梅本まどかのトヨタGAZOOラリーチャレンジ参戦記~その4・TGRラリーチャレンジ第4戦渋川戦を振り返って~
MotorFan / 2018年7月20日 12時55分
トヨタGAZOO Racing ラリーチャレンジに参戦している梅本まどか選手。6月24日に開催された参戦3戦目となる渋川ラウンドを振り返ってもらいました。
私にとって3度目のTGRラリーチャレンジを、皆さんの応援のおかげで2勝目で終えることができました。
1戦目はクロエリさん、2戦目では菊池さんと、違うドライバーさんと1度ずつ組ませて頂いて今回は2度目のクロエリさんとのコンビでした。
3戦目はクロエリさんとキャロッセの地元・群馬での開催ということで、絶対に勝つ!という気合いが凄く伝わってきていました。また、初戦から「渋川だけは負けれないから!」と聞いていたので、良いパスを送れるように頑張るぞ!と私も意気込んでラリーに臨みました。
一方、今回の渋川はちょっとコースが難しく、ドライビングには気をつけるようにとブリーフィングの時にもお話がありました。実際レッキを走ってみると、連続するコーナーが多かったり、コースの状況などの説明をたくさん一気に言う必要があるなど、難しさを感じていました。
でもクロエリさんは去年も渋川は参戦しているいこと、そして地元群馬ということで、前回の反省や今回気を付けなければならないことなどを一緒に確認しながら、ラリーの作戦を練る事ができた気がします。
初体験。他チームのクルーへの情報収集
実際のラリーになると、今回はアクアのC-1クラスで出走順が一番最初。SS1を走り終えた時点では、自分達がどのレベルにいるのまったくかわからず少しドキドキ、もやもやしながらSS2に入ります。
SS2までの待ち時間があったので、出走順が次のチームやその次のチームのコ・ドラさんにお話しを聞きに行いってみました。実は、コ・ドラは出走待ちなどの時間に他チームからいろいろ情報を集めるのも重要な仕事ということで、今回初めてチャレンジしてみました。他チームの情報を聞くことはもちろん、もちろん自分たちの状況も話すのですが、どこまでどう話していいのか難しいような楽しいような……。ライバルチームとの情報交換は、正直不思議な感覚でした。
SS1の結果は悪くはなかったのですが、トップより3秒遅れ。クロエリさんにはトップの話しはせずにいい感じと伝え、監督からも「この調子」と言われたとだけ伝えることにしました!
クロエリさんは、得意なところはすごく自信を持って格好いい走りをして下さるドライバーさんです。また、ストイックなタイプなので苦手なことをすごく練習して、絶対に自信をつけてから本番に挑むタイプのドライバーさんです。
なので、SS1の良い雰囲気のまま走ってほしいと思いSS1の結果の伝え方を工夫してみましたが、監督にはその判断で良かったと後から褒めてもらえました。
これは今回1番うれしかったことです。
逆に反省点としては、連続するコーナーの読み方が上手くいかなかったり、自分がレッキしていないペースノートは上手く読めなかったので(※編集注:渋川ラウンドではクロエリ選手が以前走ったときに作成したノートを使用したSSもあったようです)、ノートと走っている道との把握が不十分だったと痛感しました。
姉御肌のドライバー、クロエリさん
クロエリさんは私にとってはTGRラリーチャレンジの先輩なので、私がわからないことを聞くといつも優しく丁寧に教えて下さいます。また、初戦からリエゾン中など時間があるときに、TGRラリーチャレンジについてだったり、SSでのペースノートの読み方についてなど、改善点をたくさん話してくれます。
先輩であり姉御肌なクロエリさんなので、私はコ・ドラですがクロエリさんに付いていく!という気持ちで戦っていきたいと思いました。
きっとコ・ドラって、本当はドライバーさんにいろんな事を伝えていく役割だと思うのですが、私は後輩であり、まだまだ知らないことばかりなので、クロエリさんに教えて頂きながら、その分このTGRラリーチャレンジに向けての気持ちを一緒にしていけたらいい走りができそうだなと今回感じました。
ペースノートの読み方などは、ここはこう呼んでこれはこれの前がいいなど、細かく教えて下さいます。ラリー中も、少しでも役に立てたらいいなと感じているんですが、ドライバーをやったことがないのでどんな感覚なのかはわかりませんが、自分なりにいろいろドライバーさんのことを考えながらいいパスをたくさん出し、気持ちよくアタックしてもらえるように、課題も克服して次戦の石狩に向けて準備していきたいと思います。
でも、今回はホントにずっとチームが勝ちたいと言っていた渋川で優勝できて、クロエリさん、監督、長瀬社長に喜んでもらえてホントに良かったです!
次のラリーは、7月29日の北海道・石狩戦となります。
皆さんの応援、よろしくお願いいたします。
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