840×1730mm ホイールベース:2930mm
エンジン:SH-VPTS
2.2ℓ直列4気筒ディーゼルターボ
最高出力:190ps(140kW)/4500rpm
最大トルク:450m/2000rpm
フルタイム4WD
トランスミッション:6AT
ここまで、エクシーガを軸に3列シートもつモデルを比べてみた。せっかくなので、横比較してみよう。
エクシーガ 全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm ホイールベース:2750mm
エクシーガクロスオーバー7 全長×全幅×全高:4780×1800×1670mm ホイールベース:2750mm
アセント 全長×全幅×全高:4998×1930×1819mm ホイールベース:2890mm
マツダCX-8 全長×全幅×全高:4900×1840×1730mm ホイールベース:2930mm
こうしてみると、スバル・エクシーガ、エクシーガクロスオーバー7というのは、ちょうどいいサイズで7人乗りを実現していた希有なモデルだったということができそうだ。
程度のよい中古を探す、というのもアリだろう。
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