ホンダ・フリードとトヨタ・シエンタ。ラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は? 後席は?
MotorFan / 2018年9月25日 22時40分
コンパクトなボディながら最大で7人が乗れる効率的な室内空間をはじめ、ハイブリッドや先進安全装備など、暮らしに役立つ機能がまとめて欲しいなら「ホンダ・フリード」と「トヨタ・シエンタ」の双璧は無視できない。販売台数ランキング(18年1月~6月、自販連調べ)でトップ10に入るほど売れ筋の2台を比較して、その違いを浮き彫りにしていこう。
![トヨタ・シエンタハイブリッドG](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652903_201809251457460000001.jpeg)
「ちょうどいい」のフレーズでお馴染みのホンダ・フリード。16年9月に8年ぶりのフルモデルチェンジが行なわれた現行モデルでは、手頃なサイズ感はそのままに、1~3列目のヒップポイント間距離を90mmアップさせるなど室内の開放感に磨きが掛けられた。パワートレーンはガソリンのほか、1.5Lのハイブリッドも用意。レジャーユースに特化したフリード+(5人乗り)もラインナップする。
対するトヨタ・シエンタは、03年に初代モデルが登場。途中、販売を終了したものの、15年に復活を遂げた。緻密に計算された室内空間もさることながら、オシャレなスニーカーのようなルックスも人気の理由のひとつだ。パワートレーンはガソリンとハイブリッドの2種類。18年9月のマイナーチェンジでは、外観をよりスポーティにしたほか、フリード+のようにレジャーユースを追求した5人乗り仕様の「FUNBASE」を新たに設定した。
まずは、全体のサイズ比較から。
フリードハイブリッドG ホンダセンシング 全長×全幅×全高:4265×1695×1710mm ホイールベース:2740mm ミラーtoミラー:2000mm
![全長は先代よりも50mm伸びたが、ホイールベースは変更なし。いたずらに大型化することもなく、室内の居住性を高めるパッケージングが採用されている。最小回転半径も全車5.2mと小回りが利き、運転のしやすさもこれまで通り変わらない。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652906_201809251503030000001.jpeg)
フリードハイブリッドG ホンダセンシング
全長×全幅×全高:4265×1695×1710mm
ホイールベース:2740mm
車重:1430kg
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:110ps(81kW)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kgm)/5000rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:FF
最小回転半径:5.2m
JC08モード燃費:26.6km/ℓ
車両本体価格:239万7600円
シエンタハイブリッドG 全長×全幅×全高:4235×1695×1675mm ホイールベース:2750mm ミラーtoミラー:2040mm
![全長は新型フリードよりも短い反面、ホイールベースは10mm長く、居住性もコンパクトミニバンとして納得のいくレベルを実現。最小回転半径は新型フリードと同じ5.2mだが、オプションの16インチホイールを履くと5.8mとなる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652909_201809251508340000001.jpg)
シエンタハイブリッドG
全長×全幅×全高:4235×1695×1675mm
ホイールベース:2750mm
車重:1380kg
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:74ps(54kW)/4800rpm
最大トルク:111Nm(11.3kgm)/3600-4400rpm
トランスミッション:電気式無段階変速機
駆動方式:FF
最小回転半径:5.2m
JC08モード燃費:27.2km/ℓ
車両本体価格:232万9855円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
フリードハイブリッドG ホンダセンシング 室内長×室内幅×室内高:3045×1455×1275mm
![グレード別に設定された加飾で雰囲気の違いを実現。撮影車は白木目調パネルを装備し、やわらかい印象を与える。至るところに便利な収納類を備えた機能性の高さも相変わらず。フルオートエアコンが全車に標準装備され、一部グレードにはプラズマクラスターも搭載される。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652913_201809251516280000001.jpg)
![シート高:640〜690mm 写真はファブリックシートの例で、一部にもプライムスムースを使用したコンビシートも設定。ハイトアジャスターで運転席座面を高くしても膝裏を圧迫しない設計が採用された。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652914_201809251518430000001.jpeg)
![頭上には約70mmのスペースがあり、広々としている。足下スペースはベンチシートだと最小限だが、キャプテンシートは前後に大きくスライドできるため余裕を生み出せる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652915_201809251521220000001.jpeg)
![シート高:700mm 写真は7人乗りベンチシートで、センターアームレストを装備。1列目シートの形状変更で膝まわりに余裕が生まれ、頭上には実測200mmほどのゆとり空間が広がる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652915_201809251521220000002.jpeg)
シエンタハイブリッドG 室内長×室内幅×室内高:2535×1470×1280mm
![インパネは新型フリードと好対照をなす曲線的なデザイン。ハイブリッド車は専用メーターを装備し、4.2インチカラーのマルチディスプレイも備わる。ガソリン車の一部グレードはマニュアルエアコンが標準装備だが、そのほかはオートエアコンを装備。収納スペースも豊富だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652917_201809251524260000001.jpeg)
![シート高:580〜600mm 撮影車はダークブラウンの上級ファブリックを装備。カラー設定や質感など、全体的に新型フリードよりもカジュアルな印象だ。「G」系は運転席左側にアームレストを装備。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652918_201809251526380000001.jpeg)
![頭上にゆとりはなく、膝も前席背もたれに当たる。ヒール段差は新型フリードより深い印象だが、いずれにせよ必要最低限の空間しかないので、長距離移動にはあまり向かない。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652919_201809251530510000001.jpeg)
![シート高:680mm 写真は中央にアームレストと収納を備えた6人乗り仕様。7人乗り仕様でも、スライドとリクライニングとタンブル機構は備わる。頭上は約140mmと新型フリードのほうが広い。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652919_201809251530510000002.jpeg)
フリードハイブリッドG ホンダセンシング
![通常時:最小奥行き300mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652922_201809251542200000001.jpeg)
![3列目格納時:奥行き1060mm 最小幅920mm シート間隔640mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652923_201809251542200000001.jpeg)
![2+3列目格納時:最大奥行き1430mm 高さ1120mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652924_201809251542200000001.jpeg)
3列目シートの格納方式は引き続き左右跳ね上げ式を採用。跳ね上げたシートの間には約640mmの間隔が開き、丈のある荷物なども積み込むことができる。2列目ベンチシートは座面を前方にタンブルアップできるので、キャプテンシートよりも最大奥行きを稼ぐことができる。
シエンタハイブリッドG
![通常時:最小奥行き300mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652927_201809251547250000001.jpeg)
![3列目格納時:奥行き960mm 最小幅860mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652928_201809251548010000001.jpeg)
![2+3列目格納時:最大奥行き1830mm 高さ1045mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005795/big_652929_201809251548340000001.jpeg)
3列目シートの格納方法は、2列目シート下に収まるダイブダウン方式を採用。格納後はすっきりとしたフラットフロアを実現する。2列目には6人乗りと7人乗りで共通の5対5分割タンブル機構を採用。このサイズで、1.8mを超える最大奥行きを確保できるのは素晴らしい。
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