レクサスRCとBMW435iクーペ。ラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は? 後席は?
MotorFan / 2018年9月18日 17時20分
優雅なスタイリングと走行フィールが魅力の2ドアクーペ。欧州車では一般的なボディタイプだが、国産車では徐々に数を減らしていった。その主な理由に実用性が挙げられるが、果たして本当のところは? レクサス・RCとBMW・4シリーズのパッケージや荷室を比較してみた。
![BMW465iクーペ Mスポーツ](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641359_201809181418310000001.png)
2014年10月に発売されたレクサス・RCは、2010年に販売を終えたSC以来の2ドアクーペとして話題を呼んだ。レクサスでお馴染みのスピンドルグリルをはじめ、一体感を生む低いドライビングポジションのクーペ専用パッケージを内包する。パワートレーンは2.0L直4ターボ、2.5Lハイブリッド、3.5L V6を用意。477psを誇る5.0L V8を搭載する高性能版のRC Fも販売している。
一方のBMW・4シリーズは、3シリーズがベースの2ドアクーペだ。以前は3シリーズクーペを名乗っていたが、13年に登場した現行モデルから「4」の数字が与えられた。3シリーズと異なり、パワートレーンはガソリンエンジンのみで2.0L 直4ターボと3.0L 直6ターボが用意される。なお、BMW M社が手掛ける高性能版M4クーペには3.0L 直6ツインターボ(431ps/56.1kgm)が搭載され、6速MTも選べる。
まずは、全体のサイズ比較から。
レクサスRC 全長×全幅×全高:4695×1840×1395mm ホイールベース:2730mm
![FRクーペらしいフォルムの中に、ひと目でレクサスと分かるエッジの効いた個性を放っている。特に「Fスポーツ」はメッシュパターンの専用グリルを備え、スポーティな見た目に磨きがかかる。ドライビングポジションの最適化と俊敏な回頭性の実現のために、ライバルの435iクーペに対して80mmも短い2730mmのショートホイールベースを採用する。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641362_201809181424210000001.jpeg)
レクサスRC350 "Fスポーツ"
全長×全幅×全高:4695×1840×1395mm
ホイールベース:2730mm
車重:1700kg
エンジン:V型6気筒DOHC
最高出力:318ps(234kW)/6400rpm
最大トルク:380Nm(38.7kgm)/4800rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FR
最小回転半径:5.0m
JC08モード燃費:9.8km/ℓ
車両本体価格:678万円
BMW435iクーペ 全長×全幅×全高:4670×1825×1375mm ホイールベース:2810mm
![全長はRCより短い反面、ホイールベースは2810mmと長い。写真を見比べると435iのほうがフロントオーバーハングが短いことが分かり、タイヤをできるだけ四隅に張り出させたスポーティなスタンスが際立っている。さらに撮影車の「Mスポーツ」の場合は、専用エアロパーツやの桟数が少ないワイドキドニーグリルを構えることで、さらに戦闘的なルックスを持つ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641365_201809181436060000001.jpeg)
BMW435iクーペ Mスポーツ
全長×全幅×全高:4670×1825×1375mm
ホイールベース:2810mm
車重:1620kg
エンジン:直列6気筒DOHCターボ
最高出力:40.8ps(225kW)/5900rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1200-5000rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FR
最小回転半径:5.4m
JC08モード燃費:12.7km/ℓ
車両本体価格:797万円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
レクサスRC350 "Fスポーツ"
![先進の電子デバイスとアナログ時計が自然と溶け込む。レクサス流のクールさに満ちた内装を実現。4.0ℓの容量を持つセンターコンソールボックスや二本分のカップホルダーなど、クーペとして必要十分の収納類も備わってくる。「Fスポーツ」はマルチディスプレイを表示させるとメーターリングがスライドするユニークな専用メーターを備える。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641369_201809181448250000001.jpeg)
![後席にはクーペとして納得できるスペースを確保。約100mmのニークリアランスがあり、シートサイズも大きめなので長時間ドライブでも十分対応できる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641370_201809181457570000001.jpeg)
![「Fスポーツ」には独自の縫製により革の張りを強めた専用スポーツシートを装備。内装色はシリーズ全体で合計5色が設定されて、選択肢が豊富。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641370_201809181457570000002.jpeg)
BMW435i Mスポーツ
![左右比対称デザインのセンターコンソールをドライバー側にチルトさせることで、ドライバーオリエンテッドな空間を演出。着座位置もBMW伝統のローポジションを保ち、その前進からスポーティムードが醸し出される。メーターは一見するとシンプルなアナログ計だけに見えて、実は中央部にカラー液晶パネルを備え、豊富な機能表示に対応する。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641372_201809181457240000001.jpeg)
![ニークライアンスは約140mmで、RC以上にゆとりがある。大きめのサイドウィンドウで閉塞感も軽減。シートは座面サイド部が大きく盛り上がっている。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641373_201809181457580000001.jpeg)
![「Mスポーツ」はサイドサポートの幅を電動で調整できる機能も備えたスポーツシートを装備。カラーも各デザインラインに応じて豊富に用意されている。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641373_201809181457580000002.jpeg)
レクサスRC350 "Fスポーツ"
![通常時:奥行き900mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641376_201809181502520000001.jpeg)
![後席格納時:奥行き1850mm 最小幅850mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641377_201809181503280000001.jpeg)
ホイールハウス間の幅は若干狭いが、フロア手前側には十分な横幅が確保されており、トランクルームは想像以上に実用的。後席は6対4分割可倒式となっている。床下には工具などを収める樹脂トレーが備わり、部分的に収納として使うことも可能だ。
BMW435i Mスポーツ
![通常時:奥行き990mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641380_201809181507160000001.jpeg)
![後席格納時:奥行き1850mm 最小幅900mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005713/big_641381_201809181507510000001.jpeg)
フロアの幅と奥行きはともに1mに達しないが、クーペとしては必要にして十分。さらにフロアを拡大させるための後席可倒機構は6対4分割が標準だが、中央のみを倒せる4対2対4分割もオプション設定。床下収納も備えるなど、使い勝手は優秀だ。
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