1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

世界一トリッキーなブガッティの16気筒エンジン──EA398 8.0 W16

MotorFan / 2018年8月27日 14時30分

世界一トリッキーなブガッティの16気筒エンジン──EA398 8.0 W16

■EA398 [8.0 W16] シリンダー配列 W型16気筒 排気量 7993cc 内径×行程 86.0mm×86.0mm 圧縮比 10.0 最高出力 1103kW/6700rpm 最大トルク 1600Nm/2000-6000rpm 給気方式 ターボチャージャー カム配置 DOHC ブロック材 アルミ合金 吸気弁/排気弁数 2/2 バルブ駆動方式 ロッカーアーム 燃料噴射方式 PFI VVT/VVL In-Ex/×

 2005年の登場時ですら空前絶後であったW型16気筒と1000psオーバーの最高出力は、登場以来10余年を経ても未だキャッチアップするフォロワーが現れていない超弩級エンジン。企画当初は直6×3のW18形式が企図されたが、3バンクしかもターボ過給にともなう吸排気レイアウトの難しさにこれを放棄。既存のVWエンジンであるW8を二重化するレイアウトに至った。

 90度位相クランクが180度ずれて互い違いに配置されるという例を見ない複雑さと生産量の少なさから、クランクシャフトは鍛造ブランクからの削り出し製法を採る。点火順序は1l-14r-9r-4l-7l-12r-15r-6l-13r-8l-3l-16r-11r-2l-5l-10r(気筒番号の後のrは右、lは左バンク)と、片バンクで2連続点火の後反対バンクに移るパターンとなる。

シリンダーブロックから、特徴的なシリンダー配列がわかる。これが両バンクあるわけだ。ライナーレス/溶射ボアコート構造をとる。(PHOTO:山上博也)

16気筒もの排気エネルギーを存分に生かすために、ターボチャージャーは片バンクに2基ずつ、クワドラプルターボの構造とした。このように写真を見ただけでもターボチャージャーが互いに熱を帯びてしまい、熱マネジメントに苦心したのが容易に想像できるだろう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください