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GT-Rのための専用エンジン──VR38DETT

MotorFan / 2018年8月16日 11時40分

GT-Rのための専用エンジン──VR38DETT

■VR38DETT シリンダー配列 V型6気筒 排気量 3799cc 内径×行程 95.5×88.4mm 圧縮比 9.0 最高出力 419kW/6800rpm 最大トルク 637Nm/3300-5800rpm 給気方式 ターボチャージャー カム配置 DOHC ブロック材 アルミ合金 吸気弁/排気弁数 2/2 バルブ駆動方式 直接駆動 燃料噴射方式 PFI VVT/VVL In/×

 量産6気筒としては最大級のパワーを絞り出すGT-R専用エンジン。登場時には357kWだった出力は度重なる年次改良により419kWにまでアップ、国産には珍しくシャシー共々毎年のように進化するエンジンである。

 VQシリーズがベースだがシリンダー冷却経路がオープンデッキからクローズドデッキに、シリンダー内壁もプラズマ溶射コーティングによるライナーレスと大出力に対応すべく全面的に変更された。トランスアクスル採用で空いたエンジン直後のスペースに4つの触媒を配置し、全回転域でA/Fセンサーからのフィードバック制御を行ない200km/hオーバーでのストイキ燃焼を可能にするなど、ハイパワー過給エンジンでありながら最新のエミッションに対応するコンテンポラリーなスポーツユニットだ。専用工場でひとりの「匠」が1基のエンジンを手作業で組み立てるというマニア泣かせな生産工程も特筆されるだろう。

2017モデルでは気筒別点火制御を採用し、ノッキングを防ぎつつブーストアップにともなう燃焼圧力を個別に最大化。2016年モデルから20ps、デビューイヤーからは約90psの出力アップを果たす。

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