RS 3スポーツバックとセダン、さらにTTの最強グレードTT RSの実力チェック! アウディのRS兄弟をサーキットで堪能してみたところ、やっぱりドイツ車スポーツカーは楽しいという結論に至った
MotorFan / 2018年9月21日 14時35分
アウディのスポーツイメージの追求が止まらない。もちろん、ル・マン24時間やWRC(世界ラリー選手権)で認知が浸透するまで、徹底してやって来たからむしろ少し休んでもいいかもしれないくらいだ。今はフォーミュラEに参戦しているが、ふたたび席巻することになるのだろうか……。というわけで今回はアウディのエントリースポーツカーを紹介したい。 PHOTO◎篠原晃一(SHINOHARA Koichi)
アウディRS 3スポーツバックは横置きエンジンFWD車をベースに、高出力な2.5ℓ直5ターボエンジンと4WDを組み合わせた今どき珍しいホットハッチである。同じRS 3でセダンも用意されるから、お好みでスポーツコンパクトサルーンとしても選択できる。一方でTTのトップスポーツグレードたるTT RSもまたRS 3と同じ2.5ℓ直5ターボに4WDを積む。
この3車は400psを発生する2.5ℓ直5ターボを軸にした3兄弟のようなものだ。というわけでRS 3スポーツバック/セダンとTT RSを富士スピードウェイで行われた試乗会で比較してみた。
驚くほど走る喜びがあったRS 3
RS 3にはセダンとハッチバックがあるが、運転感覚は似ている。ターンインはクイックそのもので、ホイールベースの短さを感じた。期待の直5ターボエンジンの出力も、コンパクトなボディには充分なもので、走らせていて楽しくなってくる。
ともにクイックなハンドリングが魅力だが、ブレーキはハッチバックのタッチがハードなサーキット走行でも変わらないのに、セダンはペダルタッチが徐々に変わっていくこともあった。なぜだろうと両車のブレーキを見比べると、RS 3スポーツバックにはオプションのカーボンセラミックブレーキ(66万円)が装着されていた。安くはないが、有意性のある装備だと感じた。
スタイリッシュなのに超スポーティなTT
TTはスタイリッシュクーペ的な立ち位置ではなく、今やスポーツカー的な実力を手に入れたと言っていいだろう。しかも、そのRSバージョンである。期待に応えないわけはなかった。富士スピードウェイ第3セクターの中速コーナーが続く区間では、操舵初期のゲインが高く、低重心のスポーツカーらしいハンドリングが感じられ、スタイリングだけではないことを証明してくれた。
もちろんスタビリティは高く、オーバーステアが発生するようなことはなかった。ただし1コーナーのブレーキはRS 3スポーツバックと較べて、セダン同様にペダルタッチが柔らかくなり、やや不安が残った。こちらもオプションのセラミックディスクブレーキ(やっぱり66万円)が装着されていたら、と思った。
それにしても250km/h近い速度は普段体験できないし、それをさらりとこなしてしまうRS兄弟はいずれもすごいスポーツカーだ。……とはいえ、この中でもしも1台を選べと言われたら、TTはさすがスペシャリティカーの流れを汲むだけあって、RS 3と較べて200万円以上高い。というわけで純粋にサーキットを楽しむならRS 3スポーツバックにオプションのセラミックディスクブレーキを装着するパッケージで太鼓判を押したい。
アウディRS 3 スポーツバック〈セダン〉
■ボディサイズ:全長4335×全幅1800×全高1440mm ホイールベース:2630㎜ ■車両重量(EU):1590kg ■エンジン:直列5気筒DOHCターボ 総排気量:2480cc 最高出力:294kW(400ps)/5850〜7000rpm 最大トルク:480Nm(48.9kgm)/1700〜5850rpm ■トランスミッション:7速DCT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:Fマクファーソン式ストラット Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ(リム幅):F&R235/35ZR19 ■パフォーマンス 最高速度:250km/h(リミッター作動) 0→100km/h加速:4.1秒 ■車両本体価格:762〈780〉万円
アウディTT RSクーペ
■ボディサイズ:全長4190×全幅1830×全高1370mm ホイールベース:2505㎜ ■車両重量:1490kg ■エンジン:直列5気筒DOHCターボ 総排気量:2480cc 最高出力:294kW(400ps)/5850〜7000rpm 最大トルク:480Nm(48.9kgm)/1700〜5850rpm ■トランスミッション:7速DCT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:Fマクファーソン式ストラット Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ(リム幅):F&R245/35ZR19(9J) ■パフォーマンス 最高速度:250km/h(リミッター作動) 0→100km/h加速:3.7秒 ■車両本体価格:989万円
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“6速MT”搭載の日産「スカイライン400R」初公開! 450馬力の「ターボエンジン」×GT-R用「リアウイング」採用! CREWCH「400R MT ver」カスタムカーが凄い!
くるまのニュース / 2025年1月10日 15時30分
-
トヨタ新型「カローラ」登場! 2年ぶり“顔面刷新”&走行性能強化の「4WDスポーツカー」! 新8速ATも楽しそうな「新GRモデル」豪国で666万円
くるまのニュース / 2025年1月4日 7時30分
-
900万円超でもお得感あり! 2024年ヤフオクで最高落札記録のアウディ「RS7スポーツバック」ってどんな車?
マイナビニュース / 2024年12月29日 13時0分
-
スポーツセダンの国産車・外車のおすすめ車種14選! 選び方やメリットデメリットも合わせて紹介
MōTA / 2024年12月20日 13時30分
-
ホンダが“黒い”新型「シビック タイプR」世界初公開へ! 究極のピュアスポーツカー目指した「レーシング ブラックパッケージ」 オートサロン2025で披露し市販化へ!
くるまのニュース / 2024年12月15日 13時10分
ランキング
-
1「楽天ポイント」を最高にお得に貯める方法。“1ポイント=1円”以上の価値になるテクニックもあった!
女子SPA! / 2025年1月11日 15時46分
-
240歳から運動不足解消は何から始めたら良いの?
JIJICO / 2018年3月30日 7時30分
-
3老化が加速してしまう!40・50代がやりがちなNG “老け習慣”7つ
つやプラ / 2025年1月12日 12時0分
-
4特殊清掃員が明かす「冬のお風呂で突然死」の壮絶現場。“ヒートショックのリスクが高い家”には共通点が
日刊SPA! / 2025年1月12日 15時54分
-
5これなら体重維持の邪魔をしない…チョコレート中毒なのに太らないフランス女性が食べている"チョコ"の種類
プレジデントオンライン / 2025年1月12日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください