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スキなしの完成度、新型フォルツァを試乗! ライバルXMAXと比較も!

MotorFan / 2018年8月6日 22時15分

スキなしの完成度、新型フォルツァを試乗! ライバルXMAXと比較も!

ホンダから新型フォルツァが誕生。スタイリングと装備を一新し一気に現代的なフォルムとなった5代目フォルツァにさっそく試乗してみた。ガチライバルと目されるヤマハのXMAXとの比較も交えて、250ccスクーター最前線をレポートする。 REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)  PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)/ホンダ



ホンダ・フォルツァ……646,920円

大人が乗りたくなる上質さ

 新型フォルツァを最初に目にして思ったのは、それはスマートなカッコ良さ。50代の自分が乗りたくなる上質さを持っている。ボディデザインもエッジを際立たせた彫りの深い面構成となり、フェイスも引き締まった小顔に。点灯するとウイングマークのように浮き上がるLEDシグネチャーに目を奪われる。
 従来モデルのフォルツァSiもその当時の流行を追ったスポーティなスタイルではあったが、今こうして見るとやはり時代感というか、幾分やんちゃな雰囲気に見えてしまうのが不思議。シルエットも従来は低くて長いクルーザー的で、ライポジもシートに深く腰かける感じ。車格も大柄でそれなりに重かった。それが新型になり、10kgの軽量化とホイールベースで35mmも短くなり、逆にシートは高くなるなどライポジも大きく刷新されている。

フォルツァSi

高速コーナーも余裕の剛性感

 乗り味も大きく変わった。エンジンは吸排気系の見直しや各部のフリクション低減などにより若干パワーアップしているとのこと。スペック的には最大トルクで0.1kgmアップに留まるが、車体が軽くなったこともあり軽快感が増している。小気味よい鼓動感を伴ったサウンドもしっかりチューニングされ、加速もスムーズで力強い。80km/hまで一気に加速するパワー感はさすが250ccクラスだ。
 ハンドリングもよりスポーティかつ高速安定性も向上している。フレーム剛性の見直しと前後タイヤの15/14インチへと大径化により、試乗したテストコースの高速コーナーでも余裕の安心感。車体やサスペンションなどの足まわりにもカチッとした剛性感があるのだ。また、スラロームのように低速コースでも自然な操舵フィールで、タイトターンでもスクーターにありがちな切れ込みやヨレ感もなく、軽快なフットワークを楽しめた。
 電子制御も本格的で、ABSやトラコン、電動スクリーンやスマートキーなどの先進装備も充実。特に感動したのが電動スクリーンだ。無段階調整式で手元のボタンひとつで瞬時にフルアップ状態にできる。街乗り程度からでも整流効果を実感できて、風切り音などのノイズもカットしてくれるのでとても快適。フルフェイス2個が余裕で収まる大容量トランクスペースなども含め、スクーター本来の利便性とスポーツ性能がともに底上げされた完成度の高いモデルだと思う。

新型フォルツァとXMAX、スペックまで瓜二つ

 さて、多くのユーザーの関心事は「新型フォルツァとXMAX、どっちがいいの?」ということだろう。今回は同時に乗り比べてはいないので迂闊なことは言えないが、以前に試乗したXMAXの印象とデータから検証してみたい。

 ほぼ同時に登場した新世代250ccスクーターということで、奇しくもスタイリングからスペック、価格までも酷似している。細かく見ても、水冷4スト単気筒OHC4バルブのエンジンレイアウトや最高出力・最大トルク値も同一。120/70-15、140-70/14の前後タイヤサイズと前後ディスクブレーキ、そしてLEDヘッド&テールライト、前後ABSやトラクションコントロール、スマートキーを標準装備としている点まで一緒。さらにヘルメット2個+αが余裕で収まるシート下スペースや2連アナログメーターと多機能ディスプレイを組み合わせたコックピットのデザインまでよく似ている。

