セレナe-POWERとステップワゴンスパーダ。ラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は? 後席は?
MotorFan / 2018年9月28日 6時0分
人も荷物もたくさん載せられる広々空間が魅力のミニバン。その実用性に加えて、ハイブリッドによる低燃費も当たり前となっている。とはいえ、「ハイブリッドは室内空間が犠牲になるのでは?」と思っている人もいるのでは? ここでは、それらに加えて先進安全装備も魅力の「日産・セレナe-POWER」と「ホンダ・ステップワゴンスパーダハイブリッド」を比べてみた。
![ホンダ・ステップワゴンスパーダ ハイブリッドG・EXホンダセンシング](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652710_201809251712060000001.jpeg)
1991年に初代モデルが登場したセレナ。現行型は2016年にデビューし、通算で5代目となる。ミニバンの誇る広々空間はそのままに、テールゲートのウィンドウ部分だけ開けられる機構のように利便性を高める工夫が施された。さらに、高速道路での巡航や渋滞で役立つプロパイロットの搭載や、18年2月にはe-POWERを追加したことも話題を呼んだ。ちなみに、e-POWERでは走行のすべてをモーターが担当し、エンジンは発電に徹する。ガソリン車を上回るスムーズな走りは爽快のひと言。
ステップワゴンも初代の登場は96年と古く、現行型は2015年にデビュー。通算で5代目となる。同車の特徴が、わくわくゲートと称するユニークなテールゲートだ。上下方向だけでなく横方向への開閉を可能とし、荷物の積み込みはもちろん、人の乗り降りもできる。パワートレーンは1.5Lターボと2.0Lハイブリッドを用意。後者も走行のほとんどをモーターが担い、燃費は25.0km/L(JC08モード)を誇る。安全装備はHondaSENSINGを標準装備し、自動ブレーキはもちろん、高速道路での巡航や渋滞時のサポートもこなす。
まずは、全体のサイズ比較から。
セレナe-POWER 全長×全幅×全高:4770×1740×1865mm ホイールベース:2860mm ミラーtoミラー:2080mm
![e-POWERは専用のフロントブルーグリル、リヤサイドスポイラー、エンブレムを装備。さらにHighway STAR系の場合は、前後バンパーやサイド知るプロテクターも専用品となり、全長と全幅はそれぞれ4770mmと1740mmでスパーダよりも大きくなる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652713_201809251715540000001.jpeg)
セレナe-POWER
全長×全幅×全高:4770×1740×1865mm
ホイールベース:2860mm
車重:1760kg
エンジン:直列3気筒DOHC
最高出力:84ps(62kW)/6000rpm
最大トルク:103Nm(10.5kgm)/3200-5200rpm
トランスミッション:—
駆動方式:FF
最小回転半径:5.5m
JC08モード燃費:26.2km/ℓ
車両本体価格:340万4160円
ステップワゴンスパーダ 全長×全幅×全高:4760×1695×1840mm ホイールベース:2890mm ミラーtoミラー:2010mm
![ハイブリッド車はステップワゴン標準車には設定されず、エアロモデルのスパーダのみとなっている。それでも全幅は標準車と共通の1695mmなので、真正面から見るとほっそりしている印象だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652716_201809251720420000001.jpeg)
ステップワゴンスパーダ
全長×全幅×全高:4760×1695×1840mm
ホイールベース:2890mm
車重:1820kg
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:184ps(135kW)/5000-6000rpm
最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0-2000rpm
トランスミッション:電気式無段階変速機
駆動方式:FF
最小回転半径:5.4m
JC08モード燃費:25.0km/ℓ
車両本体価格:355万9680円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
セレナe-POWER 室内長×室内幅×室内高:3240×1545×1400mm
![オプションのプレミアムインテリアはダッシュボードがレザー貼り加飾となり、ワンランク上の上質感を演出。電制シフトやブルーの起動ボタン、マナー/チャージモードスイッチなどを備えるのがe-POWERの特徴だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652720_201809251726220000001.jpeg)
![1列目席(シート高750mm):プレミアムインテリア装着車はグラデーション織物と合成皮革nコンビシートを装備。運転席と助手席のアームレストは全車に標準装備される。ヒップポイントはミニバンらしい適度な高さで、視界の良さも抜群。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652721_201809251728220000001.jpeg)
