【いまこそ欲しい中古の名車】元祖速くて楽しいSUV スバル「フォレスター」のSTI仕様を狙う!
MotorFan / 2018年8月16日 18時50分
フォレスターがデビューしたのは1997年で、2018年の今年にモデルチェンジをしていよいよ5代目へ。しかしいまのところスバルのハイパフォーマンスモデル「STI」仕様の設定は発表されていません。そこで俄然注目を集めるのは、歴代フォレスターのSTIバージョンというわけです。フォレスターのSTI仕様は世代によってまったくといっていいほどクルマの性格が異なるので、自分のカーライフスタイルにあったSTI仕様を選べるというのがポイントです。
好みのSTI仕様を発掘できるのがフォレスターの魅力!
SUVブームのいまでこそAMGやポルシェやランボルギーニなどが速いSUVを続々とラインアップさせている昨今ですが、元祖ちょっ速なSUVといえばフォレスターということで異論はないかと思います。そのポテンシャルの高さはインプレッサで培った技術を惜しみなくフィードバックさせていることもあって、まさに戦士のようなSUVです。
フォレスターがデビューしたのは1997年で2018年の今年にモデルチェンジをしていよいよ5代目へと進化したわけですが、いまのところスバルのハイパフォーマンスモデル「STI」仕様の設定は発表されていません。むしろこれまでのお家芸ともいえる2.0Lターボの設定すらないわけなんですよ。そこで俄然注目を集めるのは、歴代フォレスターのSTIバージョンというわけです。
新型車が発売されれば歴代のモデルの価格はさがっていくしタマ数は増えていくというのが市場の原理なので、いまこそフォレスターのSTI仕様をゲットするチャンスなんですね。しかもフォレスターのSTI仕様は世代によってまったくといっていいほどクルマの性格が異なります。なので、自分のカーライフスタイルにあったSTI仕様を選べるというのがポイントなんです。
それでは、歴代のフォレスターを振り返りつつ狙い目モデルを探っていきましょう。
■初代 スバル・フォレスタ-(SF系・1997年~2002年)もっともホットなモデルを狙うなら「S/tb-STiタイプM」
S/tb-STi
■発売日:2000年5月8日
■エンジン:[EJ20] 2.0L DOHC ICターボ(最高出力240PS/6000rpm・最大トルク31.5kg・m/4000rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/4502032
【主な装備】
・エアロパーツなどの専用エクステリア
・STiチューニングローダウンサスペンション
・BBS製16インチアルミホイールなど
・リアベンチレーテッドディスクブレーキ
など
S/tb-STiⅡ
■発売日:2000年12月27日
■エンジン:[EJ20]2.0L DOHC ICターボ(最高出力240PS/6000rpm・最大トルク31.5kg・m/4000rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/4502406
【主な変更点】
・VTD-4WD採用
・BBS製アルミホイールを17インチに変更
・サスペンションまわりを改良
・ステアリングギア比を改良
・ロータイプルーフレールを採用
・ブラックモノトーンのインテリアを採用
など
STiⅡタイプM
■発売日:2001年10月1日
■エンジン:[EJ20] 2.0L DOHC ICターボ(最高出力250PS/6000rpm・最大トルク31.5kg・m/4000rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/4502500
【主な変更点】
・最高出力を向上
・5速マニュアル・トランスミッション
・STiスポーツECU
・専用スポーツマフラー採用
・アルミ製インタークーラーダクトやシリコン製エアダクトホースを採用
・カーボン製フロントストラットタワーバー
・レイズ製17インチ鍛造アルミホイールを採用
など
S/tb-STiⅡリミテッド
■発売日:2001年10月10日
■エンジン:[EJ20] 2.0L DOHC ICターボ(最高出力240PS/6000rpm・最大トルク31.5kg・m/4000rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/10003421
【主な変更点】
・レイズ製17インチ鍛造アルミホイールを採用
・パナソニック製CD/MDプレーヤー一体オーディオを採用