 まさに間違い探しのようで違いを見つけるほうが難しいのだが、目立って異なる点といえば、フォルツァには電動スクリーンが装備されミラーがカウルマウントであること。一方のXMAXはボルト固定式ながらスクリーンとハンドル位置を調整でき、ミラーはハンドルマウントとなっている。その他、燃料タンク容量はフォルツァが11ℓに対しXMAXは13ℓで、スペック的な燃費はほぼ同じことからフルタンクでの航続距離は単純計算でXMAXが有利ということになろうか。

実力は甲乙つけがたし

 まさにガチライバルとも言える2台だが、乗り味としてはそれぞれに個性があると思う。車格は若干XMAXが大きめだが、車重は逆に5㎏軽いためかフットワークも軽く感じた記憶がある。モーターサイクル型のフロントフォークを備えたXMAXはハードブレーキングでの安定感もバツグンだった。
 一方、フォルツァはどっしりとした高速安定性が印象的で、前後サスペンションなどもカチッとしている。そして、実用的で見た目もカッコいい電動スクリーンの魅力はやはり大きい。パワー感などは甲乙つけがたいか。繰り返しになるが同時に試乗していないため、ざっくりとした印象でしかないことをお断りしておく。

 いずれにしても、時代の最先端をゆく2台であることは確かだろう。実際のガチ対決はまたいずれレポートしたい。

新型フォルツァ ライバル比較

フォルツァ
XMAX
フォルツァ
XMAX

ホンダ・フォルツァ……646,920円

ヤマハXMAX ABS……642,600円

■フォルツァ■フロントホイールサイズは従来の14インチから15インチに変更され、直進安定性と走破性が高められている。
■XMAX■フロント15/リヤ14インチの大径ホイールを採用。アッパーブラケットまで貫通した正立タイプを組み合わせたフロントフォークは接地感に優れる。
■フォルツァ■ヘッドライトバルブはLED。その上部にはホンダのウイングマークのような模様が浮かび上がる。
■XMAX■フラッグシップスクーターのTMAXのイメージを継承したスポーティなフロントマスクを採用。
■フォルツァ■エンジンは吸排気系の改良や低フリクション技術などの投入で、より扱いやすくトルクフルな特性になった。ベルコンダクト&カバーの小型化などによりコンパクト化も。
■XMAX■燃費・環境性能を両立するエンジンがスポーティな走りを実現。最高出力は23PSを誇る。
■フォルツァ■エンジンは水冷4ストローク単気筒の248cm3。後輪のスリップ率を算出。そのスリップ率の状況に応じて、燃料噴射にてエンジントルクを制御するHonda セレクタブルトルクコントロールを搭載。
■XMAX■軽量かつ熱強度に優れるアルミ鍛造ピストンや軽量かつ放熱性に優れたDiASilシリンダーを組み合わせた最新の249cm3 “BLUE CORE”エンジンを採用。
■フォルツァ■大型アナログ2連メーターと多機能デジタルディスプレイで構成されたコックピット。とても見やすく情報密度も高い。
■XMAX■アナログ2連メーターの中央に大型LCD多機能ディスプレイを配置。右ハンドルのスイッチで表示を切り替えられる。
■フォルツァ■プッシュ開閉式のインナーボックスは、奥に12V2A出力の電源を装備。
■XMAX■小物を収納できるフロントトランクを左右に設置。右側はワンプッシュ式で開閉する。左側はメインキー下のスイッチで施錠できる仕組みで、奥にスマホなどの充電に便利な12VのDC ジャックを装備。
■フォルツァ■他人による操作を防ぐスマート機能ON/OFFスイッチや自車の位置を知らせるアンサーバックを搭載。給油口やシートの開閉もワンタッチだ。
■XMAX■スマートキー通信エリア内ではステアリング、シート下トランク、左グローブボックス、フューエルリッドのロック解除がメインスイッチで可能。
■フォルツァ■シャープなデザインのLEDテールランプ。左右別体式グラブバーはタンデム時に役立つ。
■XMAX■テールライトはフロントとのイメージ統一を図った2灯LEDタイプを採用。

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