新型フォレスターのステアリングは、凝りに凝ったVGR=可変ギヤレシオを採用
MotorFan / 2018年7月20日 20時5分
新型フォレスターは、VGR(Variable Gear Ratio)のステアリング機構を持つ。センター付近はスローに、切りましていくとクイックにという可変ギヤレシオステアリングだが、フォレスターのVGRは、さらに凝っているのだ。
スバルの新型フォレスターのステアリングギヤボックスは、ラック&ピニオン式で、ピニオンアシスト式の電動パワーステアリング機構がつく。カタログスペック的なステアリング・ギヤ比は13.5:1である。
フォレスターのステアリング機構の最大の特徴は、「可変ギヤレシオ」を採用したことだ。したがって、ステアリンギヤボックスはフォレスター専用。
ステアリングのセンター付近をスロー(15:1)に、両端をクイック(13.5:1)にしたバリアブルレシオを採用しているのだ。操舵の応答はサスペンション本体やボディ剛性で充分に出せているので、ステアリングセンター付近はあえてクイックにせず、ロングドライブでもリラックスして走れるようにした。また、ステアリングを大きく切る駐車の場合などの取り回し性の向上のために、その領域はクイックなギヤにしている。ちなみに、最小回転半径は5.4mである。
ギヤレシオは、左右両端に向かって2段階に変化する特性を持つ。スバルによる図版を見ると、ステアリングセンターから操舵角で左右各25度の範囲は15:1、25度から150度まではレシオがクイック方向に変化し、150度から340度までは同じギヤ比(図を見ると14.3程度に見える)となり、その先、350度から459度まで再び変化し、ステアリングを切りきった領域は13:5のギヤとなっている。
可変ギヤレシオは、ラックギヤに刻む歯に微妙な角度変化をつけることで実現している。通常、ラックギヤは切削加工で作るが、フォレスターの可変ギヤレシオのラックはそれでは対応できないため、鍛造で造っている。
可変ギヤレシオのステアリングを採用したモデルはこれまでもあったが、ステアリングのフィール(というか、ドライブしているときとパーキングなどステアリングを大きく切るときの差)に不自然さを感じることがあったが、新型フォレスターのステアリングは、自然でステアリングのフィールも良好だった。これは、ステアリングギヤボックスだけでは、SGPによるしっかりしたボディ、それにともなってちゃんと動くサスペンションとの組み合わせによるものだろう。
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