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コンパクトで自由で楽しくて! ジムニーシエラの意外なライバルになる? VW up! GTI

MotorFan / 2018年8月5日 13時0分

コンパクトで自由で楽しくて! ジムニーシエラの意外なライバルになる? VW up! GTI

新型ジムニー/ジムニーシエラに乗ると、「ああ、クルマを運転するって、やっぱり楽しい!」という感覚が戻ってくる。サイズがコンパクト、デザインがシンプル、エンジンがいたずらにハイパワーではない……というのが、その要因なのか。となると、もう一台、そんなクルマがある。VW up! GTIだ。

 新型ジムニー/ジムニーシエラのドライブは、クルマを運転する愉しさの原点を思い出させてくれる。クラッチペダルを踏み、シフトレバーを動かし、アクセルを踏みつけて走らせる。エンジンをぶん回しても、過大なパワー/トルクがあるわけではないから安心して全開にもできる。とても愉しい。

 と思っていたら、最近試乗したクルマで似た感覚を味合わせてくれたモデルがあったことを思い出した。
 フォルクワーゲン up! GTIである。ジムニーとup! GTI。どちらもコンパクトな3ドアで、どちらも「愉しさ」「自由さ」を全身から発散している。
 
 サイズ・車重もジムニーシエラとup! GTIは、オーバーラップしている。価格は30万円弱up! GTIの方がお高いのではあるが……。手軽に運転を楽しめて、自由な空気を楽しみたい、という人にとっては、両車は比較してもいいクルマだと思う。

VW up! GTI  価格219万9000円 全長×全幅×全高:3625×1650×1485mm ホイールベース:2420mm




VW up! GTI 価格219万9000円(限定600台)

ボディサイズ
全長×全幅×全高:3625×1650×1485mm
ホイールベース:2420mm
最小回転半径:4.6m
車重:1000kg
エンジン
1.0ℓ直3DOHCターボ
最高出力:116ps(85kW)/5000-5500rpm
最大トルク:200Nm/2000-3500rpm
トランスミッション:6MT
駆動方式:FF
JC08モード燃費:21.0km/ℓ

ジムニーシエラJC 価格192万2400円(5MT) 全長×全幅×全高:3550×1645×1730mm ホイールベース:2250mm




ジムニーシエラJC 価格192万2400円(5MT)
ボディサイズ
全長×全幅×全高:3550×1645×1730mm
ホイールベース:2250mm
最小回転半径:4.9m
車重:1070kg
エンジン
1.5ℓ直4DOHC
最高出力:102ps(75kW)/6000rpm
最大トルク:130Nm/4000rpm
トランスミッション:5MT
駆動方式:パートタイム4WD
WLTC燃費:15.0km/ℓ

up! GTIには、クルマを運転する愉しさが詰まっている

 up! GTIのエンジンは、1.0ℓ直3直噴ターボエンジンで、最新のポロに搭載しているエンジン(EA211ファミリー)と基本は同じだ。エンジンスペックは116ps/200Nm。GPF(ガソリン・パーティキュレート・フィルター)を装備したのがニュースだ。燃料の最大噴射圧は350barというから、最新トレンドより先を行く高圧だ。
 カタログ性能では、最高速度は196km/h、1-100km/h加速が8.8秒となっている。どちらも、現代の自動車の性能からいえばじつは「大したことない」。しかし、最高速度250km/hオーバー、0-100km/h加速3秒と言われても、試す場所も、免許の点数もない。数値性能よりも実感性能。愉しいことがなによりだ、と考えると、up! GTIの実感性能はとても高い。富士スピードウェイのショートサーキットで試乗させてもらったが、きちんとブレーキングして適切なギヤ段を選ばないと、エンジン回転はパワーゾーンを外れ、クルマは思い切り失速する。その代わり、うまく操作できれば、とても気持ちがいい。

EA211型1.0ℓ直3直噴ターボ

 コーナーにオーバースピードで入ってしまっても、意外と粘ってくれる脚周りのおかげで、背が高いながらも、「おっとっと」とはならない。速さでいえば、同じ機会に試乗したポロGTIの方がもちろん速い。でも、現代の自動車のレベルからいうと、ポロGTIでも、サーキット以外で愉しく走ろうとすると「速過ぎる」のだ。

 価格は219万9000円。内容を考えればとてもリーズナブルな値付けだと思う。繰り返すが、惜しむらくは600台の限定車であるということだ。この600台が好評のうちに完売すれば……カタログモデルへの昇格も……あってほしい。



K15B型1.5ℓ直4DOHC自然吸気エンジン

 一方の新型スズキ・ジムニーシエラは、1.5ℓのK15Bエンジンを基本的に軽ベースのボディに積むのだから、動力性能には(ジムニーと比べて)余裕がある。軽のジムニーと小型車のジムニーシエラの車重の差は40-50kg。最高出力がジムニーが64psに対してジムニーシエラは、102psだから余裕があるのは当然だ。最大トルクは同じく96Nmに対して130Nm。ジムニーが660ccターボなのに対してジムニーシエラは自然吸気エンジンだからエンジンの出力特性も違っている。ジムニーより格段に広いトレッドもあって、ジムニーシエラの挙動、乗り心地はジムニーより大人っぽい。



 5MTのギヤ比設定は、5速が直結(1.000)。オーバードライブギヤを持たない(4ATは、3速が直結で4速が0.696)ので、高速道路の100km/h巡航は約2900rpmとなる。最近のクルマにしては高回転ではあるが、静粛性が先代より大きく上がっているので、さほど気にならないだろう。
 ジムニー1台だと、日常のすべてをこなすのは難しいな、と考えている人にとって、ジムニーシエラは1台ですべてをこなしてくれそうな、それでいて愉しく、自由で、さらには「自由にどこでも走れる走破性」を兼ね備えた魅力的な一台だと思う。

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