JMC:砂型鋳造の生産設備を増強
MotorFan / 2018年7月27日 11時55分
製造業の試作・開発分野に向け、鋳造部品を提供しているJMCは、昨今の自動車業界を中心としたアルミニウムやマグネシウム鋳造品の需要拡大に対応するため、コンセプトセンター(長野県飯田市)内に溶解炉2基、アーム型非接触三次元測定機1台、低圧鋳造設備1基、脱ガス処理装置1基を導入し、生産設備の大幅な増強を実施した。
1.溶解炉
この度導入した設備の中で、溶解炉は生産量に直結する重要な設備であり、既存の溶解炉と合わせて8基体制となったことから、鋳造工程における1日の生産能力が最大で約1.4倍(前期比)となる。さらに、同時に多くの種類のアルミニウム合金を取り扱うことができるようになり、多様な素材需要に対し柔軟に対応することが可能となった。
また、溶解炉の増強による溶解能力の向上に伴い、付随する砂型造形の生産ラインが将来的に不足する見込みのため、2018年11月には同1ラインの増設を予定しており、これら一連の設備導入によって生産能力の大幅増強を実現する。
2.アーム型非接触三次元測定機
鋳造工程の生産量増加に対応するため、品質保証体制の強化として、ヘキサゴン・メトロジー株式会社製のアーム型非接触三次元測定機『ROMER Absolute Arm 7325SI』を導入した。本機はポータブルタイプであり、鋳造工程内での測定が可能で、鋳造品の形状測の効率向上や品質向上が見込まれる。
3.低圧鋳造設備
JMCで初めて導入する低圧鋳造設備は、同社仕様にカスタマイズしたものであり、高品質な鋳造品を製造できることが特徴。JMCは、これまでも耐熱マグネシウム合金を材料とする難易度の高い製造に取り組んできたが、本設備の導入によって製造時の歩留まりが改善され、品質の高い鋳造品を安定して提供することが可能になる。
また、アルミニウム合金の製造においても、自動車のシリンダーブロックやシリンダーヘッド、足回り部品等の重要保安部品、航空分野で求められる高品質の鋳造品が、従来よりも容易に製造できるようになる。
JMCは本設備の導入によって、これまで以上に高付加価値を創造し、試作・少量量産の分野における確固たる地位の確立に取り組んでいく。
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