日産自動車:「遠隔スタイリング支援システム」活用に向けた実証実験に「e-NV200」で協力
MotorFan / 2018年7月24日 14時30分
日産自動車は23日、楽天の研究機関である楽天技術研究所と会津大学が共同で実施する「遠隔スタイリング支援システム」活用に向けた実証実験に協力すると発表した。本実証実験は、日産の商用電気自動車「e-NV200」に「遠隔スタイリング支援システム」を搭載(※)して行うもので、デジタルサイネージを活用した次世代の買い物体験の検証として、同日、福島県会津若松市内にて実施する。
日産の「e-NV200」は、最大1500Wの電力を供給するパワープラグによって屋外での電源供給が可能となり、走る蓄電池としてさまざまなシーンで活用されている。また、CO2などの排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション車であることから、環境への配慮に最適な商用電気自動車だ。
この「e-NV200」に「遠隔スタイリング支援システム」を搭載することで、人が集まる場所にどこにでも移動することができ、また、バッテリーに蓄えられた電力により、システムを長時間稼働させられる。さらに、停車時にもエアコンが使用できるため、顧客は快適に買い物体験を楽しめる。
日産は2015年より、福島県会津市において、会津大学や地元企業と共に、EVの活用に関するアイディア創出や実証実験を行ってきた。EV の「クリーン」「静粛性が高い」「大量の電気を供給できる」などの特徴を活かし、2016年には奥会津の三島町で町内の商店と連携した、日常の買い物に困難をきたされている地元山間集落の人々への「移動食品販売EV 」として運用する取り組みに協力をした。
また2017年には、電気の無い場所での活用として、会津若松市の会津ラボが開発を進めているドローン制御技術を搭載した有線型ドローンを、「e-NV200」のパワープラグに接続し、移動給電設備として活用することに協力している。
日産は、ゼロ・エミッション領域におけるリーダーとして、EVの開発、販売を行うだけでなく、EVを普及させ、持続可能なモビリティ社会を構築するために包括的な取り組みを行っている。今後も電気自動車の更なる普及に取り組んでいく。
※ 車両名称:「リモートファッションコミュニケーションビークル」
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