![3列目席:2列目席を人が座れる範囲で最前までスライドさせると、膝前が260mmとなる広大な3列目席を確保。ペダルの踏み変えが減って挙動が安定するワンペダルドライブの効果は、3列目の乗り心地向上にも貢献する。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652722_201809251732230000001.jpeg)
![2列目席(シート高810mm):e-POWERは2列目が全車キャプテンシートに。さらに「XV」と「Highway STAR V」には横スライドと超ロングスライドも備わる。膝前スペースは通常で340mm、超ロングスライドで450mmまで拡大可能。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652722_201809251732230000002.jpeg)
ステップワゴンスパーダ 室内長×室内幅×室内高:3220×1500×1405mm
![水平基調のすっきりとしたデザインを採用。グレードによって加飾が異なり、最上級車は写真のカーボンタイタニウム+シルバーモールディングを採用し、トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンも標準装備。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652724_201809251736220000001.jpeg)
![1列目席(シート高730mm):撮影車はオプションのブラック×パープル本革シートを装備。低床設計のため、シート位置がセレナより若干低いのも特徴だ。アームレストにコンビニフックが付属されるなど、便利な収納や小物入れも充実している。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652725_201809251738430000001.jpeg)
![3列目席:床下格納式を採用することもあって、3列目席のスライド機構は非採用。それでもロングホイールベースの特徴を活かし、2列目席に人が乗車できる状態でも膝前スペースは最長約230mmと、かなりゆとりがある。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652726_201809251742070000001.jpeg)
![2列目席(シート高760mm):ステップワゴンも基本はキャプテンシートで、8人乗りのベンチシートは一部のみの設定となっている。頭上空間が極めて広いのが大きな特徴。膝前スペースも最長で約320mmまで拡大できるなど、とても開放的だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652726_201809251742070000002.jpeg)
セレナe-POWER
![通常時:奥行き500mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652729_201809251744520000001.jpeg)
![3列目格納時:奥行き1200mm 高さ1220mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652730_201809251744520000001.jpeg)
![最大時:最大奥行き1770mm 最小幅930mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652731_201809251744520000001.jpeg)
「XV」と「Highway STAR V」の3列目シートにはスライド機構も標準装備。シートを支えるステーの位置は変わらないが、シート位置を前に移動させられるので、3列目に人が座れる状態のまま荷室の奥行きを広げることができる。また、左右跳ね上げ式の格納機構も採用。簡単な操作でシート全体を壁側に跳ね上げることが可能だ。リヤサイドウインドウを完全に塞いでしまわないよう低い位置に格納されるため、運転中の斜め後方視界も確保することができる。フロア手前側の大きな床下収納も便利だ。
ステップワゴンスパーダ
![通常時:奥行き450mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652734_201809251751410000001.jpeg)
![3列目格納時:奥行き1150mm 高さ1270mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652735_201809251751420000001.jpeg)
![最大時:最大奥行き1760mm 最小幅890mm](https://motor-fan.jp/images/articles/10005801/big_652736_201809251751420000001.jpeg)
3列目シートの格納方法は床下格納式を採用。とても簡単な操作で左右分割して格納できるため、乗車人数や荷物の量に応じて手軽に荷室をアレンジできる。もちろんリヤサイドウインドウを塞ぐことはないため、斜め後方視界が遮られる心配もない。ただし、3列目席を格納する時には、取りも直さず床下がシートで埋まってしまうため、そこを収納スペースとして活用することはできない。スライド機構も装備されていないため、3列目席に人が座れる状態で荷室の奥行きを拡大することも不可能だ。
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