フォレスターがデビューした1997年のスバルといえば、とにかくもうインプレッサWRXが大人気でSTiバージョンなんかは走り好きを狂喜乱舞させていた車種として伝説を作りまくっていた時代です。そんなインプレッサとプラットフォームを同じくしていたフォレスターなので、必然的に人気は急上昇。その人気が後押ししてか「STi」の冠がつくバージョンが歴代4タイプも販売されていたんですね。
はじめてSTiが設定されたのは2000年のマイナーチェンジ後で、「S/tb」というグレードをベースに専用のエアロパーツをはじめローダウンサスペンションやBBSの16インチアルミホイールなどでチューニングが施された「S/tb-STi」を発売しました。そして同年の12月にはベース車の一部改良に合わせて4WDシステムや足まわりを改良して2代目の「S/tb-STiⅡ」へと進化。さらに翌年2001年には「S/tb-STiⅡ」をベースに「S/tb-STiタイプM」へと進化します。
この「S/tb-STiタイプM」最大のトピックは最高出力がこれまでの240PSから250PSにパワーアップをしているところです。これまでのモデルは4ATでしたがこちらのモデルだけは5MTを採用していて走りへの本気度が垣間見えます。またエアロのデザインも若干変更されていますね。
これが最後のSTiかと思いきやそのわずか9日後の10月10日に今度は「S/tb-STiⅡリミテッド」を発売しています。こちらも「S/tb-STiⅡ」をベースとしていますが、パワーアップなどのチューニングはされておらず、レイズ製の17インチ鍛造アルミホイールとパナソニック製のオーディオが装備されたモデルとなっています。
ということで、SF系フォレスターのSTiバージョンを狙うなら「S/tb-STiタイプM」がもっとも熱いモデルとなりますね。とはいえ、いまからもう17年も前のクルマなので、中古で見つけるのはなかなかレアかと思います。もし程度のいいタマを見つけたら即買い必至ですね。
■2代目 スバル・フォレスタ-(SG系・2002年~2007年) 3タイプ販売されているけど性能はほぼ変わりなし
STi Version
■発売日:2004年2月3日
■エンジン:[EJ25] 2.5L DOHC ICターボ(最高出力265PS/5600rpm・最大トルク38.5kg・m/3600rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/10016107
【主な装備】
・2.5L DOHC ICターボエンジンを搭載
・6速マニュアル・トランスミッションを採用
・トルク感応型LSDを採用(フロント、リア)
・クロスメンバー補強
・ローダウン化
・18インチ専用鋳造ホイールを採用
・専用フロントグリル&フロントバンパー
など
STi Version
■発売日:2005年4月25日
■エンジン:[EJ25]2.5L DOHC ICターボ(最高出力265PS/5600rpm・最大トルク38.5kg・m/3600rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/10027420
【主な変更点】
・マイナーチェンジ後のデザイン
・専用フロントグリル&フロントバンパー
・シフトセレクトストロークの最適化
・ステアリングギアボックスの改良
・240km/hまで表示するスピードメーター
など
STi Version
■発売日:2005年12月22日
■エンジン:[EJ25]2.5L DOHC ICターボ(最高出力265PS/5600rpm・最大トルク38.5kg・m/3600rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/10031544
【主な変更点】
・新色「アーバングレーメタリック」を追加
・サスペンション特性の変更
・スポーティパッケージを標準装備
など
2代目のフォレスターは2002年にフルモデルチェンジをしてその2年後となる2005年にはじめて「STiバージョン」が設定されました。もっとも驚きなのが、フォレスターの標準グレードは前モデルと同じく2.0LのターボとNAなのに対して「STiバージョン」は2.5Lターボを搭載してきました。さらに専用の6速マニュアル・トランスミッションも装備。ケタ違いのパワーを発揮……という感じではなく、どちらかというとパワーに余裕のあるスポーティな走りといったニュアンスの仕上げになっています。
SG系フォレスター世代では累計3タイプのSTiバージョンが発売されていますが、2005年のマイナーチェンジによってエクステリアデザインが大幅に変わった以外は、特筆する違いはありません。中古車でこの世代のフォレスターSTiバージョンを狙うなら、状態の程度はもちろんですが、モデルによる性能差は少ないので見た目やカラーで選んでOKでしょう。
■3代目 スバル・フォレスタ-(SH系・2007年~2012年) 大人のスポーツを楽しみたい人にはもってこい
tS
■発売日:2010年12月24日
■エンジン:[EJ25]2.5L DOHC ICターボ(最高出力263PS/6000rpm・最大トルク35.4kg・m/2800~4800rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/10065720
【主な装備】
・STI製チューニングサスペンション(15mmローダウン)
・STI製17インチアルミホイール
・STI製フレキシブルタワーバー・フロント
・STI製スポーツマフラー(φ100×2)
・STI製フロントスポイラー
・専用本革巻ステアリングホイール
・専用シート
など
2007年にフルモデルチェンジをしたフォレスターですが、これまでのモデルよりも全高が高くなって、よりクロスオーバーSUVとしての位置づけがワゴンよりもSUVらしく進化しています。
マイナーチェンジをした2010年にはSTI仕様が登場していますが(つまり前期モデルにはSTI仕様はない)、名前も「STI」ではなくtuned by STIの略称である「tS」とされ、これまでのSTIとは性質の異なる雰囲気を醸し出しています。ある意味、フォレスターSTI仕様のターニングポイントともいえるでしょう。
ベースはマイナーチェンジのタイミングで追加された「S-EDITION」という2.5LターボとE-5ATを組み合わせたグレードとしており、パワーアップなどのチューニングは施されておらず、専用のサスペンションやエクステリアやインテリアで特別な1台に仕上げています。
"STI"という名前からイメージするトンガったチューニングカーというよりも、大人のスポーティさを追求した乗り味が特徴ですね。ちなみにこちらは300台の限定販売だったということのあって、中古車市場で探すのはかなりレアとなっています。
■4代目 スバル・フォレスタ-(SJ系・2012年~2018年)フォレスター最後のSTI仕様はいまが買い!
tS
■発売日:2014年11月25日
■エンジン:[FA20] 2.0L DOHC ICターボ(最高出力280PS/5700rpm・最大トルク35.4kg・m/2000~5600rpm)
詳細はコチラ→https://motor-fan.jp/catalog/SUBARU/10452006/10094337
【主な装備】
・BBS製19インチ鍛造アルミホイール
・ブレンボ製ディスクブレーキ
・STI製チューニングサスペンション(15mmローダウン)
・専用ECU
・専用アイサイト
・STI製フロント&リアスポイラー
・専用本革巻ステアリングホイール
・STI製本革巻シフトレバー
など
4代目にフルモデルチェンジしたのは2012年ですがSTI仕様となる「tS」が発売されたのは約2年後の2014年になります。
これまでの2.5Lターボから2.0Lターボと変わっていますが、パワーは歴代フォレスター最高の280PSを誇っています。このエンジンはWRX S4などに搭載されるものと同形式の [FA20]といって、今後スバルの核となるであろうといわれるほどの高性能っぷりなんですね。そこにスバル独自のCVT「リニアトロニック」が組み合わさって高いポテンシャルを発揮してくれます。
専用装備は基本的に足まわりのチューニングとエクステリアとインテリアのパーツになりますが、SI-DRIVEのS#モードが専用にチューニングされているので、独特の走りを楽しめることでしょう。300台限定のレアモデルなので、数の少ない希少車になっていますが、色あせていないいまだからこそ買いの1台ですよ。
好みに合わせて狙い目を選べるフォレスターSTI仕様
いかがでしたでしょうか?どのSTI仕様がお好みでしたでしょうか?これはあくまで前例からの予想ですが、いままでフォレスターはフルモデルチェンジをしても約2年以上はSTI仕様が発売されることはありませんでした。ということは2018年に新型となった現行モデルもこれから2年以上はSTI仕様の販売はされないのではないかと思われます(確証はまるでありませんが……)。
つまり、新型のSTI仕様のことなんて気にせずに"いま欲しい"STI仕様を選べばいいのではないでしょうか。もともとタマ数の少ない車種なので、自分の好みにあった車両をみつけたらそれは運命の出会いです。速くて楽しいSUVの元祖「フォレスター」を楽しみたいですね。
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